週に一度クラスメイトを買う話 ふたりの秘密は一つ屋根の下 6

発売日 : 2025/02/20
「行ってきます」特別じゃない、ふたりの休日。
ルームメイトとは言えないことをしたあの日から、宮城が家に帰ってこなくなった。行先は分かっている。捕まえに行くべきだとも思う。それなのに、あの日宮城に触れて自覚してしまった”認めたくない感情”が、私の足を重くする。本当に、宮城はいてもいなくても私の感情を左右する、面倒くさいヤツだ。

早く帰った方がいい。それは分かっているはずなのに、帰らずにいた時間が仙台さんへの会いにくさを加速させている。その一方で『仙台さんは今日どう過ごしたのだろう』なんて考えているのもまた事実で。自分で作った距離は自分で縮めなくてはいけない――分かっているけど、今日も私は帰れそうにない。

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みんなのレビュー

  • 佐治駿河
    2025/02/24
    今巻も最高に刺さりました。ルームメイト以上になった二人がどうしたかから始まる第六巻。今巻は宇都宮の存在がキーポイントですね。宇都宮を通して、仙台も宮城も互いに嫉妬しているのは読者からしかわかりませんが、良いですね。初期からこの二人の距離感がたまりませんが、だんだんこの距離感が変化していくのもたまりません。何にしても面白すぎてあっという間に一冊読み終わってしまいました。早く次が読みたい。
  • 芳樹
    2025/02/23
    ネタバレあり
    ルームメイト以上の関係に踏み込んだ日から宮城が家を出て戻ってこない。仙台さんは宮城の通う大学へ赴き…という今回。仙台さんが宮城への好意を自覚する一方、宮城は仙台さんへの気持ちに名前を付けず、でも嫉妬心や独占欲は抱く。そんな不器用な二人がらもう一歩、関係を深めるシーンの美しさに息をのむ。宮城に葉月と呼んでほしい仙台ですが、そうすると宇都宮も仙台さんのことを葉月と呼ぶことになる。だから宮城は葉月ではなく「仙台さん」としか呼ばない。これはもう「愛」でしょう。二人の関係はこの先どうなっていくのか。続きが楽しみ。
  • よっち
    2025/02/22
    ルームメイトとは言えないことをしたあの日から、家に帰ってこなくなった宮城。しかしあの日宮城に触れて自覚した感情が仙台の足を重くする第6弾。不在になったことで自分の感情を左右する、面倒くさい存在であることを痛感させられる仙台。早く帰った方がいいと思いつつ時間が経てば立つほど戻りにくくなっていく宮城。避けて通れない宮城の逃避先・宇都宮を交えた今回は、2人の間で関係が半端なままだから説明も巻き込まれた彼女ももやもやするよなあ…と思いながら読んでいましたが、変化の兆しは感じられるもののもう少し何かが必要そうです。
  • とってぃー
    2025/02/23
    ラストの2人のイチャイチャがやばい! 帰らない宮城を連れ戻しに宇都宮の家に訪問から始まる本巻。帰ってこないモヤモヤから気持ちに気づく仙台が可愛い。そこからの行動の派手さがいいよね。宮城は宇都宮と仙台が仲良くなったモヤモヤで嫉妬丸出しなのが可愛い。ここまで仙台のことを意識しまくってるのに、行動は結構丸出しなのに、頑なに気持ち面であと1歩を踏み込まないところもこの作品の面白いところ。ちょっと嫌な感じを出しながらもイチャイチャするのがたまらない作品なんだよな〜!
  • 冬野
    2025/03/13
    シリーズ第六弾。こ、こんなシーンまで目撃しちゃっていいの!?とドキドキが止まない。大学生編に入って二人きりの世界を覗き見する背徳感が指数関数的に増してますね。舞香の存在が宮城と仙台さんから嫉妬などの強い感情を引き出すスパイスになってて非常にこう、旨味を感じる。恋愛ものの当て馬は苦手なんだけど、二人の関係を刺激するこういう触媒的な役割(何て言うんだ?)はかなり好き。にしても二人とも大学で何の勉強してるんだろ。早く気持ちを白状して素直になればいいのに!と思うけどこの両片想い状態が一番美味しいのよね。星:5/5