ユア・フォルマ 5 電索官エチカと閉ざされた研究都市

発売日 : 2022/12/09
「秘密」を知る前にはもう戻れない。より巨大な闇に触れるシリーズ第5弾!
★第27回電撃小説大賞《大賞》受賞のSFクライムドラマ・第5弾★!
 ――いつか私の「秘密」が公になったとしても、どうかかばわないで下さい。
 敬愛規律の「秘密」を頑なに守るエチカと、彼女を共犯にしたくないハロルド。対話を避ける二人の溝は深まっていた。
 そんな中、解読が続けられていた謎のAI「トスティ」が、ドバイの技術研究都市「ファラージャ・アイランド」で開発された可能性が浮上する。所有者の人格を反映した分身アミクス「ego」が浸透する都市への潜入捜査は、その環境の特殊さから困難を極める。研究都市に住む天才少年・ユーヌスの協力もあり、徐々に真相に近づくエチカたちだが、同行していたビガの身に異変がおこって――。
 エチカとハロルドが出会ってから一年、彼らの長い冬が、また始まる。

【STORY】
序 章 雪暗
第一章 閉ざされた研究都市
第二章 亀裂
第三章 地中の蛹たち
第四章 終曲、そして序曲
終 章 反故
  • レーベル: 電撃文庫
  • 定価: 726円(本体660円+税)
  • ISBN: 9784049146783

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みんなのレビュー

  • なっぱaaua
    2022/12/20
    ネタバレあり
    神経模倣システムによるハロルドの秘密をエチカは共有するも、それがきっかけで二人の関係がギクシャクしてしまう。そんな中、二人はドバイの研究都市で事件に巻き込まれてしまう。えっ、あの人が絡んでくるの?とこの物語は吃驚する様な展開が良いですね。エチカがフォーマルを着て恥ずかしがる姿がなかなか良いな。表紙がそうなのかな。蝶が蛹の時に幼虫は一度ぐちゃぐちゃに溶けてしまうって本当?二人の関係はお互いを思いやる心と言っても良いのかな。それとも…。作者様言うように第二幕の序章。段々面白くなってきた。
  • よっち
    2023/01/06
    解読が続けられていた謎のAIトスティが、ドバイの技術研究都市ファラージャ・アイランドで開発された可能性が浮上。そこにエチカとハロルドが潜入捜査を試みる第五弾。環境の特殊さから困難を極める分身アミクス「ego」が浸透する都市への潜入捜査。一方で敬愛規律の秘密の共犯にしたくないハロルドと、対話を避けることですれ違ってゆく頑ななエチカ。お互い相手を大切に思っているのに、それがちゃんと伝わってないのがとても切ないですが、認識の摺り合わせのための言葉が足りていない二人だけでなく、物語としても今後の展開も楽しみです。
  • のれん
    2022/12/15
    ネタバレあり
    こいつら面倒くせぇっといつものお二人。 が今回は何かと過去話の違法SF技術が掘り返されていて、第2部というか、折り返し地点に入った感じがする。 お互い過剰な信頼の寄せあいに戸惑い続けては、もっかい信じてみるかと友人以上恋人未満で距離を取り合っていた二人。 この破綻もまた某泥棒三世の相棒の「今回ばかりは降りるぜ」なみに信用できなくなったw ただ自分が騙されるぐらいに人らしさを信じれたなら、それは「人間」なのではないだろうか。もう面倒くさいんで、二人ともはっちゃけて欲しいのだが如何か。
  • どんぐり@京都の何処かで
    2023/01/07
    ネタバレあり
    お互いを思いやるがゆえに、お互いを苦しめる秘密を共有したエチカとハロルド。二人はフォーキン、ビガと共にAI「トスティ」解読のため技術研究都市ファラージャ・アイランドへ赴く。いかにも胡散臭さ満載の都市で、エチカとハロルドは互いの距離の取り方を間違え続け、都市を侵す思考操作という恐るべき事態だけが進行していく。軋みを上げいく二人の感情と、ラスト遂にしゃがみ込み一滴涙を流すエチカの姿は辛すぎる。救いのない関係かもしれないが、誰か助けてあげて欲しい。今巻のエチカのドレスは素敵でした。
  • しん∞SHI−N
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    【対話を避けて、心は読み解けず、閉ざされた冬が始まる】蝶の島に潜入する物語。相手を想うからこそ、敢えて離れなければならない場面がある。哀しい別離はお互いがそれぞれの道を歩み始めた証でもある。冬の時代に到来してしまったエチカとハロルドを余所に、人格を反映したアミクスを創り出す都市に潜入する事で、巨大な蠢く闇に触れる。複雑な計画を暴く中で、目まぐるしい異変が彼らを襲う。亀裂の走った関係の中、頑なに守り続けた秘密を知った時、もう後戻りは出来ない。蛹が蝶に変態する過程の様に。一度関係を徹底的に壊す必要があるのだ。