ミス・ファ-ブルの蟲ノ荒園 4

発売日 : 2014/08/09
蟲と蒸気と恋が彩るスチームパンク・ファンタジー、急転直下の第4弾!
〈右の剣〉クリザリッドに完膚なき敗北を喫した秋津慧太郎。友人だったはずの少女が敵となった、蟲愛づる魔女アンリ。一族が秘めた真実を知った女騎士クロエ。そして姿を消した詠い手マルティナ。
 それぞれに訪れた決定的な挫折の向こうに、少年たちは花の都の崩壊を見る。 パリの空に鎌首をもたげた〈冥王蟲〉を前に慧太郎たちは再び立ち上がり、そして──欧州の大地で二つの“ジゲン”の剣が撃ち合わされるとき、〈蟲〉を宿す少年と〈蟲〉愛づる少女は、遠き楽園(アルマス)への小さく、けれど確かな一歩を刻む。
  • レーベル: 電撃文庫
  • 定価: 715円(本体650円+税)
  • ISBN: 9784048667814

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みんなのレビュー

  • METHIE
    2014/09/26
    ヒーホゥ!最大の敵を倒すためにアンリやケイやクロエがボロボロになりながらもパリの街を守る姿に感動。 ケイに至っては三連戦も戦って獅子奮迅の戦いするあたりや、あくまでも理想郷を追い求める若者姿にも感動。 今電撃文庫で面白い作品の一つだと思う、アメリカ編も期待や! あと表紙も対になっているんだよね三巻と。
  • まりも
    2014/08/12
    ヒーホウ!第一部完という事でバトル盛りだくさんです。それぞれ因縁の人物との最終決戦となる回。過去に縛られるのではなく前へ進んだクロエ。本心を明かしたマルティナ自分の正義を貫き初戦で惨敗した相手を倒した慧太郎。そんな彼らが変わるきっかけとなったアンリと最後の最後まで盛り上がりっ放しでした。敵側もミーシャと雪蘭の最期が涙モノだったりと敵味方両方が主役級の存在感。第二部は「ついてるマドモアゼル」慧が行くアメリカ編という事なのでちゃんと刊行されて欲しいですね。
  • コリ
    2014/08/26
    文句なし。本当に素晴らしい。第一部完結に相応しい盛り上がり。見所満載な中で、特に光ったのがバトルシーンかな。圧倒的な実力差を見せつけたノエ戦は凄まじく熱かった。最後まで自分を貫いた慧太郎が本当にカッコ良い。そしてこの作品はサブキャラも非常に魅力的。中でもミハイールと雪蘭の二人は涙腺を刺激し過ぎなんだよ…!天に昇った二人が結ばれるのを心から願う。次の舞台はアメリカになる模様。ここまで盛り上げといて第二部やらないなんてなったら許さない…!そして『ついてるマドモアゼル』ってなんだよ(笑)恋愛面の進展も楽しみ。
  • 西郷さん
    2014/10/04
    本当は8月の内には読み終えるはずだったんですけどもね。4巻を買ったつもりが、家で開いてみたら3巻でした。誰だよ、平積みの上から3冊目に3巻仕込んだ奴。なんてことをチラチラ思い返しつつ読了。ページをめくる度に胸アツ展開の目白押しで面白かったです。パリを舞台に繰り広げられる慧太郎たちと<ブリュム・ド・シャルール>の大攻防戦は圧巻でした。この調子なら次の新大陸編も期待できそうです。というより、お願いですから出してください。あと、p143のマルティナの蝶になった姿はすごく綺麗だと思いました。素晴らしい。
  • T.Y.
    2014/08/25
    敵幹部との対決、それぞれの道。根本的にすれ違う道を行く相手に、その声は届くのか。そして生命進化の起源たるシメーラの実態。前巻での布石をきっちり回収しているので、今更コメントが不要なくらいの完成度。パリを消滅させるほどの大計画の背景にあるブリュム・ド・シャルールと首相ティエールの大儀。だが、これが務めだ、必要な犠牲だという口実の下、人は正しさを求めていたはずがいつしか正しさを見失う。そこで人が立ち返るべきものは…。登場人物それぞれの声のぶつかり合いもバトルも非常に熱く良かった。第2部アメリカ編もあるかな?