悪逆騎士団 そのエルフ、凶暴につき

発売日 : 2016/12/10
その騎士団が担うのは、正義ではなく悪だった――
代々の紋章王が統治するゼルティバッソ紋章国の東端、ニルイースト。そこは脛に傷持つ犯罪者たちや、一攫千金を夢見る荒くれ者たちが集い、暴力と欲望が支配する街。
そんな蛮都の風紀を守るべき王国直下の常駐治安騎士団だったが、しかし彼らこそが一番危険で邪悪な存在であった。
――人呼んで、悪逆騎士団。
誰もが目を奪われる美貌と、誰もが畏れる暴威を振りまく女エルフの団長アリシア。彼女に捕らわれて、新たな団員として暮らすことになった元暗殺者の少年コルナルド。そして拷問騎士、淫蕩騎士、醜悪騎士という出鱈目な団員たちによって繰り広げられる狂乱の事件とは――。
「まったく私達はとんでもない悪党だな」
悪によって悪を裁く、退廃のダークファンタジー登場!
  • レーベル: 電撃文庫
  • 定価: 693円(本体630円+税)
  • ISBN: 9784048925624

この作品をストアで探す

みんなにシェアしよう

シリーズ作品

電撃文庫の新刊

  • ギャルゲー世界にニューゲームしたら、ヒロイン全員攻略された記憶があって修羅場です・・・・・・ 2
    NEW
    ギャルゲー世界にニューゲームしたら、ヒロイン全員攻略された記憶があって修羅場です・・・・・・ 2
    無理ゲーすぎる林間学校編が開幕――!?
    ひつじ (著者) / かがちさく (イラスト)
    発売日: 2025/12/10
    電撃文庫
  • こちら、終末停滞委員会。 VOL.05
    NEW
    こちら、終末停滞委員会。 VOL.05
    「ニャオは味方です。お兄ちゃん」
    逢縁奇演 (著者) / 荻pote (イラスト)
    発売日: 2025/12/10
    電撃文庫
  • 死なない少女の屍体は、ここに。 2
    NEW
    死なない少女の屍体は、ここに。 2
    死しても、なお失われぬものは――。
    築地俊彦 (著者) / 切符 (イラスト)
    発売日: 2025/12/10
    電撃文庫
  • 主人公の幼馴染が、脇役の俺にグイグイくる 3
    NEW
    主人公の幼馴染が、脇役の俺にグイグイくる 3
    蟹江の危機に月山の人気再燃。二度目の人生のトラブルは想定外の領域に!?
    駱駝 (著者) / こむぴ (イラスト)
    発売日: 2025/12/10
    電撃文庫
  • 創約とある魔術の禁書目録 14
    NEW
    創約とある魔術の禁書目録 14
    迫るタイムリミット。上条当麻がかつての敵と共に追撃戦へ挑む!
    鎌池和馬 (著者) / はいむらきよたか (イラスト)
    発売日: 2025/12/10
    電撃文庫

みんなのレビュー

  • スズ
    2016/12/16
    蛮都ニルイーストの常駐治安騎士団≪悪逆騎士団≫は、拷問師の少女や元娼婦、元暗殺者等で構成され、街の人々からも嫌悪される邪悪な組織だが、悪を悪によって裁く彼らが街の暗部を一掃しているのも事実で……。騎士団の面々は問題のある人物ばかりでしたが、悪人達を一掃していく姿が良かった。定規や紙等の身近な物を最凶の拷問器具に変えて拷問を行う拷問騎士のヒオが恐ろしかったが、彼女が両親から拷問の技術しか与えられなかった事を思うと少し辛い。団長のアリシアや、淫蕩騎士のローズリリィが新入り騎士のコルを可愛がる姿が良かったです。
  • まりも
    2016/12/11
    蛮都の風化を守るべき立場でありながら、一番危険で邪悪な存在と呼ばれる騎士団。人呼んで悪逆騎士団と呼ばれる彼らが、悪を持って悪を制す物語。登場人物にロクな奴がいねぇ。普通は正義の象徴である騎士団が、極悪人ばかりとか水瀬先生流石ですわ。市長も中々のゲス具合で、善なんかクソ食らえな感じのダークさ溢れる展開は作者さんの強みが最大限に出ており、かなり読み応えがあって良かったです。極悪を持って悪を制すという展開は、思わずゾクっと来るくらい迫力がありましたね。癖がかなり強かったので、人を選ぶ作品かもしれません。
  • しぇん
    2023/11/22
    KindleUnlimitedで。時系列を混在させた手法で構成しているのは良かったです。最初の人はどうなった?とか思いましたし。一点、言うほど悪逆か?と。そんな悪い事してるように感じませんでした
  • S.T.
    2016/12/15
    ネタバレあり
    暴力と欲望が支配する、悪徳の都ニルイースト。本来ならその蛮都の風紀を守るべき王国直下の常駐治安騎士団、通称“悪逆騎士団”の物語。んー、物語としての出来は平均以上、ダークファンタジーとしては並、というのがしっくりくる評価かな。さすがベテランという趣があり、ダークぶりもよくある“悪に見えて実は善”ということもないので、タイトル負けもしてない。ただ、ラノベと言えどえげつないのは昨今溢れてるわけで、それらと較べるとインパクト不足は否めないかも。マリアーナの末路が描写されてないのと、黒幕の役不足感も原因かな。
  • 眼鏡のおっさん
    2017/05/06
    面白かったということだけは最初に強調させて頂きたい。ブラックラグーンをファンタジーにしたような設定は好き。エピソードを繋ぎながらキャラ紹介をする構成は、バッカーノの初刊を想起させるものだが、しかしバッカーノにあったような構成上のひねりが足りておらず、また悪逆を描きたいがためにやや強引な話運びという印象が否めないのは残念。描きたい悪、つまり、淫蕩、拷問、醜悪、殺人に対するアンチ、「正」の描写が圧倒的に足りず、相対的に悪が「安く」なっているのが惜しい。こういう露悪的なものにはギャップが重要だと思う。次巻も買う