百億の星にリリスは祈り 黄昏色の詠使い8

発売日 : 2008/12/25
クルーエルと“今”の名詠式。ふたつは同時に存在できない──
「見せてあげる。名詠式に隠された秘密を」──そしてシャオは、ネイトに語る。なぜ、名詠式があるのか。そして、なぜネイトとクルーエルは別れる運命にあるのかを。真摯な祈りが世界に響く、詠う召喚ファンタジー

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みんなのレビュー

  • まりも
    2014/03/16
    この作品に関わる謎が明かされる回。説明だけじゃなく各陣営での戦闘も同時進行で行うのですさまじい密度だったな。その中でもネシリスとシャンテの過去が非常に良かった。あの過去があるからこそ今の立ち位置があるわけで戦いの結末にも納得がいった。生きるための努力をするファウマも非常に良い。敵味方両方ともが悲しい過去であったり思いを背負っているのがこの作品の良さなんですよね。登場人物皆に幸せになってほしいと思わせる力があるな。今読み返してみると詩集はエデンと関係してるのかなと思ったりと色々発見できるもの面白い。
  • つみき
    2012/02/13
    大人組堪らん…… ファウマの触媒は想像ついたけれど、讃来歌にまでは思い至らなかったなぁ。本当に命を削ってシャオのための名詠をしてるんだと思うと、痛い。だけど、ネシリスの名詠というか生き方かな。も、痛々しい。
  • カインズ
    2012/06/30
    【真の勝者】ネイトチームとシャオチームのそれぞれの対決と並行してこれまで語られてこなかった謎が明かされる巻。対決では、ネシリス対ファウマ戦が特に印象に残った。悲壮な覚悟を持って戦うファウマに痛々しさを感じます。
  • 仔羊
    2011/09/22
    セラフェノによる名詠式の裏側を覗きこんだ感じ。細々といた設定で複雑ではあったが今までの謎がここで解かれてなるほどと感心しました。複数人同時並行の戦闘はけっこう好きなタイプだったので満足してます。自分たちの運命を知ったエイトとクルーエルがその状況からどのような行動をとっていくかに期待です。それにしても凄い能力を持つ人の戦闘を読んでいて最初の頃の面影がもう見えなくなってしまった…
  • Sigurd
    2011/01/27
    シャンテとネシリスの距離感。そして信頼感。イブマリーとカインツもそうだが、この作者はこのような遠いようで近い二人だけの距離感、というものがとてもうまく書いていて素晴らしいと思う。またクルーエルの真実についても明らかに。アーマとクルーエルの会話、ネイトとシャオの会話。ハッピーエンドになる選択とは何か。それともハッピーエンドの選択なんて初めからないのか。次巻で最終らしいのでどうなるのかすごく楽しみ。