暴君と成れ、バレンシア-王座争奪学園-
発売日 :
2025/09/20
王が死んだ。この学園で空白となった王座を――実力で奪い取る
王が死に、幕を開けた選定の学園。選ばれぬ少女・バレンシアを選んだのは、少年・ヨビトただ一人。理不尽を壊し、運命を覆す。――君を王にするために。
- レーベル: ファンタジア文庫
- 定価: 858円(本体780円+税)
- ISBN: 9784040760179
ファンタジア文庫の新刊
みんなのレビュー
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よっち2025/09/2115王が死にその後継者を選ぶ王座争奪学園。亡都出身の王臣魔法を使えない欠落者の少女バレンシアが、成り上がりで王位を目指す学園ファンタジー。完全な実力主義と投票により生徒たちの中から王が選ばれるはずのシステムで、出自から不当に扱われ理不尽に立ち向かうバレンシア。自分を選んでくれた少年ヨビトに支えられ、落ちこぼれたちで集まった班で傲慢な貴族たちに挑む展開で、足りない部分を努力で補い急成長しながら実績を積み重ね、故郷が滅亡した過去の悲劇の真相も絡めながら、揺るぎない覚悟で立ち向かったその結末はなかなか良かったです。
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日坂愛衣2025/09/227ネタバレあり期待以上とは言えませんでしたが、4年前のデビュー作と比べて、ほんの少しながら確かな進歩を感じさせる作品でした。 主人公側も敵対者側も、ややテンプレート化していて深掘りされていない工具人的なキャラクターが目立ったこと(とはいえ、ページ数の制限はありますし)、一巻で起承転結をつけるために剧情の展開がどうしても駆け足になってしまったことは否めません。しかし、逆の見方をすれば、新人賞作品として見た場合、「たとえ一巻で打ち切られても物語として完結している」という重要な長所は確実に達成していると言えるでしょう。
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