放課後、ファミレスで、クラスのあの子と。 2

発売日 : 2024/05/10
楽しいだけではいられない――向き合う時は今。
 放課後、ファミレスで、他愛もない話をするだけの関係《ファミレス同盟》を結んだ俺と加瀬宮小白。一緒に遊ぶ予定を立て、楽しみにしていた夏休みは――予定外の小白の家出と共に始まることになった。

 家族との不和。それが家出の原因であり、小白がファミレスに逃げ込んだ理由。だから俺と小白は二人きりの逃避行を始めた。海に温泉に、もちろんファミレス。この夏は予定通り楽しい思い出で埋めたいんだ。

 でも、現実は俺たちを逃がしてはくれない。家族に追いつかれ、ついに向き合わなきゃいけない時が来た。困難に立ち向かう小白、覚悟を決めた小白。そんな彼女は逃げ続ける俺とは大違いだけど、だからこそ、眩しくて、綺麗で、俺は――そんな彼女が欲しいと思ったんだ。
  • レーベル: 電撃文庫
  • 定価: 836円(本体760円+税)
  • ISBN: 9784049156522

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みんなのレビュー

  • 佐治駿河
    2025/03/25
    ネタバレあり
    ファミレスで見かけるだけのクラスメイトだった主人公の成海とヒロインの加瀬宮。二人とも家庭事情や蟠りがあり家に帰りたくなくファミレスで時間を潰していた。そんな二人が『ファミレス同盟』を結成するところから始まる物語。二人とも互いの家族と向き合い関係を改善していきます。二人の関係もそれにつれて深まっていきます。終盤の加瀬宮の母親はかなり毒親な感じがする人物でしたね。主人公の妹の琴水がこの二人の関係に割って入ることも想像していましたが、そんな展開にもならなかったですね。総合評価ですが、そこそこ面白かったですね。
  • よっち
    2024/05/11
    放課後にファミレスで、他愛もない話をする《ファミレス同盟》を結んだ紅太と加瀬宮小白。一緒に遊ぶ予定を立て楽しみなはずの夏休みが、予定外の小白の家出と共に始まる第2弾。母親と衝突して衝動的に家出した小白を受け止めて、自らも家を出て2人きりの逃避行を始めた紅太。海に温泉にファミレスと、夏を予定通り楽しい思い出で埋めたい2人の前に現れた、小白の姉でシンガーソングライターの黒音。紅太に支えられながら、容赦なく現実を突きつける一方で妹を溺愛する姉や、母親と向き合った小白は今回頑張りましたけど、今度は紅太の番ですね。
  • のれん
    2024/05/15
    ネタバレあり
    1巻で共感の極みいったから、2巻からは終始イチャイチャしとる……相手の欲しい言葉をお互いに次々当てては恥ずかしがる当人たち。爆発しろ通り越してなんじゃコイツら……と乾いた笑いが出てしまう。1巻の時のやせ我慢みたいな反抗期どこいったんや。 一方ヒロインの家族方面は別ベクトルでぶっ飛んでいる。姉はシスコンがギャグになってるし、母親は被害妄想マシマシのクレイジーさ。正直ついていけない。 このまま主人公の家族の話行っていいのか。もっとクレイジーな妹になるのか。 もしかしたら私は思春期の恋愛についていけてないのか?
  • わたー
    2024/05/13
    ★★★★☆面白かった。親との確執によって衝動的に家出をしてしまうヒロイン。そんな彼女の姿を見かねた主人公が、同盟仲間として彼女と共に家出をすることになる2巻。親の庇護下でしか生活を許されていない未成年者に対して、この仕打ちは同じ大人としてさすがに無いと、ヒロインの母親に対するヘイトがたまってヤバかった。これ系統の毒親、物語内で見かけるたびに憤っているような気がする。自分の心を守るために、泊まる場所にすら難儀する不自由な状況に陥りながらも、自分たちが抱きつつあった気持ちを再確認するキッカケになったのが救い。
  • 和尚
    2024/05/12
    それぞれの家での居心地の悪さから放課後のファミレスで共に時間を過ごしながら仲を深めてきた二人。 二巻では、ヒロインの小白の家出と共に始まって。 めっちゃ良かったです! 小白の家族との関係性や、向き合わなければいけないもの、そしてそれを支える主人公に少しずつ近づいて変わっていく距離に、いい味を出している主人公以外のキャラ達。 終盤にかけての展開含めてとても好みでした。いやー良かった。 そして、次巻への期待も持たせる終わり方で、三巻が楽しみですね!