この青春に、別解はない。 デルタとガンマの理学部ノート 2
発売日 :
2025/07/10
理系部活×日常の謎、第二弾。さあ、青春のフィールドワークへ。
生物部に入った出田たち四人が発見した、50年前の怪しげな報告書。かつての部員たちが「天狗の怪異」とされる現象を科学的に調査したというレポートからは、なぜか肝心の結論部分が抜け落ちていた。まるで後輩たちに向けて、続きを調べろと訴えるかのように。
失われた真相を確かめるべく、連休を利用して実地調査を敢行する四人。森を探索し、夜の神社を歩き回り、宝物殿に伝わるミイラさえも観察しながら、伝説を科学的に検討する二泊三日の合宿が始まった。
「こんな調査がしてみたかったんだ。同い年の、同じ趣味の人たちと」
それは紛れもなく理系の青春だった。しかし怪異の真実を追う中で見えてきたのは、彼らの日常を壊しかねない不穏な秘密で――?
失われた真相を確かめるべく、連休を利用して実地調査を敢行する四人。森を探索し、夜の神社を歩き回り、宝物殿に伝わるミイラさえも観察しながら、伝説を科学的に検討する二泊三日の合宿が始まった。
「こんな調査がしてみたかったんだ。同い年の、同じ趣味の人たちと」
それは紛れもなく理系の青春だった。しかし怪異の真実を追う中で見えてきたのは、彼らの日常を壊しかねない不穏な秘密で――?
- レーベル: 電撃文庫
- 定価: 858円(本体780円+税)
- ISBN: 9784049162288
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みんなのレビュー
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よっち2025/07/1024生物部に入った出田たちが発見した50年前の怪しげな報告書。なぜか肝心の結論が抜け落ちていて、その真相を確かめるべく実地調査を敢行する第2弾。天狗の怪異とされる現象を科学的に調査したレポートの続きを調べるべく、連休を利用して森を探索し、夜の神社を歩き回り、宝物殿に伝わるミイラも観察しながら、伝説を科学的に検討する二泊三日の合宿。そんな楽しいフィールドワークの中で、彼らの日常を壊しかねない不穏な兆候を見出していく展開で、真相を追ううちに思わぬ事態に発展する中で覚悟を決めていく何ともほろ苦い結末が印象的でした。
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和尚2025/07/1120科学に民俗学の組み合わせは好きすぎます。 前半は少しほのぼのとしたお話。それも面白かったのですが、何より後半の禁足領域に踏み入れ、想定して調べては更に明かされていくワクワク感がとても良かったです。一巻の雰囲気とはまた一味違った二巻でしたが面白かった。三巻も益々楽しみです。
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のれん2025/07/1413ネタバレあり前作から一貫して、作者には弱者を救済する知的エリート思考があるように思える。 例えるなら戦後直後の旧帝大学生や官僚のような感じか。舞台が氷菓オマージュなのもあって、大企業の持つ権益に屈する学園に自治正義を掲げ戦う学生という構図が、学生運動にすら感じる。 もちろんそこまで過激にはしてはいないが、超常現象フィールドワークの最後が凄い地方政治の闇になったり、政治背景に2010年代に実在した太陽光発電の固定買取価格制度を使ったりと、現代政治批判が見えるのは驚き。 定期的にこういったラノベが出てくるのは歓迎したい。
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ほたる2025/07/109合宿はフィールドワークとともに。皆と知恵を集めて解いていく様子は楽しそうだし、民俗学的なところへ導かれていくのも新鮮で良かった。読めば読むほどに青春の1ページだなと思うし、岩間理桜の光を失いたくないなと強く思った。
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とってぃー2025/07/117生物部の初合宿はフィールドワーク! 知恵を集めて観察して疑問を解いていく描写にワクワク。生物と民俗学の繋がりも奥が深かった。前半は楽しい青春感満載だが、後半はやばい所に踏み込む緊張感あるストーリーでゾクゾク。
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