小鳥遊ちゃんは打ち切り漫画を愛しすぎている

発売日 : 2024/04/25
放課後、部室で密かに行われるのは……打ち切り漫画批評!?
俺、月見里司は高校生で漫画家志望。大人気の漫画誌、週刊コメットの漫画賞で最終選考まで残った経験もあり、今日も今日とて漫画部部室で、デビューを目指してネームを悶々と考える日々……なのだが、異様なまでに打ち切り漫画を愛好している部の後輩の小鳥遊がいつもちょっかいを出してくる。「お前……結局趣味が悪いだけじゃねえか。デスゲームやってる貧乏人を、金持ちが安全圏から見て楽しんでる感覚かよ」「ち、違いますよ! 私が求めてるのは散り際の美しさです! 土俵際の美学です! 敗者の生き様です!」「ただただ人間として面倒くさいな!」漫画同好会部室は、相も変わらず他愛のない会話で溢れている。
  • レーベル: MF文庫J
  • 定価: 726円(本体660円+税)
  • ISBN: 9784046835406

この作品をストアで探す

みんなにシェアしよう

MF文庫Jの新刊

  • 折れた剣の幸福論 赤毛の錬金術士と弱気な元剣聖
    NEW
    折れた剣の幸福論 赤毛の錬金術士と弱気な元剣聖
    「自分は、『伝説』でも、『最強』でもなかったのだ」
    扇友太 (著者) / 四季童子 (イラスト)
    発売日: 2025/10/24
    MF文庫J
  • 義妹生活 15
    NEW
    義妹生活 15
    そして2人は最初の夜を迎える。
    三河ごーすと (著者) / Hiten (イラスト)
    発売日: 2025/10/24
    MF文庫J
  • ダンジョン報道の最前線
    NEW
    ダンジョン報道の最前線
    汚職貴族を書き堕とせ!
    小林湖底 (著者) / ふじ子 (イラスト)
    発売日: 2025/10/24
    MF文庫J
  • ちゃんと好きって言える子無双 3
    NEW
    ちゃんと好きって言える子無双 3
    ちゃんと好きって言えない妹、襲来──!
    七菜なな (著者) / ちひろ 綺華 (イラスト)
    発売日: 2025/10/24
    MF文庫J
  • 縄神さんは縛られたい
    NEW
    縄神さんは縛られたい
    クラスでは孤高のドSなお嬢様が、僕の前でだけ至高のドMなんだが──!?
    黒鍵 繭 (著者) / ゆがー (イラスト)
    発売日: 2025/10/24
    MF文庫J

みんなのレビュー

  • オセロ
    2024/04/25
    面白かったですね。 漫画家志望の高校生・夏目と彼の後輩で雑誌の巻末付近で打ち切りと戦う漫画をこよなく愛する小鳥遊(ことりゆう)ちゃんが繰り広げる談義は電子書籍やネット通販、漫画と小説の違いなど、具体的で多岐にわたって耳が痛いものばかり。そんな小鳥ちゃんが打ち切り漫画を愛する本当の理由が明らかになるラストの展開は若干面食らいましたが、たしかにこれは打ち切り漫画もその作者も愛しすぎですね(笑)
  • よっち
    2024/04/25
    漫画部部室でデビューを目指してネームを悶々と考える日々を送る漫画家志望の高校生・月見。彼と打ち切り漫画を愛好する後輩の小鳥遊の語らいを描いた青春小説。大人気漫画誌の漫画賞で最終選考まで残り担当編集がついたものの、ネームの調整に悪戦苦闘する月見と、打ち切り危機の漫画ばかり注目して熱く語る小鳥遊。漫画アプリで読めてしまう今の漫画事情にも切り込みつつ、メジャー作品派のギャル四月や興味を持てない東海先生といった様々な視点も描きつつ、最後に思ってもみなかったもうひとつのエピソードが明らかになる展開は面白かったです。
  • わたー
    2024/04/25
    ★★★★★面白かった。プロ作家による短編WEB掲載の賞レース、第二回MF文庫J evoにてPV数1位となったことで長編化された作品。華々しく連載スタートしたものの人気が振るわず掲載順が下がり、それでもなんとかテコ入れして頑張った結果、数巻出して打ち切られるような作品をこよなく愛する小鳥遊(ことりゆう)ちゃんと、漫画の連載を目指してネームを練っている主人公とが、打ち切り漫画を中心にした漫画業界、出版業界についてただただ駄弁るだけの部活モノ。その偏執的なまでの愛と偏見にまみれた思考からくるイジリと、
  • 日坂愛衣
    2024/04/25
    最終章前の日常会話もずいぶん面白い気がすると思う、そしてラストのネタバラシはやはり凄いw 本当に小鳥遊ちゃんは打ち切り漫画もその作者さんも愛しすぎている。
  • ひぬ
    2025/08/15
    ネタバレあり
    【電子】漫画家志望の月見里司と打ち切り漫画をこよなく愛する小鳥遊が打ち切り漫画についてひたすらダベる物語。二人のやりとりはほぼ漫才でしたが、このノリツッコミが何気に気分がいいというか、楽しめました。小鳥の言う事も的を射ている面もあるというか、B級映画やグルメのくだりはなんとなくしっくりきました。そして短編コンテストに言及しているとかメタいな。急にエピローグでジャンル変更してきたのは驚きましたが、(所々に微妙な伏線はあったとはいえ)この急展開は打ち切り漫画の醍醐味でもあるのかな。