エンドブルー

発売日 : 2020/12/10
少女たちの別れと再会。鮮烈な想いが弾ける作品集。
 山中の小屋で陶芸に勤しむ岩谷カナは、一年前に知り合った新城雅と、町でちょいちょい会っている。カナは雅に膝枕をして世間話をするだけで、なぜ会おうと言われるのかと思っていたが、ある日、雅がカナのもとを訪ねて来て──。

 実家のお茶屋を継いで、このまま一生を終えるのも悪くないと思っていた矢先、わたしの前に現れたのは姪だった。高校生で兄の娘。そんな女の子がわたしの彼女になって、一緒に過ごしていると、昔の知り合いを連想する。鳥のような、でも飛びもしないで走ってばかりいる鳥のような彼女のことを──。

 少女たちの鮮烈な想いが弾ける作品集。
  • レーベル: 電撃文庫
  • 定価: 671円(本体610円+税)
  • ISBN: 9784049134568

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みんなのレビュー

  • 黒瀬
    2020/12/18
    『失明した。……あんたと別れてから』 本作は【クロクロクロック】と【少女妄想中】の後日談を描いた『正しく別れるための再会』の物語。特に芹とアオの話が好きだ。失踪したアオと約20年ぶりの再会。しかし歳を重ねたのは芹だけ。別れる前を再現するかのように若返り、失ったはずの右目に光が差してもあの頃には帰れない。普段は落ち着いているのに感情を抑えられず怒鳴り散らした姿に胸が張り裂ける。それでも本音を吐き出せるのは遠くに行ってしまってからという芹の不器用な気遣いが、1人で歳月を重ねた20年を如実に表していて切ない。
  • 黒瀬
    2021/04/09
    クロクロクロックの後日談にあたる『ガールズ・オン・ザ・ライン』と『雅な椀』を再読。例の事件で知り合っておよそ一年、ちょいちょい会い続けている雅とカナ。まるで接点がない生活スタイルの二人だが、カナのような人畜無害なダメ人間(失礼)は世話焼きな人を惹きつける何かがあるのだろう。ギャッピーや緑川もそうだったように。でも雅が生きる目的を見失わないで良かった。緑川と黒田も相変わらずの調子で木曽川に至ってはタダのイケメンと化していたし。まったくもって愉快な仲間たちだこと。
  • 芳樹
    2020/12/20
    殺し屋と陶芸家の卵。御茶屋の娘とその幼馴染み。二組の女性同士。その関係の始まり、または終わりを描く入間節全開の短編集で、著者の前作『クロクロクロック』と『少女妄想中。』の後日談となっています。前者は未読で、後者は既読。後者の内容はうろ覚えですが、アオと芹の決着の付け方が心にささりました。前作を読んでない方も楽しめる作品と思います。
  • のれん
    2020/12/13
    作者の前作(今作は後日譚の扱いらしい)は読んでいないが十分に楽しめた。 生きにくそうな人間は多いが、こうもバリエーション豊かに生きづらさを表現する作者に敬意を送りたい。 人は欠陥だらけで、自分にないものを求めるものだ。 まったく逆の人生を生きてきた同い年の百合、途中まで同じだったけど歳ごと離れ離れになった年齢差の百合。 性別の枠だけではない、恋人と自分の間にある壁。これにどう向き合うか。表紙の通り、夏が似合う短編集だった。
  • 紺色灯油
    2023/04/16
    ネタバレあり
    たまに読みたくなる、入間人間の青春小説。前半パートは本来ならクロクロクロックの四巻以降にやろうとしてたことだったりするのかな。完全新作みたいな顔で売られてる本の登場人物が全員既存キャラなのって何気にすごい。