蒼剣の歪み絶ち 3 正義の最果て

発売日 : 2025/10/10
運命を絶ち切れ。自分が信じた“正義”のために。
 独部由良の願いを叶えるため、彼女の《歪み》を修正した伽羅森。
 だが、《歪み》は世界で繋がっている。
 その修正の影響で、世界各地に甚大な被害が発生した。
「独部由良は救うべきでない命だった。そう思わないかい?」
 自らが引き起こしたと言っても過言ではない凄惨な任務に赴き、伽羅森は《魔剣》ティルフィングを振り続ける。……自らの運命を破滅させる、その蒼剣を。そして、その破滅は最悪の形で訪れ──。
「そんな顔しないでください……元々……なくなっていた命ですから」 
 伽羅森の不幸を望む蒼剣が、彼に科す運命は。
 そして彼が選ぶ“正義”。その最果てにあるものは──。
  • レーベル: 電撃文庫
  • 定価: 990円(本体900円+税)
  • ISBN: 9784049164718

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みんなのレビュー

  • よっち
    2025/11/26
    独部由良の願いを叶えるため、彼女の《歪み》を修正した伽羅森。しかしその修正の影響で、世界各地に甚大な被害が発生する第3弾。自らが引き起こしたと言っても過言ではない凄惨な任務に赴き、自らの運命を破滅させる魔剣を振り続ける伽羅森。そしてその破滅が最悪の形で訪れ流転会で、彼の破滅を望む存在であり、信念を映し出す鏡でもある魔剣を振るい、運命に抗いながらも理不尽さを受け入れざるを得ない彼らの破滅の果てに見える光は救いなのか新たな歪みだったのか。ややクラシカルながらももう少し読みたかったと思わせる印象的な物語でした。
  • のれん
    2025/10/15
    ネタバレあり
    少し間が空いてしまったが、きっちり当初通りのコンセプトを貫いた点は好感が持てる。 ただヒーローの葛藤に序盤から答えを出してそれがブレず、むしろヒロインが語り手だったのは意外。決着もテーマへの結びもヒロインがやるし。 まぁ「理」を断罪する宗教が敵であるなか、その「理」とされた理論から新たな教義をもって死から復活するという展開は、間違いなく、とある民族救済宗教から独立し世界宗教になった「救世主」がモチーフになっているだろう。 古典ラノベ界は聖書が好き。懐古に挑み続ける古き良きラノベであった。
  • ぽ た く
    2025/10/30
    ネタバレあり
    読了。無事に完結ってことで、サード最推しとしては2巻がピークやったね。やりたいこと書きたいことが出来たのであればそれでヨシ👉
  • 日坂愛衣
    2025/10/28
    ネタバレあり
    第一卷は剧情と戦闘が半々、第二巻はほぼ剧情と少量の戦闘、そして第三巻はほぼ最初から最後まで戦闘。 少なくとも能力バトルの観点では、今巻で登場した新能力は第一卷のあの読みにくい能力群よりずっと理解しやすく感じました。ただ、戦力設定にアンバランスさを感じざるを得ません。最終決戦も勝敗がつかぬまま「一旦撤退」という形で、これがシリーズ最終巻であることを思うと、ちょっと納得いかないですね。まるで『我らの戦いはこれからだ!』で幕引きするジャンプの打ち切り漫画みたいじゃないですか……
  • ARI
    2025/10/12
    これ、最終巻なんですかねぇ……。内容的にも、お値段的なところでも、そういう雰囲気をビシビシ感じるんですけど。もっと読みたい!まだまだ読みたいんですけど!続きを、お願いですから、続きを……! ともあれ!3巻も大満足しました。今回はもう1冊まるまるバトルです。1巻の異能バトルに回帰したような雰囲気がありますが、そもそも作品世界観の開示やキャラの顔出しも含める1巻とはその密度が段違いですし、本作に限って言えば学園と歪みの中で生きる人を描いた2巻を踏まえての今回ですから、その戦いに乗せるモノの重さがまるで違う。