小鳥遊ちゃんは打ち切り漫画を愛しすぎている

発売日 : 2024/04/25
放課後、部室で密かに行われるのは……打ち切り漫画批評!?
俺、月見里司は高校生で漫画家志望。大人気の漫画誌、週刊コメットの漫画賞で最終選考まで残った経験もあり、今日も今日とて漫画部部室で、デビューを目指してネームを悶々と考える日々……なのだが、異様なまでに打ち切り漫画を愛好している部の後輩の小鳥遊がいつもちょっかいを出してくる。「お前……結局趣味が悪いだけじゃねえか。デスゲームやってる貧乏人を、金持ちが安全圏から見て楽しんでる感覚かよ」「ち、違いますよ! 私が求めてるのは散り際の美しさです! 土俵際の美学です! 敗者の生き様です!」「ただただ人間として面倒くさいな!」漫画同好会部室は、相も変わらず他愛のない会話で溢れている。
  • レーベル: MF文庫J
  • 定価: 726円(本体660円+税)
  • ISBN: 9784046835406

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みんなのレビュー

  • オセロ
    2024/04/25
    面白かったですね。 漫画家志望の高校生・夏目と彼の後輩で雑誌の巻末付近で打ち切りと戦う漫画をこよなく愛する小鳥遊(ことりゆう)ちゃんが繰り広げる談義は電子書籍やネット通販、漫画と小説の違いなど、具体的で多岐にわたって耳が痛いものばかり。そんな小鳥ちゃんが打ち切り漫画を愛する本当の理由が明らかになるラストの展開は若干面食らいましたが、たしかにこれは打ち切り漫画もその作者も愛しすぎですね(笑)
  • よっち
    2024/04/25
    漫画部部室でデビューを目指してネームを悶々と考える日々を送る漫画家志望の高校生・月見。彼と打ち切り漫画を愛好する後輩の小鳥遊の語らいを描いた青春小説。大人気漫画誌の漫画賞で最終選考まで残り担当編集がついたものの、ネームの調整に悪戦苦闘する月見と、打ち切り危機の漫画ばかり注目して熱く語る小鳥遊。漫画アプリで読めてしまう今の漫画事情にも切り込みつつ、メジャー作品派のギャル四月や興味を持てない東海先生といった様々な視点も描きつつ、最後に思ってもみなかったもうひとつのエピソードが明らかになる展開は面白かったです。
  • わたー
    2024/04/25
    ★★★★★面白かった。プロ作家による短編WEB掲載の賞レース、第二回MF文庫J evoにてPV数1位となったことで長編化された作品。華々しく連載スタートしたものの人気が振るわず掲載順が下がり、それでもなんとかテコ入れして頑張った結果、数巻出して打ち切られるような作品をこよなく愛する小鳥遊(ことりゆう)ちゃんと、漫画の連載を目指してネームを練っている主人公とが、打ち切り漫画を中心にした漫画業界、出版業界についてただただ駄弁るだけの部活モノ。その偏執的なまでの愛と偏見にまみれた思考からくるイジリと、
  • 日坂愛衣
    2024/04/25
    最終章前の日常会話もずいぶん面白い気がすると思う、そしてラストのネタバラシはやはり凄いw 本当に小鳥遊ちゃんは打ち切り漫画もその作者さんも愛しすぎている。
  • 彩灯尋
    2024/09/17
    ゾクゾクした。とても面白かった。打ち切り漫画に対しての情熱と愛情を感じることができる。ここまでの語りは本当に好きな人が成せる技。打ち切り漫画に対しての"好き"に溢れた感情をたくさん浴びることができてとてもよかったし、業界の裏側を知るのが好きな人は好きだと思う。私も好き。一緒に本屋を巡ったあとのファミレスなんて理想すぎるな。一時期流行っていた部活で駄弁っている日常にもなんだか懐かしい気持ちになった。