ご近所の殴りクレリック 戦鬼ウルスラの後悔

発売日 : 2016/11/10
修道士に大切なのは愛と――拳!? 最強の≪殴りクレリック≫が通る!
長い戦争が終わり、晴れて無職になった流浪の剣匠アルナルド。仕事を求めて渡った新大陸で彼が出会った修道女は……かつて「戦鬼」として戦場を恐怖に陥れた魔導兵士ウルスラその人で――!?
 時代遅れの剣士アルナルドと元・最強の魔法兵器にして敬虔な修道士ウルスラ、そして伝説に名高い魔女王のへっぽこ娘・ファウスタが繰り広げるヒロイック・ファンタジーが開幕!!
「お前ウルスラか?」「いいえ違います」
 物理無双の殴りクレリックがまかり通る、この物語の行方は――さあ、どうなる!?
  • レーベル: 電撃文庫
  • 定価: 715円(本体650円+税)
  • ISBN: 9784048924948

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みんなのレビュー

  • 中性色
    2016/11/17
    なにその世紀末オープニングみたいな感じ。ストーリー背景自体は重厚な感じだけれど、キャラクターに関してはわりとウルスラさんの筋肉一点突破な状態。そのためか、前述の背景も良くも悪くも。重厚さとのギャップギャグという利点もあるけど、あえて一点突破にしなかったがためにミスマッチ感も出てしまっている。もう少しキャラ設定をいかして突き抜ければよかったかなぁと、そういうコメディにしてしまっても構わないと思う。というか、裸に剥いたってそういうことか。個人的にはファウスタが好み
  • まるぼろ
    2016/11/17
    戦争が終わり剣を振るう時代も失われていくだろうと新大陸に移った剣匠アルナルドだったが、初めて受けた依頼で組む事になった修道士はかつての敵で戦鬼と恐れられていた魔導兵士ウルスラだった…と言う所から始まるお話です。普通に面白かったです。ヘルメスが登場した辺りからシリアスな話に変わって行きますが、それまでの何処か空回りした仕事の依頼の話も微笑ましくて面白かったです。でもだからって最後のウルスラの変化と言うか降臨劇はどうかとは思いましたが…w 単巻で纏まってますが、次巻が出るようなら読みたいかもです。
  • S.T.
    2016/11/16
    ネタバレあり
    懐かしい匂いがするヒロイック・ファンタジー。大戦を生き延びた30前後(じゃないかな)の男と、同じく元兵士の若い女、そして半人前の少女。90年代ぐらいのファンタジーでよくあった感じの組み合わせだね。舞台の新大陸は欧米ではなく中世欧州がモデル。古代ローマも込みのようで、新大陸(=たぶんアフリカ)、本国(=イタリア)か。もちろん中世イタリアは小国乱立だけどそこはまあファンタジーなので長靴半島に統一国がある模様。どんな話をしたいかはわかるし設定も良いけど、まず展開力がまったくダメ。読み進めること自体が苦痛だった。
  • アウル
    2016/11/11
    ネタバレあり
    愛は世界を救う(同姓)。無職となったアルナルドが仕事を求めて新天地に行くが其処で出会ったのはかつての仇敵ウルスラだった、がパーティーとなり、主に素手で事件を解決していく話。中盤までぐらいの軽いノリの方が面白かったのに、後半から失速していった印象。
  • 真白優樹
    2016/11/13
    長い戦争が終わった世界で、流浪の剣匠の青年が且つて戦場で無双していた修道女と出会い始まる物語。―――新たな風が吹く世界、その胸を何が満たす。長い戦争が終わり、新たな常識が吹き込みつつある世界、時代遅れになっていく、後悔を抱えた彼等。それでも、かつて自分の中を満たしていたものの代わりに自らを満たすものがあるから。だから、彼らは前に進んでいける。全体的に言えば、コメディ的な風が吹いているものの根底には様々なテーマが内包されているといえる物語である。新しくなる世界、彼らはどうするのか。 次巻も楽しみである。