ミミズクと夜の王

ミミズクと夜の王

発売日 : 2007/02/25
〈受賞情報〉電撃大賞(第13回)
  • レーベル: 電撃文庫
  • 定価: 583円(本体530円+税)
  • ISBN: 9784840237154

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みんなのレビュー

  • コリ
    2011/10/05
    噂には聞いてたけど予想以上に面白かった。ラノベでこんなにキレイな物語が読めるとは…。ミミズクの一途な想いや、フクロウの不器用な優しさが読んでてとても心地良かった。最後は大円団のハッピーエンドで本当に安心した。どうかいつまでも幸せに。そしてこの本に出会えた事に深い感謝を。
  • 文庫フリーク@灯れ松明の火
    2010/12/19
    あっちょんぶりけ!×10。泣かされたのよさ。読み友さんの好評レビュー連発に手にしたものの、序盤はミミズクのセリフに引きっぱなし。完全にナメきってました。それが人前・病院の待合で〔崩壊するな涙腺!がんばれ涙の表面張力〕状態。あっちょんぶりけ。結局ハンカチ取り出す羽目に。解説・有川浩さんの『奇をてらわないこのまっすぐさに負けた。チクショー』体感です。さらに油断。著者あとがきで再度ハンカチ取り出す羽目に。チクショー!得難き友人はもちろんですが『私安い話が書きたい〜』は反則です。→続く
  • まりも
    2016/05/14
    再読。紅玉いづきさんのデビュー作。自らをミミズクと名乗る奴隷の少女と、魔の森を統べる夜の王の悲く美しい恋愛物語。古き良き王道ファンタジーですね。凄惨な過去を持ち、魔物に食われる事だけを願う少女ミミズクが魔物の王と出会い、日々を過ごしていく中で絆を育み少しずつ人間らしい感情を取り戻していく姿はとても素晴らしく、読んでいて心が癒されました。まるで絵本のような温もりのある世界観と、ミミズクとフクロウの不器用な恋模様の組み合わせが非常に素晴らしいので、最後まで退屈しませんね。優しさに満ちた良い作品でした。
  • エンブレムT
    2014/02/28
    タイトルと幻想的な表紙イラストから、森に住むミミズクと少女の交流ファンタジーか?と思っておりました。ミミズク=魔法で姿を変えた夜の王様?などという見当違いな深読みまでして(笑)主人公は、死にたがりやの小さな少女。両手を鎖に繋がれ、両足を鎖に繋がれ、誰にも顧みられず、誰にも優しくされたことのない人間の子。彼女と、人間嫌いの美しい夜の王が出会う物語です。「お姫様は王子様と末永く幸せに暮らしました」的な王道のおとぎ話と言えるかもしれません。少女の望んだ幸せは、おとぎ話のお姫様が望むような幸せではなかったけれど。
  • とら
    2011/06/21
    一人の少女が、人間になる物語。出て来る登場人物がいちいち温かくて、涙腺の緩みが止まらなかった。もう、ミミズクが純粋で純粋で、たまに馬鹿なことしちゃうけど、それは全部フクロウの為していること。悪気は全然無い。あるきっかけで離れ離れになってしまうけど、記憶が戻って最初に思ったのはフクロウのこと。最後までフクロウの横にいたい。ただそれだけの話だけど、周囲の人もその心に惹かれ、自分を改める。読み終わった後にもう一回ちら見しただけで、微笑んでしまう。この本の内容がうろ覚えになる頃に、もう一回読み返したいです。