電撃文庫の新刊
みんなのレビュー
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つみき2011/10/2715タイトルの『君』を、勘違いしていた……あぁそうか、こっちか!とようやく気付いた終盤でした。いいなぁ、好きですこういうお話。大切な存在を作るのはきっと怖いだろうに、それでも友人だと言い切られて嬉しかったんだろうなぁ。最初の呼びかけも、インパクトがあっただろうし(笑)
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chisa2010/05/1614再読。第14回電撃大賞金賞作。冒頭の署名から始まり、各章の話が繋がり、終章の結末とすべて読んで初めて「ああこういう事か」と思える素敵なお話でした。謎の人物“レーイ”と主人公の掛け合いが好き。すれ違いつつも友情を深めていく様が微笑ましかったです。あと、毎回主人公が間抜けな叫びを上げさせられてるのが面白かった。面白いし好きだけど、綺麗に完結したと思うので続きは出なくていいかな…。
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ao2011/12/1512題名を見て想像してたお話と全く違いました。もちろん、良い意味で。静かな静かなお話。その静けさがとても居心地が良かったし、心にも沁みてきた。
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おりすと2013/07/1711挿し絵をぱらぱらと捲った時は全く別の話を予想していたのですが、なるほど巧いこと騙されましたね。一度は夢を諦めかけた小説家が“彼”と出逢う一章はなるほど綺麗で、この雰囲気が終章までの空気をほぼ全て形作っています。近世の欧州を彷彿とさせる日常風景に、一点存在する“彼”というファンタジーな要素がなんともミステリアスで、主人公同様、読者である自分も“彼”に引き込まれて行く展開は実に巧いなぁと。本編も面白かったですが、作中作であるセリュサの話も読んでみたいですね。
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岩月クロ2011/10/2211[再読]絵と文章の透明感が好き。「彼」は、「私」が書いたこの本を読んだ時、どういう表情をするだろう。いつも涼しげに読書を嗜んでいた顔が、いろいろな感情で変わる様は、想像するだけでおかしい。そんなことを考えて、読了後に前書きをもう一度見てニヤリ。
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