迷い猫に懐かれて、いつの間にか飼い主になっていた。

発売日 : 2025/10/24
警戒心強め。でも一度懐くと無防備です。
「……あの子には、拾ってくれる人がちゃんといたんだね」
高校二年生の温泉川理玖と、他校の有名な美少女・速水珠宇。
縁もゆかりもなかった二人は、一匹の捨て猫を通じて雨の公園で出会うことに。
空の段ボールの前、ずぶ濡れでしゃがむ彼女の姿は、なんだか二匹目の捨て猫のようで──
見かねて珠宇にシャワーを貸した理玖。普段は猫を被っている彼女は、理玖にだけ懐いたのか、理玖の自室に居座ったり、自分の物を置いていったり。
巻き込むことを恐れる理玖と、頼ることを恐れる珠宇。二人は二人だけの関係を探り始める。
これは一人でも生きていける系男女が、それでも一緒にいる理由を探す日常小説。
  • レーベル: MF文庫J
  • 定価: 814円(本体740円+税)
  • ISBN: 9784046852922

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みんなのレビュー

  • 和尚
    2025/11/19
    面白かったです!僕涼暮先生の文章好きなんですよね。 ヒロインの登場シーンと最初のやり取りからしてこんなに魅力的なの凄い。主人公にヒロインに妹、友人達と、どのパターンの会話も自然体で読みやすく面白く、物語の流れも最初から最後までずっと良かった。是非読んでみて欲しい一作です。
  • よっち
    2025/10/24
    高校2年生の温泉川理玖と他校の有名な美少女・速水珠宇。縁もゆかりもなかった2人が、一匹の捨て猫を通じて雨の公園で出会う青春日常小説。捨て猫を頬っておけず早退して頼れる先輩に託して、2匹目の捨て猫のよう感じた珠宇を見かねて家に招いた理玖。そこからマイペースな理玖に懐いたのか、たびたび家に来たりする珠宇の普段とのギャップや、家庭背景も明らかになっていく展開でしたけど、巻き込むことを恐れていた理玖が、頼ることを恐れていた珠宇のために動いたことをきっかけに、手探りの関係がどう変わるのかまた読んでみたくなりました。
  • 燃え尽きタコ
    2025/12/01
    凄く好き。まず距離感が主人公にだけバグってるヒロインっていいよねから始まり、シンプルに二人のコントが面白いに続く。バグッてるにはバグってるけど文章の書き方なのかさっぱりしててベタベタはしてないのは結構初体験に近かったな。 後半の主人公たちが抱えていた問題とそれに対する考え方の話では、めちゃくちゃ「わかる~!!!」が連発してた。複数人でいるのは楽しいけど何よりも疲れるし、一人でいる事は全然苦じゃないしなんなら一週間の内8割くらいは一人が良い。でも、一人と一人で疲れずに傍に入れる人がいるのなら、それはきっと良
  • まっさん
    2025/11/30
    ★★★★ 高校二年生の湯泉川 理玖と他校の有名な美少女・速見 珠宇。縁もゆかりもない彼らは、ある日雨の降る公園で出会う事に。切っ掛けはほんの小さな善意から。一匹の捨て猫を通じて出会った二人は、出会ったその日から何故か意気投合する。お世辞にもどちらも芯から社交的な性格ではない。自分のペースで自分の趣味を楽しむ少年と、本当の自分を誰にも見せずに猫を被り続ける少女。そんな二人が出会い、そして二人だけの関係を探す。そんなお話… 作者買いした作品。穏やかな空気感の流れる良質なラブコメ作品で非常に満足出来る読後感→
  • 真白優樹
    2025/10/25
    根っこは気まぐれな少年が、他校の少女と捨て猫を通じて知り合い始まる物語。―――一人でもいい、それでも二人がいいのは何故。 捨て猫から繋がる関係、それぞれ別に一人が苦手という訳ではないけれど。それでも心通わせて、二人の思いをすり合わせていくお話であり、何気ない日常の中で深めていく思いが独特の空気管を持っている物語である。中々に進んでいくけれど、まだまだ固まりはしないこの関係。果たしてこの先、二人は恋人同士に発展できるのか。このもどかしい関係はどう進んでいくのだろうか。 次巻も勿論楽しみである。