イリヤの空、UFOの夏 その1

発売日 : 2001/10/25
鬼才・秋山瑞人が描くボーイ・ミーツ・ガールストーリー、登場。
「6月24日は全世界的にUFOの日」 新聞部部長・水前寺邦博の発言から浅羽直之の「UFOの夏」は始まった。当然のように夏休みはUFOが出るという裏山での張り込みに消費され、その最後の夜、浅羽はせめてもの想い出に学校のプールに忍び込んだ。驚いたことにプールには先客がいて、手に金属の球体を埋め込んだその少女は「伊里野可奈」と名乗った……。
  • レーベル: 電撃文庫
  • 定価: 605円(本体550円+税)
  • ISBN: 9784048676793

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みんなのレビュー

  • 凜音
    2023/04/11
    ネタバレあり
    読了 UFOを捜し求め山篭りした夏休み。夏休み最終日、主人公︰浅羽直之はせめてもの想いでを作ろうと学校のプールに忍び込む。しかし、プールには先客が居た。 先客の名は「イリヤ」、どこか神秘的な彼女の手には金属球が埋め込まれていた…そんな、夏の終わりに始まるボーイミーツガールのセカイ系ラノベの超有名作。何処までも平凡な主人公と謎を多く持ちそれを秘する少女「イリヤ」の物語。1巻は物語の進展という意味では進みが無いのだが、少しずつ小出しに情報が出てくる事で不鮮明な背景への期待感と真実に近づいていく緊張感が楽しい。
  • ほにょこ
    2021/05/21
    ★★★☆☆ 夏休み最後の日に少年は不思議な少女に出会う。少年らしい感性で語られる青春の1ページ。登場人物が個性的で楽しいです。壮大な秘密が隠れているようでわくわく感もあります。この先どうなるのか楽しみです。
  • FFLJAPANter
    2021/07/21
    素晴らしいボーイミーツガール。時代を感じさせる表現が多々あるものの、文体は極めて読みやすい。ちょうど良く入ったSF要素が読む手を進ませる。00年代初頭の「夏」を感じさせる名著。
  • そらまめ
    2024/08/04
    時代背景が90年代前半の日本ぽくて、設定が古いというかだいぶ懐かしい雰囲気。執筆時は2001年らしい。 主人公はヘタレ属性の憎めないやつだが、相方?の部長はパッパラパーなトンデモちゃんに見せかけ、実は超有能キャラな感じがする。 日常生活から事件?に巻き込まれる流れとか部長のキャラ設定とか、なんとなく某なんちゃらゲートを思い出した。シュタゲの方が後に世に出てるが、もしかして影響受けたのかな。 結構面白いと感じたので続きも読む予定。
  • 青海老
    2019/11/16
    ボーイ・ミーツ・ガールの最高峰の一つではなかろうか。そしてその裏にうごめくSF。そして超人水前寺。一巻はそんな話です。正直文章とかは猫の地球儀の方が好きなんだけどね。でも現代(風)劇だからこそ、こっちものめり込むものもある。秋山瑞人の新機軸だ……といって、もう発売から20年。恐ろしいな。