いつか僕らが消えても、この物語が先輩の本棚にあったなら

発売日 : 2020/08/25
青春の全てを捧げた、小説の世界は――戦場だった。
柊海人の日常は全てが灰色だった。可愛い妹と何かと気に入らないことがあればすぐに激昂してしまう父。アンバランスな家庭を守るため、アルバイトに明け暮れ、将来のことなんて考えられなかった。
天谷浩太の日常は全てが虹色だった。幼いころから欲しいものは何でも与えられ、何をしたって上手くいった。そんな二人に文芸部部長・神楽坂朱音は小説の世界の素晴らしさを説いた。そして、囁く
「君たちのどちらかがプロデビューして、私を奪って欲しい――」
いびつな関係の3人が小説という名の戦場に出揃うとき、物語は動き出す。小説に魅せられた少年少女が贈る、本物の青春創作活劇!
  • レーベル: MF文庫J
  • 定価: 704円(本体640円+税)
  • ISBN: 9784040648040

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みんなのレビュー

  • ヒロロシ33
    2020/11/15
    飛びすぎかなぁ!? 小説書くのは難しいだろうし、大変だけど、もう少し大変さを書いて欲しかったなぁ
  • よっち
    2020/09/22
    可愛い妹と暴力的な父。アンバランスな家庭を守るためアルバイトに明け暮れ、将来のことなんて考えられなかった柊海人。そんな海人が小説の世界の素晴らしさを説く神楽坂朱音と運命の出会いを果たす青春小説。人生を変えるきっかけとなった朱音との出会い。何もかもが対照的なライバル・天谷浩太。歪な想いに囚われた朱音を巡る三角関係も絡めつつ、彼らの創作活動を軸として展開してゆくストーリーで、絶望的な状況に陥って小説を書くことを諦めかけた時も叱咤してくれる仲間がいて、大切な気持ちを胸に戦うことを選んだ彼らの姿が印象的でしたね。
  • まるぼろ
    2020/10/21
    柊海人と天谷浩太、形は違えども神楽坂朱音という人に出会った事が切っ掛けで小説を書くことに魅せられた者達の物語です。とても面白かったです。生い立ちや環境の事もあって文字通り小説がなければ生きていけないと思っていた海人と、執筆活動の入り口からして数ある選択肢から小説を選んだ浩太と、その二人に多大な影響を与えた朱音と…。作中での出来事の通りにそれぞれ小説に対する思い入れや接し方が違うものの、やがて同じ「戦場」に立った三人のこれまでとこれからがとても良く書き上げられていたなと思いました。次回作もまた期待です。
  • 芳樹
    2020/10/06
    ネタバレあり
    小説を書くことしかできなかった少年。小説を書くことを選んだ少年。二人を導く創作に憑かれた少女。プロの作家を目指した少年少女たちの青春物語。小説を書くことへの情熱、喜び、諦め、悲しみ、様々な感情がヒシヒシと伝わってくる熱い作品で、とても面白かった。ブラボーと叫びたくなる終幕シーンでした。作家の思いを感じられるような読者になりたいものです。
  • アウル
    2020/09/02
    ネタバレあり
    これは面白いな。持たざる者と持てる者、全く違う環境で生きながらも同じ戦場を目指し、同じ戦場で戦っていく青春モノ。現在と未来を交互に書いているんだけれども、どちらなのか最後まで明かさず、オチで上手い事綺麗に締めていたな。小説を書く苦しみ、喜び等全てが海人と浩太を通じて熱いぐらいに語られていて読み進める手が止まらなかったわ。特に終盤の展開は特に引き込まれる、筆を置いた海人に浩太が話しに行き海人が再び立ち上がるシーンと最後の先輩作家としてガツンと言い放つ所が最高。青年になったその後も読んでみたいわ。