人狼×討伐のメソッド Ⅰ 天使と鴉のプレセピオ

発売日 : 2016/12/21
真実は、いつも残酷で、そして切ない。
“人狼”、彼らは一年間に一人、人間を喰らわなくては、その命を保てない。カナガワIII区の新人討伐官・連野壮真は、人に化けて人を喰らう人狼を討伐するため、自らを天使と名乗る同僚の討伐官・篠崎樫乃と任務に励んでいる。共に両親を人狼の手によって失った二人。だが、二人は初めての囮捜査で偶然にも、樫乃の両親の仇である、遺体にV字の傷跡を残す・侵才の人狼《VOLF》の犯行の痕跡を発見する。しかし、樫乃が人狼の正体を見破ることができる《暴きの目》を発現させてしまったことで、二人の運命は大きく変わってゆくこととなり――!? 第12回MF文庫J新人賞受賞、鮮烈の小説デビュー作。これは――決して暴いてはならない真実の物語。
  • レーベル: MF文庫J
  • 定価: 638円(本体580円+税)
  • ISBN: 9784040690056

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みんなのレビュー

  • まりも
    2016/12/25
    一年に1人人間を喰らわなくては生きていけない存在・人狼。人類を守る為に人狼を狩る討伐官たちを描いた物語。うーむ、やりたい事は分かるし設定は面白いと思うんだけど、作者さんの筆力が追いついていないせいで、イマイチ面白いと思えんかった。せっかく面白くなりそうなシーンなのに、色々と引っ掛かる点が多い為、物語に入り込む事が出来ないのが最大の欠点ですね。こういうダークな作品は好きだし、キャラクターもそれぞれ魅力的なだけにそこが改善されたら一気に面白くなる筈。これがデビュー作やし今後に期待ですね。
  • 彼方
    2020/02/04
    一年に一人、人間を喰らわなくては命を保てない…そんな人狼を狩る討伐官が交錯するサスペンスもの。起承転結の転でガラリと立ち位置を変え動き出す展開、結末で人狼の真の目的は何なのか…謎が回収される構成で中々驚きはしたものの、登場人物の心情に寄り添えるまでの描写が足りなく勿体ない…。壮真の葛藤や悲惨な境遇を経て樫乃がどのようにその答えに辿り着いたのか、少し荒削りな天才の駆け引きより焦点をしぼって書き込まれていれば読後感の重さがだいぶ変わった気がする。より洗練されれば良い作家さんになると思いますし、次作に期待です。
  • nawade
    2016/12/29
    ★★★☆☆ 第12回MF文庫Jライトノベル新人賞人狼佳作受賞作。人の中に潜み人を喰らう人狼と追跡する討伐官の戦いを描いた人狼ゲームをモチーフにした作品。良い意味で表紙に騙された。可愛い女の子の表紙に反して中身は実にハードボイルドな作風。中盤で物語が大きく動いた時にはそうくるのか!?と驚いた。対立する2人に焦点があてられた騙し合いの構図は予想外だったこともあり楽しめた。射京のプロファイリングが異次元すぎるとか、色々気になる点はあるが新人らしい思い切りの良い作品だった。Ⅰって付いてるけど、ここから続けるの?
  • 真白優樹
    2016/12/28
    人を狩る狼、そして狼を狩る子供達の物語。―――謎の人狼の真実は悲哀を齎し、少年は刹那の英雄になる。誰よりも脆いものを抱える少女がいる、そんな少女を守りたい。そう願った少年が最後に得たのは、刹那の英雄としての地位か、少女の世界の安息か。謎が繋がり、哀しすぎる世界の真実が明らかとなった時、そこに寂寥と一筋の癒しが訪れるこの物語、粗削りな点は多々あるが確かに光る原石な部分も同じくらいあるので、この物語を引き金にしっかりと磨かれ、本当に面白い物語へと昇華して貰えるのが楽しみである。 うん、面白かった。
  • リク@ぼっち党員
    2016/12/27
    『人狼』ゲームをモチーフにした作品。元になったゲームの特性上謎解きと騙し合いが中心。物語が繋がり出す中盤からはなかなかよかった。キャラクターの内面や心情をもっと詳しく描いてればさらに物語に入り込めたかな~と思う。ただ『人狼』の想いはとても伝わってきてすごくよかった。自分にはどうしようもない理由で願いが叶わないのは切ないな…。