君がいた美しい世界と、君のいない美しい世界のこと

発売日 : 2019/03/09
感涙必至のラスト5ページ。 きっとあなたも彼女に恋をする。
「世界を『リセット』して、もう一度あたしに会いに来い」

 高校を卒業したばかりの、ある春の日。
 その直前に君を亡くし、失意に沈む僕の元に、突拍子もない君らしい手紙が届いた。
 『リセット』するには世界で一番美しいモノを見つけなければいけないらしい――。

 僕は一縷の望みに縋り、君に再び出会うための旅に出た。
 旅の道連れは、猫頭の怪しげな男・クレセント。
 彼の導くまま、僕は『リセット』の手がかりを探して、君との思い出の場所をめぐる。

 一緒に過ごした校舎。
 デートで訪れた謎めいた喫茶店。
 イルミネーションが輝く公園の並木道。

 そうして僕は『リセット』の秘密に、君に、もう一度たどり着く。
 ――この恋の結末は、ぜひその目で見届けてください。
  • レーベル: 電撃文庫
  • 定価: 693円(本体630円+税)
  • ISBN: 9784049123340

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みんなのレビュー

  • よっち
    2019/03/10
    高校を卒業直前に恋人の三日月緋花里を病で亡くした日野夕斗。失意に沈む彼のもとに「世界を『リセット』して、もう一度あたしに会いに来い」という彼女からの手紙が届く青春小説。ワガママで破天荒で何よりもかけがえのない存在だった緋花里。彼女ともう一度会うため、怪しげな男・クレセントを道連れに彼女との想い出の場所をめぐる旅路。行く先々で遭遇する彼女との思い出は濃密で、積み重ねた先にあったセカイのアルジが示す「リセット」の正体も意外なところから繋がって。とても彼女らしい想いが詰まった結末にはぐっと来るものがありました。
  • まりも
    2019/03/17
    世界をリセットして、亡くなった彼女にもう一度会いに行く。これは彼と彼女の思い出を巡る旅の物語。なんて儚くて、甘くて、なによりも美しい物語なのだろう。こんなにも想い合えるなんて、それだけでただ素晴らしい。ユウトにとって緋花里が、緋花里にとってユウトが。何者にも代え難い最愛のパートナーだった。そんな2人の想い出の日々と、最愛の人を遺して先に逝く緋花里の願いに心を打たれ、最後は涙が止まらない。嗚呼、帯に書いてる通り三日月緋花里に自分もまた恋をしてしまったじゃないか。これほどの傑作に出会えたことに感謝を。
  • むっきゅー
    2019/03/14
    ネタバレあり
    いわゆる難病もので、ヒロインが死んだところから物語が始まる。悲しみに耽る主人公・ユウトのもとに彼女からの遺言が届く。世界を「リセット」してもう一度会いに来て。不思議な能力を持つ「クレセント」との旅は、ヒロインのヒカリとの思い出がつまった場所。そこで世界の謎を解けば奇跡が起こる。ユウトは彼女に再び会うために必死に抗う...。結構いい話で泣けます。ただし、ライト文芸レーベルで出してもらえれば、ボク的には良かったかも。電撃文庫だとどうしてもそっち系の展開も考慮に入れつつ読んだので、目線が定めにくかった。
  • ゆなほし
    2020/02/26
    高校を卒業したばかりの春休み、最愛の人緋花里を病で亡くし失意に沈む僕の元に一通の手紙が届く―。「もう一度あたしに会いたければ、運命をリセットして」という手紙からよくあるループものだと思っていたが、それは良い意味で裏切られる。仕掛けや真実どうこうよりも、僕と彼女の理想的で幸せそうな過去が微笑ましく、彼女が死んでいると分かっているから余計に辛い。人が一人死ぬということは、人が一人死ぬというだけのことじゃない。ありふれた言葉も改めてその真意に気付かされる。タイトルに込められた意味も、表紙を彩るイラストも美しい。
  • 芳樹
    2019/03/13
    ネタバレあり
    病のため亡くなった恋人ヒカリの葬式で母親から受け取った手紙には『運命をリセットして私に会いに来い』と書かれていた。リセットするために必要な『セカイで最も綺麗なもの』を探すため、ユウトは謎の鍵を握る不思議な猫頭の"クレセント"と共に旅に出る。ヒカリとの想い出の場所を巡ることで、ユウトは”綺麗なもの”と”リセット”の秘密に迫っていくのだが…。全てが明らかになったとき、目の前が広がったように感じました。悲しくも未来を目指す前向きな結末で、とても良い物語でした。涙。