さいはての終末ガールズパッカー

発売日 : 2020/08/07
どうせ終わるこの世界だから。最後の時まで二人でいたい。
 記憶を失った自動人形《オートマタ》の少女リーナ。出来損ないの人形技師でトラブルメーカーのレミ。百億歳を過ぎた太陽が燃え尽きようとする凍える世界で二人は出会った。
「ねえ、レミ。私、もうすぐ死んじゃうかもしれないんだ」
「リーナは私が直してあげるから!」
 人類の文明が滅んだ世界で、頼る者もいない。それでも壊れかけた人形の死を食い止めるため、二人の少女は東の果てにあるという《楽園》を目指す。
 ――きっと間に合わない。でも、最後の最後までレミと一緒にいたい。
 終わりゆく世界で二人の旅は続く。
  • レーベル: 電撃文庫
  • 定価: 693円(本体630円+税)
  • ISBN: 9784049131994

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みんなのレビュー

  • 雪紫
    2025/01/31
    ネタバレあり
    終末世界の旅でしか得られない寂しさがある。旅の中、繰り返す出会いと別れ。救いと、どうしようもない世界。だがそもそもこの旅の目的が別れを拒むことで、夢を見る=寿命のタイムリミットの焦りを増大させる。辿り着いた楽園はやっぱりというか旅の目的と一致してなかったけれど、別の意味での救いは残される。そして受け入れた後も旅は続くのだ。意味は変えても、その最後の絵のように。
  • ひぬ
    2021/11/06
    ネタバレあり
    滅びかけの世界で楽園を目指す二人の少女、半人前の人形技師・レミとオートマタのリーナの旅路を描いた物語。ホテルで泊まったり、雪上車に乗ったりと極寒の中、順調に旅を続ける二人ですが、蒸気の街シドニアと終着点のエリシウムにてリーナの過去、そして現在が少しずつ繋がっていき、終盤に近付くにつれて切なさが増していきました。作者のデビュー作のような雰囲気、そして首都がエリシウムや月が二つあった事によって舞台背景がおそらく火星だけにそこでも繋がりを感じました(もちろん時代はよっぽど後になりますが)。
  • のれん
    2020/08/09
    この作者の作品を読んだ人なら分かるであろう、絶妙な終局を感じさせる切ない旅が今作も主題となっている。 百合っぽいと感じさせる挿絵や描写だが、言うほど愛情がこじれていったりすることはなく、旅の相棒という立場だったと思う。 旅の果てとは自身を保存させることではなく、死んだ人の思いを忘れずに伝えることだ。小分けにした短編を挟みつつゆっくり旅を描写している。 今作のロボットであるオートマタたちの人間らしさは強調されていたが、人間との境目は表現されるのだろうか。人情系が強い作品だがSF的な意味も続刊には期待したい。
  • オザマチ
    2021/12/05
    ポストアポカリプスものにしては生き残っている人が多くて、色々な意味でちょっと甘めな舞台設定だけど、その代わりに二人が他社との交流を通じて成長したり、絆を確かめあったりするシーンが多くてとてもよかった。
  • 紺色灯油
    2021/12/21
    ネタバレあり
    少女終末旅行みたいなのを想像していたんだけど、思ったよりも直接的なストーリー要素が多かった。かなりハードな設定や展開のわりに、全体の最重要キーワードは『恋』だっていうのがある意味ラノベ的でけっこう好きだったり。