Babel 2 剣の王と崩れゆく言葉

発売日 : 2016/11/10
「言語」と「人間」を描くファンタジー!
『――立ち去るがよい、外部者よ』
 ついに辿り着いた、魔法大国ファルサス。
 しかし世界を害する“異物”と判ざれた雫は、非情にも王・ラルスに剣を向けられる。
 ラルスと戦う決意をし、瀕死の重傷を負った雫の一方、エリクは過去を追憶する。自らが殺した、ある一人の少女のことを……。そして“死者蘇生”の禁呪による事件で国中に暗雲が漂うなか、雫とエリク、二人の運命は分岐点を迎え――。
 異世界の秘された“真相”が明らかになる、衝撃の第2巻!
  • レーベル: 電撃文庫
  • 定価: 693円(本体630円+税)
  • ISBN: 9784048924979

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みんなのレビュー

  • スズ
    2017/03/10
    雫は元の世界に帰還するための情報を求め、魔法大国ファルサスに辿り着くが、雫を異質で有害な存在と断じた国王ラルスに剣を向けられてしまう。雫はラルスの使用人として働きながら彼の誤解を解こうとするが、城に着いて以降エリクの様子が妙で……。雫に対する猜疑心を隠そうともしないラルスに対抗して、彼の嫌いな人参が入った料理ばかりを出し続ける雫の勝ち気な性格が良かったです。エリクが四年前に城で出会った一人の少女との凄惨な離別が辛かったです。大陸に広がる子供の言語障害の病に雫がこれからどう関わっていくのかが楽しみです。
  • まりも
    2016/11/12
    魔法大国ファルサス編。"死者蘇生"の禁呪による事件が、雫とエリクの運命に大きな変化を与える話。何も持たない雫が使えるたった一つの武器は「言葉」。たとえ剣を向けられ自分が傷つくことになったとしても、その武器を頼りにひたむきに頑張る雫の姿に今回も心を打たれました。雫とメアのやり取りはほっこりするし、本当良い作品だよなぁ。エリクの過去や、この世界の謎、そして黒幕の存在と物語も一気に動き出した訳ですが、一体何が待ち受けているのか。これからの展開も目が離せませんね。次巻早く読みたいわ。
  • ダージリン
    2019/02/01
    ネタバレあり
    ファルサスの王と出会って、雫は随分危ない目にあったりしてハラハラしましたが、何とか切り抜けました。雫も自分の芯は曲げませんね。大分無茶するけど。エリクは脆いところも出て来て、人間らしくなりました(笑)。異世界での言語をめぐる考察は、世界を紐解く鍵になりそうなのに、この展開で続刊がないなんて~(涙)。サイトにはあるけど、本で読みたい派です!
  • レリナ
    2020/05/08
    面白いんだけど、電撃文庫版はここまで。残念極まりないが、新文芸版で新しく刊行されるようなので、今度は最後まで読めることを願う。エリクの秘密が明らかになり、雫がこの世界に来た謎の鍵になる事実が少し明らかになりつつあるので、本当にこれからというタイミングで終わってしまったのはもったいないなかった。刺さる人には刺さるいい作品なので、おすすめはする。逆に言えば合わない人にはとことん合わない作品だと思う。アンメモとはまた違った毛色の作品なので、興味深い。言語異なる世界と統一された世界。異文化交流は面白い。
  • ナカショー
    2017/02/25
    ファルサスに辿り着いた雫達に待ち受けていたのは、雫を殺そうとしてくる王様だった。疑いを晴らすために王宮で雑用係として働くことになるのだが・・・・・・な2巻。言葉の習得についての考え方が独特で良かったです。次巻も楽しみです。