あのとき育てていただいた黒猫です。
発売日 :
2025/08/08
「癒やし」と「つながり」を求めるすべての人へ――
ある日、一匹の黒い雄猫が天寿を全うし、飼い主の腕の中で息を引き取りました。しかしその直前、黒猫はあることに気が付きます。
『――僕は、何も返せてないじゃないか!!』
優しくしてくれて、甘やかしてくれて、たくさんの時間を一緒に過ごしてくれた飼い主・瑠璃香に何もお返しできていないことに思い至り、悔やんで悔やんで、でもだんだんと力が抜けていって――気が付くと妖怪・猫又となっていました。妖怪が人間と交流するなら人間の姿にならないと……そこで変化を試みるも妖力が足りず、幼い男の子の姿が精一杯。しかし元黒猫・テトは全速力で走ります。二年が経ち少しだけお姉さんになった瑠璃香のもとへ――今度こそ、恩返しをするために。
『――僕は、何も返せてないじゃないか!!』
優しくしてくれて、甘やかしてくれて、たくさんの時間を一緒に過ごしてくれた飼い主・瑠璃香に何もお返しできていないことに思い至り、悔やんで悔やんで、でもだんだんと力が抜けていって――気が付くと妖怪・猫又となっていました。妖怪が人間と交流するなら人間の姿にならないと……そこで変化を試みるも妖力が足りず、幼い男の子の姿が精一杯。しかし元黒猫・テトは全速力で走ります。二年が経ち少しだけお姉さんになった瑠璃香のもとへ――今度こそ、恩返しをするために。
- レーベル: 電撃文庫
- 定価: 792円(本体720円+税)
- ISBN: 9784049163469
電撃文庫の新刊
みんなのレビュー
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オセロ2025/08/1448タイトルに一目惚れして購入。 猫又に転生した黒猫テトによる飼い主の瑠璃香への恩返ししようとする期待通りの内容でしたが、まだまだ序章なのか大きな動きはなく。合法的なおねショタの日常は若干物足りなさはあるけれど、瑠璃香にとってはそれがいいんだろうなと。とは言え瑠璃香にはどうやら闇があるようで、続きも楽しみです。
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よっち2025/08/1126天寿を全うし息を引き取った黒い雄猫テト。しかし飼い主・瑠璃香に何もお返しできていないことを悔やみ、猫又となって再会するハートフルストーリー。変化を試みるも妖力が足りず、幼い男の子の姿が精一杯のテト。けれどテトを失ってから茫然自失としていた瑠璃香は、テトとの再会を喜び溺愛していく展開で、再びいなくなったりしないか不安を抱えて、極度の方向音痴だったり、1人で住む家族背景など、瑠璃香の事情もいろいろ気になるところですが、旧知のレイラなど猫世界にも相談しながら、彼女のために頑張ろうとする姿がなかなか良かったです。
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サキイカスルメ2025/09/1812癒やされた。物語としてはなんかそこかしこに色々と不穏な事情が見え隠れしながらも、とりあえず可愛い可愛いおねショタケモに癒されてください!というおもてなしを感じました(?)最初の再会、思わず泣いてしまった……あんなのは泣く。主役2人がお互いに大切で大事で想い合っている姿がよかったです。ただ、純真な愛と執着にも似た深すぎる愛、どちらも愛なのだけれど、その性質の違いや様々な伏線がどうなっていくのか楽しみです。
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真白優樹2025/08/138死後に猫又となって生き返った黒猫が主であった少女に恩返しする為に頑張る物語。―――あの日の後悔超える為、精一杯自分に出来る事を。 猫又と少女、ショタとお姉さん。家族としてのドタバタの中で猫又が、猫仲間達に知恵を仰いだりしつつも頑張るお話であり、家族と言う絆の温かさと誰かとの繋がりが癒しとなるかもしれない、心温まるお話である。まだまだ恩返しは始まったばかり。五里霧中なれど自分らしく精一杯に頑張る猫又の恩返しの行方とは。この先、どんな日常が彼らを待っているのだろうか。 次巻も勿論楽しみである。
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MoriTomo2025/08/106ネタバレあり息を引き取った黒猫が妖怪・猫又として蘇り、飼い主に再会する感動的な冒頭から始まる恩返しストーリーで、純情すぎる心情描写と心温まる展開が魅力的でした。 おねショタ作品らしく、抜群のプロポーションに悩殺される描写と可愛らしい猫の長所が組み合わさり、心をくすぐられる面白さも満載でした。感動の再会から続く温かな関係性や、高い包容力で甘やかす描写、猫又の設定も見どころで、恩返しの要素が家族愛を感じさせる新作でした。
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