ミリは猫の瞳のなかに住んでいる

発売日 : 2023/03/10
これは「僕」が「君」と別れ、「君」が「僕」と出会うまでの物語だ。
★第29回電撃小説大賞《金賞》受賞作★
☆読書メーターOF THE YEAR2023-2024 ライトノベル部門第2位☆

 瞳を覗き込むことで過去を読み取り追体験する能力を持つ大学生・紙透窈一(かみすきよういち)。退屈な大学生活の最中、彼は野良猫の瞳を通じて、未来視の能力を持つ少女・柚葉美里(ゆずのはみり)と出会う。
 猫の瞳越しに過去の世界と会話が成立することに驚くのもつかの間、『ミリ』が告げたのは衝撃的な『未来の話』。

「これから『よーくん』の周りで連続殺人事件が起きるの。だから『探偵』になって運命を変えて」
 調査の過程で絆を深める二人。ミリに直接会いたいと願う窈一だったが……
「そっちの時間だと、わたしは、もう――」

 死者からの手紙、大学の演劇部内で起こる連続殺人、ミリの言葉の真相──そして、嘘。
 過去と未来と現在、真実と虚構が猫の瞳を通じて交錯する、新感覚ボーイミーツガール!

 デビュー作『わたしはあなたの涙になりたい』(小学館ガガガ文庫刊)は『このライトノベルがすごい!2023』(宝島社刊)新作部門1位を獲得。
 超大型新人が電撃小説大賞の看板を引っ提げて繰り出す衝撃作!
  • レーベル: 電撃文庫
  • 定価: 748円(本体680円+税)
  • ISBN: 9784049148763

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みんなのレビュー

  • 星野流人
    2023/03/27
    やっぱり四季大雅さん凄いです。読み手の感情を揺さぶるような演出の強い文章で、ものすごく惹き込まれる作品でした。物語のテーマのひとつとなる演劇世界の凄みの描写も、鳥肌が立つほどに圧倒的でした。ただ、ミステリ的な面でいうと、「そうはならんやろ」という難しさが多く見られてしまったかなと……。“呪い”と表現するほど演劇に深く魅入られた彼らだからこそ、銃殺事件よりも演劇を優先して行動していたのかもしれませんが、しかしなんというかクライマックスは違和感のほうが勝ってしまったかもしれません……。警察が空気すぎるし……
  • Koji Eguchi
    2023/06/23
    ネタバレあり
    初四季。読メ友の感想がなかったら絶対読まなかった本。★★★。そもそも猫の瞳の中に接続という設定が今風。で違う時間のミリと出会う。過去が視えたり未来が視えたりと頭が混乱して、最初は入り込めなかった。でも次第に読む速度が上がり最後は一気読み。殺人方法や犯人探しも意表を突いた感じで悪くない。そもそも演劇に興味がなかった私には演劇の世界やエチュードなど驚き満載。優れた役者とはさぞ周りを惹きつけるものがあるんだろう。よーくんとミリは悲しい運命で互いに相手を生かそうとする。生き残ったよーくん、いい役者になれよ。
  • よっち
    2023/03/10
    瞳を覗き込むことで過去を読み取り追体験する大学生・紙透窈一。退屈な大学生活の最中、野良猫の瞳を通じて未来視の少女・柚葉美里と出会うボーイ・ミーツ・ガール。猫の瞳越しに過去の世界と会話が成立する中でミリが依頼する、これから周囲で起きる連続殺人事件が起きる運命を変えて欲しいという願い。演劇部に入部して探る中で浮かび上がる人間関係、容易には変えられない運命、そして彼女の言葉を巡る真相。詰め込まれた要素がやや多く消化不良だった感もありましたが、提示されたヒントから気づいてたどり着いて見せた結末は悪くなかったです。
  • オセロ
    2023/03/11
    瞳を覗き込むことで過去の出来事を追体験することが出来る紙透窈一。コロナの影響で退屈な大学生活を送っていた窈一が猫の瞳を通して未来視の能力を持つ柚葉美里ことミリと出会ったことで連続銃殺事件に巻き込まれていくボール・ミーツ・ガール。 事件の解決とミリに訪れる最悪の出来事を回避する為に入った演劇部でゴタゴタとした人間関係に巻き込まれたりミリとの思わぬ駆け引きがありながらも、能力を駆使して窈一が辿り着いた事件の真相とミリの真意を読み解いて2人が迎えた結末はグッときましたね。
  • かわうそまん
    2024/05/03
    ネタバレあり
    ボーイミーツガールと別離と連続殺人事件と演劇とSFを高密度に全部まとめてギュッと押し込めたような1冊。様々な要素が絡まりあってくるが主軸はあくまでも「ボーイミーツガール」というのが好ましい。登場人物それぞれのキャラもたっているし、物語がテンポ良く展開されていくので読みやすかった。物語の最終盤、出会ってしまえば別離が待っていることが分かっていてもミリに会いに行く窈一と、そんな窈一を「はじめまして」と出迎えるミリが切なかった。