アルセノン覚醒 忘却の楽園 1

発売日 : 2021/03/10
記憶を封じた少年と猛毒を抱いた少女の、残酷で美しい運命。
度重なる争いの後、地表の大部分を海洋が覆う世界。滅びへ向かう人類を制御するため、武器、科学、そして信仰、あらゆる争いの火種が管理・秘匿された忘却の楽園〈リーン〉 。しかし争いが生み出した猛毒の汚染物質〈アルセノン〉は未だ人々を蝕み続けていた。
 ある日、少年・アルムが管理を命じられたのは体に〈アルセノン〉を宿す謎の少女・フローライト。
 不器用ながらも心を通わせてゆく二人。明らかとなる〈アルセノン〉の秘密。それは偽りの平和を揺るがす文字通りの“猛毒”であった。
 忘却の新世界を巡り幾重にも重なる謀略を超え少年たちが得るものとは――。
 第27回電撃小説大賞《銀賞》受賞作。
  • レーベル: 電撃文庫
  • 定価: 759円(本体690円+税)
  • ISBN: 9784049136845

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みんなのレビュー

  • よっち
    2021/03/10
    度重なる争いの後、人類を制御するため武器、科学、信仰が管理秘匿された忘却の楽園リーン。そんな世界で記憶を封じた少年と猛毒を抱いた少女が運命の出会いを果たすファンタジー。身体に猛毒の汚染物質〈アルセノン〉を宿す少女・フローライトの管理を命じられたアルム、苦悩するドラルの王女オリヴィア、そして総統補佐官となったクリストバル。矛盾する世界の謀略に否が応でも巻き込まれてゆく同期三人が、葛藤し翻弄されながらも懸命に抗って、そう簡単には世界を変えられなくても、希望を感じさせてくれる結末にはぐっと来るものがありました。
  • ゆなほし
    2021/04/07
    少年アルムは、体に旧世界の毒〈アルセノン〉を宿した症状フローライトと出会う―。なるほど忘却の楽園というタイトルが相応しい、儚さと強さが絶妙な塩梅で成り立っている物語だ。まず文章が上手い。静かでいて何か大きな激動が起こる予感を孕んだ物語を、淡々と、しかし読みやすく紡いでいる。少年と少女の間にある、秘密とか運命とか簡単に表せない残酷さが、幻想的で唯一無二の世界観を構築している。残酷なのは、決して不幸なだけでは無いと思わせるような、僅かな希望を見せる終幕も良い。
  • 稲荷
    2021/06/05
    表紙と帯に惹かれて購入。内容も面白くて一気読み。設定や雰囲気が魅力的で、受賞作品は流石だと感じた。続編は出るのかな。
  • ひぬ
    2021/03/20
    争いの末、武器、科学、そして宗教を秘匿された楽園・リーンを舞台に描かれる重めなファンタジー。猛毒を身に宿すフローライトの管理を命じられるアルム、総統補佐官のクリストバル、医療官のオリヴィアを軸に話が進みます。それぞれ別の場所に配置された幼馴染の三人が他の思惑に巻き込まれていきます。確かに場面が良く切り替わりましたが、同時進行で三人の物語を追っていたので、終盤で全てが一つに集結した時は良かったです。終盤は若干盛り上がりに欠けていたと感じました。まだ課題は残ってるにせよ、僅かに希望が感じられる結末でした。
  • まっさん
    2021/09/05
    ★★★★ 電撃小説大賞銀賞受賞作品。 地表の大部分が海の底に沈んだ世界、人々が少ない資源を巡って争いを重ねた先の世界、その代償として不治の病・旧世界病に蝕まれた世界。そんな救いのない世界においてその身に猛毒物質を宿すアルセノン・フローライトと彼女の管理を命じられた少年・アルムが紡ぐボーイミーツガール物。 字面だけ見ると救いなど何も感じられない世界観のように感じられるが、作中ではそこまで絶望感を感じる事はなかったかな。ただ、冒頭で養成学校を卒業する三人の少年少女にそれぞれ重要な役割を与え、彼らを含む登場→