双子探偵ムツキの先廻り

発売日 : 2023/12/08
探偵なんて、もういらない。
探偵あるところに事件あり。一世を風靡した名探偵・睦月紫月。その華麗なる探偵一族『睦月家』は、ある時から殺人事件を呼び寄せる“死神”と忌み嫌われ――そして表社会から消えた。
 それから数十年。睦月を名乗る双子、青士と赤音は今日も死体の前に立ち尽くす。
「すでに証拠は撮ってある。こんなこともあろうかとな」
「んじゃ、いつものようにサクッと解決しちゃおっか。この名探偵赤音ちゃんが!」
 超天才&超心配性の兄・青士と、能天気な妹・赤音。二人は行く先々で事件が起きてしまうご先祖様の《体質》を受け継いでいたのだ!
 殺人事件? ご安心を。それならば事前に準備をしよう。カメラ、盗聴器なんでもござれ。反論する奴には証拠を突きつけろ。それは掟破りの《先廻り探偵》の誕生で――!?
  • レーベル: 電撃文庫
  • 定価: 770円(本体700円+税)
  • ISBN: 9784049151206

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みんなのレビュー

  • よっち
    2023/12/10
    一世を風靡した名探偵・睦月紫月。行く先々で事件が起きてしまう体質を受け継いでしまった天才&心配性の兄・青士と、能天気な妹・赤音の双子兄妹が、掟破りの方法で事件を解決するミステリ。突然の積雪で泊まった山荘で起きた殺人事件を、掟破りの方法であっさり解決してみせた睦月兄妹。出遅れた探偵・八雲迷子の縁で関わることになった、当主が亡くなった一柳家の遺産相続を巡る騒動。できる限り事前準備する用意周到さで挑む青士には苦笑いでしたけど、空回りする探偵を尻目に、冷静に対処して事態を乗り切ってみせた結末は悪くなかったですね。
  • わたー
    2023/12/26
    ★★★★★これは面白い。行く先々で事件を誘発してしまう体質を持つ双子の兄妹が、事件が起きてしまうのならば予め証拠を集めておけばいいと、掟破りの方法で事件を解決していくサスペンスもの。ミステリへのアンチテーゼがふんだんに盛り込まれた作品で、法を犯さなければいいというグレーラインの手法を用いて、いずれ証拠となりえるデータを自ら収録しにいくのには流石に笑った。だが、妹が人間観察力を以て一足飛びに犯人を指名し、兄がその推理にかけている根拠を提示するという効率的すぎる役割分担の妙が読んでいて気持ちが良かった。
  • ひぬ
    2024/08/21
    【電子】行く先々で事件が起きてしまう体質を持つ双子が「先廻り」の準備をして事件の解決をする物語。動画等で証拠が残っているので謎解きの構造自体は割と簡単なものでしたが、事件が起きるのを恐れて前もってカメラなどで見張りするのは確かに推理小説としては型破りの後だしのオンパレードでした。赤音と青士の二人できっちりと役割分担できているのは良かったです。迷子が二人に翻弄されまくりなのには笑えました。
  • サキイカスルメ
    2023/12/26
    殺人事件が発生し、妹はその観察眼と社交性で動機を、兄は事前にしていた情報収集で証拠を提示し、事件を速攻解決していくのが面白かったです。 推理というよりは事実の提示ですね。 兄の変わり者さに隠れる妹ちゃんの狂い方が大好きだなぁ。
  • のれん
    2023/12/16
    ネタバレあり
    探偵たるもの不法侵入、公務執行妨害が当然である。しかし、犯行を誘発させる不幸な特殊能力を利用して、犯行を合法的(グレー範囲)に特定するというありそうでなかったメタミステリもの。 ただ直観的で関係性を見抜く妹と、お決まりのセリフと証拠揃えで追い詰める兄のコンビの味わいはミステリものの王道ともいえる。 ありがちな動機、人間関係をメタにして、お決まりを破るところは本格派であれば及第点すらあげられない。が、これぐらいがエンタメ派としては心地よい。 死人出てるけどほっこりできる。作者の構成はよき持ち味である。