消せる少女

発売日 : 2024/03/25
『星降る夜になったら』コンビが贈る、切なく愛しい逃避行
ありふれた人生を嫌い、現実逃避のように漫画家という夢を追いかけていた北斗。
そんな彼の前に、ユリは突然現れた。
「ワタシのヒマな時間を、キミがおもしろくしてみせてよ」
北斗の漫画のファンを名乗る彼女の感想に励まされたり、取材と称して疑似恋愛をしてみたり。そんなユリと過ごす日々にいつの間にか励まされていた北斗。嫌っていたはずの、ありふれた幸せの尊さ。
しかしある時、彼女の記憶も、想いも、大切なものが少しずつ消えてしまっていることを知り……。
「僕はあなたを、ありふれた人生にしてみせる」
この残酷な世界でも、僕らの幸せは誰にも消せない──。これは、今はもう消えてしまった、美しい恋の物語。
  • レーベル: MF文庫J
  • 定価: 748円(本体680円+税)
  • ISBN: 9784046833426

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みんなのレビュー

  • オセロ
    2024/03/27
    ネタバレあり
    う〜ん…。 非日常を求め、漫画家を夢見る塔谷北斗。そんな北斗の漫画のファンになった黒井ユリ。 何でもないように思えた2人の関係だけども、切っても切れない因縁が明らかになるという展開に何で政治を絡めるかな。こっちは2人の恋愛が見たいのに。とは言えユリが消すことの代償を知っての逃避行、そして2人の幸せを願わずにはいられない結末は印象的でしたね。
  • よっち
    2024/03/23
    ありふれた人生を嫌い、現実逃避のように漫画家という夢を追いかけていた中学生・塔谷北斗。そんな彼の前に謎の少女黒井ユリが現れる青春小説。発展途上でままならない北斗の漫画にくれる彼女の感想に励まされたり、取材と称して疑似恋愛をしてみたり。ユリと過ごす日々にいつの間にか励まされていた北斗が実感する、嫌っていたはずのありふれた幸せ。けれど一方で姉・希望が追う父の冤罪事件も絡めて、バイトのせいでユリの大切なものが消えていくことを知る展開で、できることに限りがある身でのかけがえのない精一杯と結末が印象的な物語でした。
  • 真白優樹
    2024/03/26
    ありふれた日常を嫌い漫画を描き続ける少年が、ファンであると名乗る少女に出会い始まる物語。―――例え傷は消せても、その思いだけは消せはしない。 不器用な交流、しかし非道な真実が明らかになり、逆らえぬ激流の中でも自分に出来る事をと必死に駆ける物語であり、救いようのない世界の中、確かにそこに在った愛のお話が心に刺さる物語である。まるでコインの表と裏、光と影。それぞれのありふれた日常が、思い出せたと言う奇跡の先にまた繋がる事を願いたい。どうかその先に幸せがありますように。 うん、とても面白かった。
  • 碧海いお
    2024/04/01
    ネタバレあり
    星降る夜になったらが良かったので読んでみましたが、結末がモヤモヤした終わり方でした。 儚い恋物語だった、その一言に尽きる。
  • リク@ぼっち党員
    2024/03/24
    ネタバレあり
    何かを消す代償に大切なものを喪う少女の、ラブコメというにはあまりにも重く、ラブストーリーというにはあまりにキツい物語。難病モノとかともまた違う種類のズッシリ感。公園で遊んでいる辺りでも重い雰囲気がちらちら見えるのに、後半になると一気に跳ね上がる。自分の都合の為ならば他者を犠牲にできるのが人間とはいえ、これは…。一瞬の日常だったけれど、本人としては救いがあったのかな…。そうであることを願うしかない。そしてヒロインは初恋を守り続ける。残された者は消えぬ思い抱えて、どこへ向かうのだろうか。せめて幸あらんことを。