タタの魔法使い 2

発売日 : 2018/08/10
闇に隠された「もう一つの学校消失事件」の真相とは――。
第24回電撃小説大賞《大賞》受賞作、第2弾登場!

 一つの高校が突如異世界に消失した衝撃の「ハメルンの笛吹事件」から三年後、新たな学校消失事件が発生する。
 私立折口大学附属高校の1100名を超える生徒たちは、タタの魔法使いの妹カカにより異世界に転移させられる。
 地下に出現し、巨大なダンジョンと化した校舎で始まる一ヶ月間の異世界生活。
「私達の夢は、ここで叶う」
「私は、みんなと協力しあいたい」
『将来の夢』の力でカリスマ生徒会長となった藤堂瑠奈率いる生徒会執行部と、二年三組の無敵のリーダー・夜木秋の活躍により日本への帰還を目指す生徒たち。
 生存者数、推定77名。壮絶な異世界サバイバルが再び幕を開ける。
  • レーベル: 電撃文庫
  • 定価: 671円(本体610円+税)
  • ISBN: 9784048939683

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みんなのレビュー

  • ami*15
    2018/08/13
    前作で描かれた『ハメルンの笛吹事件』後、新たに発生した学校消失事件。1巻の最後に出てきた私立折口大学附属高校の事件とは何なのか、読了後からずっと気になっていた。登場人物はガラッと変わりましたが、各人物の将来の夢を生かした話の動かし方は前作同様面白く読めたし、将来の夢に関する話題だけでなく結構現実的な話題も多いように感じました。ある生徒の『温かい給食が食べたい』という夢には私も共感できます。秋と瑠奈の夢や優の憧れが印象的だったけど、一方で前作よりも性的な部分が多かった点は女子としてちと読みづらかったです…。
  • まりも
    2018/08/16
    あの消失事件から3年。タタの妹カカによって、新たな事件が起きてしまうシリーズ第二弾。教師と生徒が一丸となり、未知の環境と脅威に挑みながらも何人もの犠牲者を出したタタの事件に対し、今回のカカの事件は何故前回の経験を生かせなかったのか?という事をテーマにしており、1巻とはまた違った読み応えがあった。ただ全体的に見ると1巻の焼き直しとしか思えない部分も多々あり、読後の満足感はイマイチだったのも確か。マスコミのクズさ加減とかは分かったけど、それだけだとなぁ。あと一つ突き抜けたモノが欲しい。
  • むっきゅー
    2018/08/16
    現代の社会問題を、異世界転生もののストーリーで語ってみる作風で、なかなかチャレンジングな試みの作品。ただ今巻は、学校から出ることはなく、最後の蛮族の襲撃を除けば、生徒同士のイザコザに終始しており、異世界であることの面白さが足りなかったなーと。結果、ラノベ特有の疾走感がなかったので、前巻のような驚きは感じられなかったのが残念。ところで、この作者のマスコミ嫌いが随所から伝わってくる。気持ちはよくわかるけど(笑)。テレビのニュースとかワイドショー見なきゃいいのに。
  • かんけー
    2018/08/14
    読み始めから多少の?イラッ!感が沸々と...ハメルンの笛吹事件の広橋高校の上書き保存?の様なデジャブに。展開と登場人物は勿論違うのは当たり前で、カカがタタの妹?と言う設定には笑ってしまった♪当事者の生徒達の葛藤、心理状態、行動パターンは理解出来るが前作の世界観をそのまま折口高校と名を換えただけが只残念で。冒頭のイラッwは生還した生徒の余りの軽いトークに(笑)対してで♪緊迫感ゼロでリアリティ無いなと?善かったのはラストの展開位で。3巻?自分は遠慮します。チョッと残念...。
  • まるぼろ
    2018/10/05
    「ハメルンの笛吹事件」から三年が経った二〇一八年の、今後はタタの妹であるカカによって引き起こされた、私立折口大学付属高校の消失事件の詳細を追った、やはりインタビュー形式のドキュメンダリ風作品です。起こった事件に対してマスコミやSNS等の外野が身勝手事を喚き立てるのは前巻同様ですが、前巻の弘橋高校とは色々な面で違った問題が出てきていて、読ませるものがありました。読んでる限りでは二年三組は実に幸運にと言うか、「夢」に恵まれていたんだなと実感すると同時に他の、特にキリギリスと称された人達にとっては悲劇でしか→