さんかくのアステリズム 俺を置いて大人になった幼馴染の代わりに、隣にいるのは同い年になった妹分

発売日 : 2023/11/10
もう、あの頃の関係には戻れない。すれ違うトライアングル・ラブストーリー
とある病により、身体の成長が止まったまま眠り続けることになった高校生・東雲結弦。
 七年経ってようやく目を覚ました彼が直面したのは、自身を置いて成長した周囲の姿だった。
 
 両片思いだった幼馴染・天河千惺は七歳年上の教師へ。
 子供だと思っていた妹分・天河希空は同い年のクラスメイトに。
 
 七年という長い時間は結弦と千惺を遠く隔て、叶わぬ初恋を胸に抱き二人を見ていることしかできなかった希空にチャンスを与え……

「わたしは兄さんのことが世界で一番好きです」

 美しく成長した希空の告白をきっかけに、止まっていた三人の関係が形を変えて再び動き出す。

「たとえ、先生になってでも、あなたと一緒に高校生活を最後まで過ごしてみたかった。今度は一緒に卒業しましょう。ね、ユヅくん」

「兄さん、今はわたしがあなたと同い年の女の子なんだよ。姉さんを見るそのまなざしと同じ温度で、今のわたしをちゃんと見てよ」

これは、三角の形をした星のような恋の話。
  • レーベル: 電撃文庫
  • 定価: 726円(本体660円+税)
  • ISBN: 9784049151169

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みんなのレビュー

  • 佐治駿河
    2025/08/28
    これは面白い。設定が非常に良い。他の方の感想を読むと賛否ある作品ですが、私的には非常によかったと思います。ダメと感じる方は多分ですが主人公(東雲結弦)の目線で物語を読むと共感しにくく物足りないと思うのではないでしょうか?しかし、ダブルヒロインの姉妹(姉:千惺、妹:希空)の視点から読むとドキドキが止まらない作品です。特に妹の希空はよく頑張ったと言いたくなります。略奪愛的な内容が嫌いな人は嫌悪感が芽生えるかもしれませんが、逆に好きな人はおすすめできます。
  • よっち
    2023/11/10
    うらしまシンドロームで身体の成長が止まったまま七年間眠り続けていた高校生・東雲結弦。目覚めた彼が再び通い始めた高校で幼馴染姉妹と再会するすれ違いトライアングル・ラブストーリー。今は同い年のクラスメイトでかつての後悔を繰り返さないよう、ぐいぐい来る妹分の希空。一方教師となっても変わらぬ想いを抱きながら、認識のズレからすれ違いを重ねてしまう千惺。昔と今で姉妹それぞれが出し抜いた恰好で結弦にアプローチした構図で、現時点では過去と現在が断絶している三角関係の未来がどう変わってゆくのか、今後に期待したい物語ですね。
  • わたー
    2023/11/28
    ★★★★★これはもう著者を一生推すしかないなと思わせてくれる作品だった。二人の誕生日でもある七夕の日の夜に想いを通じ合わせた結弦と千惺。ハッピーエンドで終わったはずの物語は、しかし、結弦がうらしまシンドロームという奇病にかかり、高校生の姿のまま7年間の眠りについたことで一変する。同い年だった少女は7年間で見違えるように美しい女性になり、妹分が自分と同い年の少女に成長していて…と始まる三角関係ラブコメ。なんてものを書いてくれやがったんだと、情緒をぐちゃぐちゃにかき乱されながら読ませてもらった。
  • 和尚
    2023/11/12
    読み始めて、やっばいなぁと思いました。 面白くて、引き込まれるけど、これはきちんと幸せに終わってくれるのだろうかと。 主人公、ヒロイン二人、周りのキャラが魅力的。 時間と歳の差、記憶。 最初に与えられた情報だけでもう結構苦しくなるわけで、でも入りを読んでしまったら読み進めさせられるわけで。 優しくて柔らかくて甘いのに、めちゃくちゃ痛くて苦い。 一巻全てを使ってのプロローグ。 完結してから読みたかったです(褒め言葉)
  • rotti619
    2023/12/01
    天河希空の初恋の相手、7歳年上の東雲結弦が姉の千惺と結ばれて失恋した直後、結弦が病気で7年間そのままの状態で眠り続けた事から、同い年になって再びチャンスが巡ってきた、というお話。葉月 文氏の作品らしく、情緒豊かに仕上がっており、3人がそれぞれ少しずつすれ違う事で、読み手の感情を揺さぶるようになっている。今巻では主に希空がチャンスをモノにするべく積極的に動く傍ら、大事な事で結弦との解釈が異なっている事に気付かない千惺が割を食っているが、今後も不穏な雰囲気に包まれたまま終わっている。