世界の果てのランダム・ウォーカー

発売日 : 2018/03/10
謎の遺跡、未知の生物――。広大過ぎる世界を知るため二人は往く。
第24回電撃小説大賞《金賞》受賞作!
世界を知りたいヨキと、世界を愛するシュカ。
二人が織りなす、少し不思議な物語。

 深く、広い世界。その全てを知ろうと、天空国家セントラルは各地に調査官を派遣していた。
 調査官であるヨキとシュカは、多大な個人的興味と、小指の先ほどの職務への忠誠心を胸に、様々な調査をする。
 これは二人が世界を巡り、人々と出会い、(時々)謎を解き明かす物語である。
「――とかいって、なんか凄く良い話みたいだね、ヨキ」
「どうでしょうね。僕はシュカ先輩が真面目に仕事をしてくれるなら何でもいいですけど」
 凸凹調査官コンビによる、かけがえのない時間をあなたに。
  • レーベル: 電撃文庫
  • 定価: 693円(本体630円+税)
  • ISBN: 9784048936149

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みんなのレビュー

  • もも
    2018/03/13
    天空国家セントラルの調査官であるヨキとシュカの冒険譚。短編連作でそれぞれ楽しむことが出来ました♪SFだったりホラーだったりミステリーだったりと色々なものが混ざっていて深い味わいがあります。ヨキとシュカのコンビも良いですね。普段は不真面目だけど芯が通っていて有事の時には頼りになる上司、ありがちではあるけど好きです笑 これからの2人の調査も楽しみですね♪
  • まりも
    2018/03/13
    天空国家セントラルの調査官・ヨキとシュカが、未知の国や未開の地を巡る冒険譚ここに開幕。キノの旅フォロワーかと思ったら大間違い。SFやホラー、ファンタジーにミステリー。章が変わればジャンルも変わり、その時その時で色んな要素を楽しめる新しいタイプの作品。ただ楽しいだけでなく、人のエゴや価値観など、色々と考えさせられるモノもあり、ヨキとシュカと共に冒険しながら、彼等の感じた事を自分なりに解釈する事もできる。そんな味わい深い1冊でした。世界の広さと未知への好奇心。これを読むと、それが満たされる気がする。
  • ami*15
    2018/03/13
    ヨキとシュカが訪れる不思議としか思えない場所の数々。幻想的であり奇妙であり、2人が見ている景色は現実にありそうでドキドキするような世界観でした。「この話はそういう感じで終わるのか!」とオチに新鮮さを味わえるエピソードが充実していましたが、個人的には「黒い瞳」と「龍鱗病」の2つが良かった。また「死は救い」という作中の言葉に対して私は今まで死=恐怖という印象があったけど、その言葉と理由を読んでいて時を重ねることが生きることにおいて1番の恐怖であることに気付かされました。また不思議な世界を覗いてみたいです。
  • 中性色
    2018/03/15
    西へ東へ。こちらはSFありVRありな何でも世界探検系の作品。それぞれの完成度は高いだろうけど、どれかを軸にして描かれているタイプの作品ではないので、そういうのに慣れてない人には厳しいのかも。というか、自分がそうだっただけかもしれないが。あとやり取り的には凸凹よりも長年連れ添った感の方が出てると思う
  • シータ
    2019/01/08
    この作品の魅力というか強みは世界観が簡単に変えられるのが良いよね。それぞれの国や地域で文化レベルが違うから各章ごとで違う楽しみ方ができた。個人的に一章と二章のオチでゾクッとさせられて完全にこの作品のことが好きになった。ヨキとシュカのバランスとれたコンビも最高でした。