機械仕掛けの蛇奇使い

発売日 : 2004/04/25
どんなに絶体絶命で、どんなに絶望的でも――抜け道はある。
十七歳の僕は皇帝。でも自分が偉いという気は全然しない。綺麗で優しい婚約者のユイ姫ともぎくしゃくする毎日。伝統と義務ばかりが重たく、自分がしたいことも見つからない……そんな僕が憧れるのは、かつて全世界を相手に戦ったという美しき性別不明の戦鬼ルルド・バイパーだった。だがその子供っぽい憧れが、やがてこの世のすべてを揺るがす混乱に発展しようとは――詠韻文明と呼ばれる奇妙な物理法則に支配される幻想の世界に滅亡と崩壊の陥穽(あな)が開くとき、若き皇帝は決断を迫られる……絢爛たる魔人と、容赦なき機械と、揺れ動く少年少女の心が毒蛇の如く絡み合う、これは無為無策(でたらめ)な夢物語の顛末――。
  • レーベル: 電撃文庫
  • 定価: 671円(本体610円+税)
  • ISBN: 9784840226394

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みんなのレビュー

  • 神太郎
    2013/11/22
    上遠野作品の中で一番遠い(時間軸的に)物語。ここでも水乃星さんがチラリと出てきたりとしっかり他作品とリンクさせたりしている。こちらは確か「ジャイロ・サイブレーター」(ナイトウォッチシリーズ参照)でシミュレーションした世界の話なので現実世界の「虚無を心に蛇と唱えよ」を合わせて読みたいのだが、あれは雑誌のみの掲載の為、普通には手に入らないのが実情。 上遠野作品特有の切なさの残るラストは必見です。
  • シュレディンガーのネコ・トースト装置
    2018/12/07
    ネタバレあり
    未単行本化「虚無を心に蛇と唱えよ」と対になる物語。大筋は同じでも“闘争と破壊の化身”の姿が違う等差異がある。一説には仮想世界(シュミレーター)の中とも言われる。宇宙進出に敗れ、無資源社会を過ぎ、爆発的な復興を経て、緻密なエネルギー制御の時代を迎え、新たな時代の扉を開ける。人類はどこまでも可能性を突破していく。
  • 餅屋
    2024/09/13
    ネタバレあり
    獣と冥王~ナイトウォッチ~で実は5連作?▲詠韻文明と呼ばれる奇妙な物理法則に支配される幻想の世界に滅亡と崩壊の陥穽が開くとき、若き皇帝は決断を迫られ▼初稿は『スーパーマジック・ハイパーマシーン』⁉そう言われれば…ファンタジー色強いがSF作品。初っぱなから裏切られてるよーなお笑い皇帝がグイグイ話を牽引してくれ楽しめる。ナイト…が第四、獣と冥王…が第五、バイパー君が第六、現在が第七文明らしく…第三文明の水乃星透子がイラスト付きで登場!しきりに死神についてボヤいたときはぶっ飛んだ‼しっかりと堪能♪(2004年)
  • なつのおすすめあにめ
    2020/05/15
    上遠野サーガにおいては珍しく、ノンシリーズな純粋ファンタジー作品……になるわけもなく 笑 しかしクロスオーバー部分を差し引いても、良さはある。王道JRPGのようなストーリーではありますが。
  • シロツメ
    2021/05/26
    ネタバレあり
    この話の元になった「虚無を心に蛇と唱えよ」は昔電撃hpで読んだけど、あっちは単行本になってないのがちょっと残念。大筋はほぼ同じだった気がするけど、ルルドにあたるキャラが女性だったり別の世界の話なので、改めて読み比べたかった。少年が少女に向き合うまでの話、後味は良かった。昔パラ読みした印象で、彼女は虚無を〜と違ってこの世界だと死ぬんだと何故か思い込んでたけど、こっちの話でも生きてた。何と混同してたんだろう…。