人妻教師が教え子の女子高生にドはまりする話 3

発売日 : 2025/09/10
「戸川凛。私の、一番大事な人」
母親との諍いによって家出した戸川さんを、我が家で保護することになった夏休み。当然家には夫がいるが、そんなことは関係ない。あんな親の元に、この子を返したくない。手放したくない。私の、戸川凛を。
 そうして始まった日々は、あまりにも甘い毎日だった。
「駄目……夫が、いるのに……」
 何も知らない夫、不倫相手の女子高生、そして淫行教師の私。こんな関係はいつまでも続けられない。私の罪が露になったとき、残されるのは破滅しか想像できなかった。だけど――。
 どれだけ酷くても、どうしようもなくても、最愛を求めて足掻く。女教師と女子生徒の恋愛小説、最終巻。
  • レーベル: 電撃文庫
  • 定価: 814円(本体740円+税)
  • ISBN: 9784049165357

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みんなのレビュー

  • 佐治駿河
    2025/11/18
    ネタバレあり
    私が読んできた百合小説の中でも一二を争う面白い作品でした。1・2巻は割と二人の関係を深めていき甘々な内容も多かったですが、最終3巻は少々カオスな展開でしたね。二人以外の気持ちを考えると部妙な部分もあります。特に私も男なので旦那の目線で考えると結構複雑でしたね。それでも最後は二人にとってのハッピーエンドでしたので大満足です。そして2巻の時に先生の婚前の名字が前川だったことが判明したときに気付けばよかったのですが、入間先生の「電波女・・・」の作品と絡んでいたのですね。そこは古い読者も楽しませてくれましたね。
  • よっち
    2025/09/11
    母親との諍いで家出した戸川凛を我が家で保護することにした女教師・苺原樹。そこからあまりにも甘い夏休みの毎日が始まる第3弾。当然家には夫がいても関係ない。あんな親の元に凛を返したくない、手放したくない。樹がそんな狂おしいまでの想いを抱く一方、先生への想いを隠そうともしない凛。そんな状況や出される食事の味付け、見たこともない妻の表情に全てを悟ってしまう夫。ここからド修羅場に陥ってもおかしくない状況を飲み込んだ夫の潔さに助けられた感はありましたけど、真面目そうに見えて欲望のままに突き進む樹の覚悟が圧巻でした…。
  • 真白優樹
    2025/09/14
    母親の元から家出してきた凛を自宅で保護する中、樹の思いが暴走する最終巻。―――例え破滅が待つとしても、もうこの手は離さない。 覚悟を決めた樹がいっそ開き直ったように破滅への道を突き進んでいく巻であり、それぞれの思いが巡る先に意外と平和な結末が待っている巻である。多くのものを失い、故郷も信頼も失くし、だが柵も捨て去って。故郷から遠く離れた町、穏やかな時間を二人で。それは破滅の景色なのか、否、そうとは言えぬだろう。はた目から見れば間違っているかもしれない。それでも幸せだから。 うん、面白かった。
  • 椎名
    2025/09/13
    完結。誰が何と言おうと文句無しのハッピーエンドだろう。いや、多分誰が何と文句を言ってきてもいい、と全てを崩壊させて突っ走ったからこそのエンディングなのだ。わたしより先に奪っていった、そして後からわたしが奪った、だからお互い様だという戸川さんの旦那への感情が良かった。二人の関係性、心理描写はもちろん良かったのだが、不倫相手と旦那と同居するという異常な状況下においての旦那と戸川さんの微妙な空気感が絶妙。ちゃっかりその家の匂いを自分のものにしてしまう戸川さんの容赦のなさ勝ちという感じだ。最高でした。
  • ユウ@八戸
    2025/09/12
    ネタバレあり
    すべてが終わり、はじまる夏休み。最愛を求めて足掻く女子高生と人妻教師の物語、完結。最高でしたね!あらすじだけ見ると官能小説の雰囲気まであるのに、今回はピンク成分控えめ。なくはない。家出してきた戸川さんと、夫と、先生。どう考えても修羅場で後ろ暗いのに、ふっきれた先生が強すぎた。いや最高でしたね。戸川母とのやりとりや、夫の両親との会話も。「私の初恋相手がキスしてた」のラストがアレだったので不穏な展開を想像してたけども。ハッピーエンドすぎる。お久しぶりの前川さんも嬉しかった。あとチキさん他人の人生変えすぎでは。