断章のグリム 11 いばら姫

発売日 : 2009/08/10
雪乃の身体にも表れたぶつぶつと拡がる小さな芽。残された時間は──。
始まりは『生まれ変わりの子供』の話を真喜多莉緒が母親に話したことだった。異形化した母親と荒んでいく家族関係、そして閉ざされた真喜多邸。雪乃たちを助けにきたはずの蒼衣も隔離され、惨劇は予想以上に拡がっていく。抗える者が減っていく中、雪乃の身体に異変が──。
  • レーベル: 電撃文庫
  • 定価: 605円(本体550円+税)
  • ISBN: 9784048679398

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みんなのレビュー

  • まりも
    2015/01/23
    「いばら姫」後編。自分の罪の象徴自分のミスで殺してしまった「梨緒」の再生を恐れ、泡禍と化した母親、耀を生き返らせる為に正常に狂気に走った父親。唯一の味方だった弟を失い「梨緒」の代替品としてしか見られないまま家族を失った梨緒が可哀そうで切なくなりました。それでも立ち上がった彼女には幸せになって貰いたいですね。針で縫われても肉を引きちぎって脱出する母親、傷口から発芽する姿、狂気に走る父親とグロさもあるけどそれ以上に痛みのある話でした。無力感に苛まれる雪乃、謎の多い可南子と色々気になる事は多いし次巻も期待。
  • 藤月はな(灯れ松明の火)
    2021/07/14
    ネタバレあり
    莉緒の父の全てをやり直す為に排除する狂いっぷりが形や程度の違いはあれど、現実的なのが苦い。多分、家庭内で意に沿わない事から排除された・存在を否定された事がある人にとって、この場面はその記憶を否が応でも思い出さずにいられないだろう。つくづく、「そんなに気に喰わないなら、いっその事、全部、壊れちまえよ」と呪う程のどす黒い感情も諦めも通り越したこの時に読んで良かったと思います。そんな中で家族を憎みながらも必死に耀君を踏み躙らない為に戦った莉緒ちゃんの慟哭が辛い。どうか千恵ちゃんと同じ境遇になった彼女に救いを。
  • そのぼん
    2013/08/06
    下巻になるとさらに恐ろしい方向へ・・・って感じてした。幼くして亡くなった姉と同じ名前を付けられた少女が登場しますが、確かに姉の代わりのようにされたら嫌だろうなと思いました。両親もそんなつもりはなかったのかも知れませんが、もっと家族で話し合っておけば・・・、と思いました。
  • 坂城 弥生
    2022/04/04
    死んだ娘の名前を次の娘に付けるというのは親のエゴだよね…
  • Yobata
    2014/07/02
    隔離していた筈の不死と化した母親が動きだし弟の燿,さらには葬儀屋の可南子も手にかけ逃走する。雪乃も負傷する中、颯姫が隠していたのはなんと死んだ筈の瑞姫…?死と再生に纏わる異形化した家を抜け出すことができるのか…?姫が眠りから覚めたのちのエピソードが描かれるペロー版「眠れる森の美女」も加わり、不死の泡禍を紐解いてゆく。今回は生き返らせようとした魔法使いの気持ちではなく、殺してしまった自分の罪の象徴である娘が生き返ることに恐怖した魔法使いの気持ちに焦点が当てられる。王様である父親は母親の願いである再生しか→