君が、仲間を殺した数 2 魔塔に挑む者たちの痕

発売日 : 2021/04/09
少女は、少年の背を追う。どんな悲劇が待っていても。
魔物が巣食う《塔》に挑み、富や名声を得ようとする者――。そんな《昇降者》と呼ばれる存在を志した若者たちがいた。
 そして、彼らは壊滅した。
 《塔》に親友たちを奪われた心優しき少年は、悪魔に魂を売り、復讐の鬼と化してギルドを去った。そして彼の事情を知りながら、寄り添えずにいた少女は、ただ悲嘆に暮れる日々を過ごしていた。
 しかしある日少女は、新たな仲間たちの支えを受け、再び立ち上がる力を取り戻す。あの少年に、追いつくために――。だが、そんな彼女に、魔の《塔》は無慈悲にも新たな試練を課すのだった。
 人の運命を食らう《塔》へ挑む者たちを描く、闇の冒険譚・第二章。
  • レーベル: 電撃文庫
  • 定価: 759円(本体690円+税)
  • ISBN: 9784049137316

この作品をストアで探す

みんなにシェアしよう

シリーズ作品

電撃文庫の新刊

  • アクセル・ワールド 28 夜の女神
    アクセル・ワールド 28 夜の女神
    クロウの次なる戦場は、夜の女神ニュクスの居城、代々木公園地下大迷宮!
    川原礫 (著者) / HIMA (イラスト)
    発売日: 2025/08/08
    電撃文庫
    試し読みする
  • 悪役ムーブで青春リスタート! 悲劇のヒロインを金と権力で救い出す
    悪役ムーブで青春リスタート! 悲劇のヒロインを金と権力で救い出す
    二周目の青春でも悪役。だけど今度は君を守るために!
    左リュウ (著者) / ふじ子 (イラスト)
    発売日: 2025/08/08
    電撃文庫
    試し読みする
  • あの夏に捧ぐ逢いことば
    あの夏に捧ぐ逢いことば
    『星が果てても君は鳴れ』著者が紡ぐ、ひと夏の逃避行。
    長山 久竜 (著者) / jizell (イラスト)
    発売日: 2025/08/08
    電撃文庫
    試し読みする
  • あのとき育てていただいた黒猫です。
    あのとき育てていただいた黒猫です。
    「癒やし」と「つながり」を求めるすべての人へ――
    蒼井 祐人 (著者) / きみしま青 (イラスト)
    発売日: 2025/08/08
    電撃文庫
    試し読みする
  • 今さらですが、幼なじみを好きになってしまいました 1
    今さらですが、幼なじみを好きになってしまいました 1
    最も近くて最も遠い、周回遅れの恋を始めます。
    丸戸史明 (著者) / よむ (イラスト)
    発売日: 2025/08/08
    電撃文庫
    試し読みする

みんなのレビュー

  • 星野流人
    2021/05/08
    いや、めちゃくちゃおもしろいですよこれ。1巻ラストで、シアを守るために彼女との決別を選んだスカイツ。その続編たる2巻は、悲嘆に暮れるシアが、もう一度スカイツと向き合うための物語となっています。シアとスカイツの歪な恋物語としてもおもしろいですが、バトルシーンも圧巻です。クライマックスで描かれるバトルはあちこちに伏線が張られていて、ものすごくおもしろかったです。1冊かけてシアが大きく成長したのが感じ取れて、ハードでブラックな世界観を圧倒する爽快感がありました。
  • アウル
    2021/04/11
    ネタバレあり
    おおっと個人的に全く予想してなかった方向へと話が展開してる、まさかシアが今回主人公になるとは、完全にスカイツが孤独に塔の頂を目指すと思ってたわ。シアが立ち上がりクロイツをぶん殴ると宣言しクロヤが笑うシーンやまともに身体が動かなくなったクロヤが立ち上がろうとしているシーンが個人的には良かったわ。しかしあとがき読んで上下巻構成だったと書いていたけどまだまだ気になる所が多すぎるので是非とも続きが読みたいとこだわ。
  • しぇん
    2021/04/11
    想像と全然違った物語り展開に驚きでした。というか主人公変わってるとか想像できませんよ。でも、凄く面白かったですし元々1巻と表裏構成と考えれば納得のできでした。重苦しいのでラブコメと言われてもラブはあってもコメは無い気がしますが。上下巻と言われても、問題は何も解決していないので是非続きをお願いしたいですが、今の角川で続きが出るのか不安です
  • のれん
    2021/04/12
    シアという残された少女を裏主人公に据えた構成だったとは。 死を耐え続けたシアの目線はこの仲間たちの思い出に一層辛さを与えていく。 一巻では物静かな印象だった彼女が、実は心情豊かでそれを表に出せない奥手な子であったという部分もギャップ的な魅力に溢れている。 そんな彼女が仲間をもう一度得て、失う過程を通して決意する様は本当に綺麗。 甘さを捨てたいスカイツに対し、甘さの源泉たる優しさを取り戻す勇気をもったシアは正に最高の相棒であろう。 願わくばこの接点をさらに描いて欲しい。売上至上の世に祈るばかり。
  • 緋莢
    2022/03/06
    ネタバレあり
    〝塔”の内部で死んだとき、その探索の出発前の朝まで戻る。ただし、その探索で何が起こったのか、何故死んだのかは分からない。それが、シアの与えられた〝理外の力”だった。同じように〝理外の力”を持つスカイツが、その事を知り、ギルドを離れる。悲嘆にくれるシアだったが、再びスカイツと会うために立ち上がる…<あとがき>で、元々二巻組で、と書かれており、それだったら、もうちょっと他に書きようがあったんじゃないかなぁ(続く