レプリカだって、恋をする。 5 Side:Original

発売日 : 2025/08/08
ナオのいない一年間。素直が過ごした春夏秋冬――。
「私、素直の中に戻るよ」
 そうしてナオはいなくなり、私ひとりだけが残された。やりたくないことを〈レプリカ〉に押し付けて逃げてきた、〈オリジナル〉の私が。
 ナオみたいに上手にやりたいのに、学校生活はうまくいかないことばかりで空回りしてしまう。
 そんな中、アキと、真田と、佐藤と、りっちゃんと、そして吉井と関わっていくうちに、少しずつ変わっていく自分に気づいて――。
「私はもう、大丈夫」
 素直がこの言葉に至るまでの日々を描く、第5巻。
  • レーベル: 電撃文庫
  • 定価: 880円(本体800円+税)
  • ISBN: 9784049159080

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みんなのレビュー

  • 芳樹
    2025/08/19
    ネタバレあり
    ナオを自分の内に仕舞った素直が、自分の力だけで前に進む姿を描くサイド〈オリジナル〉編。これまでの素直の言動から、ちょっと難しい女の子かなと思っていましたが、今回のエピソードを通じ、やはりナオと根を一つにする優しい女の子だと分かりグッときました。ナオがいなくなってからの日々での彼女の成長は目を見張るものがあり、最後にはナオとアキよりもラブコメしてるあたりは微笑ましいものがありました。レプリカとオリジナルの、皆に幸せな未来が待っていますように。来年刊行されるという書き下ろし短編集もアニメも楽しみにしています。
  • よっち
    2025/08/10
    ナオが素直の中に戻り、残された素直が過ごした春夏秋冬の一年間を描く第5弾。これまでやりたくないことをレプリカのナオに押し付けて逃げてきた、オリジナルの素直の覚悟。ナオみたいに上手にやりたいのに、学校生活はうまくいかないことばかりで空回りしてしまう彼女が、それでもめげずにアキや真田、佐藤やりっちゃんたちを相手に、不器用でも前を向いてひとりひとりしっかりと向き合って、関係を再構築していく姿には確かな成長を感じましたね…。だからこそあの結末にも感無量でしたし、そんな彼女をフォローしてくれた存在も効いていました。
  • 合縁奇縁
    2025/10/26
    ネタバレあり
    『ナオのいない一年間。素直が過ごした春夏秋冬――。』 「私、素直の中に戻るよ」そうしてナオはいなくなり、私ひとりだけが残された。やりたくないことを〈レプリカ〉に押し付けて逃げてきた、〈オリジナル〉の私が。ナオみたいに上手にやりたいのに、学校生活はうまくいかないことばかりで空回りしてしまう。そんな中、アキと、真田と、佐藤と、りっちゃんと、そして吉井と関わっていくうちに、少しずつ変わっていく自分に気づいて――。「私はもう、大丈夫」「レプリコ」シリーズ第5弾。読んで、愛川素直というキャラクターの繊細さと
  • のれん
    2025/08/15
    ネタバレあり
    やはりレプリカはオリジナルと同一の存在(別側面)という話だったわけかな。成長するにつれ忘れてしまった明るく前向きな優しさ。傷つかないよう臆病になってしまった自分を分きさせてくれる自分。素直の名の通り、自分らしさを取り戻す物語だったとも言えるだろう。 しかし脇役だった人間のサイドストーリーにも力を入れていたのは流石。偏見ではあるが関係性を重視する物語は、やはり女性向けだからこそ自然に輝くものだと思う。 アニメ化も決定したそうで、ラブコメ作品は定番と流されそうなジャンルでもあるので、頑張ってほしいところだ。
  • assam2005
    2025/08/10
    サブタイトルが「side:original」。この巻はレプリカ・ナオがいなくなった後の素直の頑張ったお話。容姿は同じ、だけれどもナオとは違う人格。アキがナオだけを見たように、ナオではない、素直だけを見つけてくれる人と出会えるのか。ナオとは違う答えを出す素直はやっぱりナオとは違っていて、それに誰も気づいていないのにちょっと拗ねている感じが可愛い。ナオに逃げるのではなく、素直自身が解決する。たくさんの問題を乗り越え、自信がついた素直はナオにちょっとだけ似ている気がする。