君が、仲間を殺した数 魔塔に挑む者たちの咎 1

発売日 : 2020/10/10
最高の仲間。絆と友情、そして愛。彼は失った。その全てを。
その日、ある少年が死んだ。
 仲間思いで心優しい、少しだけ照れ屋な……そんな彼はいなくなり、瞳に仄暗い光を宿した狂戦士のような男が、ただ一人立っていた。
 少年の名はスカイツ。彼は、幼馴染たちで構成されたパーティである《塔》を攻略するさなかに、魔の祝福を受けてしまう。
「自分が死ぬと、その場に居合わせた仲間の“能力”と――“存在そのもの”を吸収して、時間を戻し復活する」能力。
 親しい友を意図せず自らの力で「喰らい」、失意の彼は次第に心を擦り減らしていく。そして、その身を削る苦しみの果て、彼は【鬼】へとその身を堕とす。
 《塔》に挑む者たちの異常な日々と、彼らの罪と咎を描くダークファンタジー。
  • レーベル: 電撃文庫
  • 定価: 693円(本体630円+税)
  • ISBN: 9784049134544

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みんなのレビュー

  • 星野流人
    2020/10/25
    壮絶な表紙とタイトルにふさわしい、ダークファンタジーでした。主人公のスカイツは魔塔の攻略の最中に、自分が死ぬと同行していた仲間の存在と能力を吸収して生き返る能力を与えられます。大切な友人であり仲間でもあるメンバー達と引き換えに強さを得て苦悩するスカイツを、この1巻ではさらに強烈に追い込んでいくストーリーとなっていました。ハードな設定なだけあって読み応えがあり、とてもおもしろかったてす。続刊もあるということで、ここから先のスカイツがどうなるのか、喰った仲間たちの行方も含めて注目していきたい作品です
  • Liuche
    2024/06/22
    ネタバレあり
    報われない。仲間と賑やかに過ごしていればいるほど急降下した時の温度差がヤバいね。主人公がただ選ばれて、大切な仲間が犠牲になって。能力ごと、存在ごと喰ってしまう主人公の絶望は如何程か。仲間を自分より大切に思ってる主人公だからこそ効くやつ。面白い。
  • しぇん
    2020/10/11
    仲間を喰って進むダークファンタジー。一巻という事で物語の発端という感じですが、初めに未来の描写がされているため何が起きるのか?と緊張感もって読み進める事ができました。ここから、背負っていくものが重くなっていく続きが期待できそうです。唯、後書きに書かれている続きの告知はどこ?
  • トラシショウ。
    2021/01/20
    「夢じゃない。全部、夢じゃない。全部、本当だ。アブラのおっさんも、ベイトも、アルも、クロヤも、シロハラも、シアも、俺も、全部本当だ。全部本当で・・・だけど・・・俺が!!俺のせいで・・・!!俺のせいで、みんな・・・!!」。積読消化。街の中央にそびえる前人未踏の魔塔に挑む「昇降者」と、その中のひと握りが「先駆者」として英雄視される世界。孤児院の幼馴染六人とその一人スカイツは新米昇降者としての域を越えた探索行で「魔の祝福」を受けてしまい、運命が緩やかに暗転していく。いや恐ろしく昏い話だなぁ(以下コメ欄に余談)。
  • アウル
    2020/10/12
    ネタバレあり
    こいつは自分の好きな感じの内容で面白かったわ。幼馴染たちで構成されたパーティーで《塔》の攻略中に才能が無い無いと言う事で手駒にされた、ある男の物語。自身が死ぬと居合わせた仲間の能力と存在を吸収して生き返るという残酷な能力を押し付けられたスカイツ、罪の意識に心が蝕まれていくがそれを溶かしてくれるクアラとシアの存在が良かった。...が予定通りと言ったらそうやけども最後にあんな展開にするとは。果たしてスカイツは頂に誰よりも早くに到達し約束を叶えてもらえるのかな。次巻が非常に楽しみだわ。