天秤の錯覚 ねこのめ1

発売日 : 1992/08/01
『ねこたま』『まさかな』につづく小林めぐみの長編小説。煌きのコスミック・ファンタジー。
ばかやろー。ウサギと間違えられるだけでも屈辱だっていうのに、こんなへんぴな惑星に無理矢理つれてこられて、そのうえ〈悪魔の使い〉呼ばわりされて殺されそうになるなんて、いくらジゼルが猫だからって、あんまりだー。ジゼルは猫型生体機械。飼い主は、衰退をめざす銀河文明のなかでただひとつ発展をつづける巨体企業E・R・Fコーポレーションの会長夫妻の娘、なつめだ。身体の弱いなつめのために、銀河のあちこちを見てまわり、内蔵のレコード装置に記録しようと、勇んで旅に出たとたんにこの大騒ぎだ。わけのわからぬ宮廷内闘争にまきこまれるし、ジゼルはいったいどうなっちゃうんだろう。ねえ、アスラ、なんとかしてよー。『ねこたま』『まさかな』につづく小林めぐみの長編小説。煌きのコスミック・ファンタジー。
  • レーベル: ファンタジア文庫
  • 定価: 1210円(本体1100円+税)
  • ISBN: 9784829124482
  • 判型: A6/文庫

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みんなのレビュー

  • にゃんころ
    2009/08/19
    再読。ねこのめ3部作の1巻目です。初期の小林めぐみ作品の中では一番のお気に入りです。SFなんですが、雰囲気としてはファンタジー要素もある独特の作品だと思います。全編通して猫型生体機械・ジゼルの一人語り調で綴られているのですが、何を置いてもジゼルの言動がかわいらしい(笑) 1巻目はやはり序章という事で、まずはこの世界観に慣れるために楽しんで読むのが良いと思います。2巻以降からアスラも活躍しはじめますので、より面白くなってきます。
  • wa ki
    2011/12/07
    女性の作家さんらしい文章でした。ちょっとした息抜きにいいですね。ほっとします。
  • 123456789wanko
    2011/09/30
    猫と科学と宇宙が好きなあなたに。三部作その一。ジゼルかわいいよ、ジゼル。コンピュータ大暴走時代以後を描いた著者のライフワーク的なストーリー。
  • violetta(不定期出没)
    2010/06/29
    私にとっては十数年たっても魅力の褪せない作品。“ロボットのアイデンティティ”“生体機械”“科法使い”等のキーワードに魅かれる方にはとてもオススメ。また猫好きの方にも。主人公の猫のジゼルの、理知的ででも好奇心旺盛で非厭世的なところが乾きがちな心に潤いをくれます。
  • 禾原
    2010/03/11
    猫小説。三人称だがすべて猫のジゼルの視線で語られている。文章は粗いというかてにをはの使い方に違和感があるが、世界構築の巧みさはこの頃からすでにあったと驚かされる。