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【無料公開】『リゼロ』短編集4「高慢と偏屈とゾンビ」|43巻発売&第九章クライマックス直前記念

MF文庫J
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2025/12/18

   4

 青年の故郷、『カッフルトン』はバーリエル領の南端に位置する寒村の一つだ。
 何もない田舎に嫌気が差したという青年の言葉通り、これといった特色のない村であり、以前、プリシラが直接足を運んだ『ラドリマ』という村とは前提条件が違う。
 あのとき、プリシラはラドリマ特産の『クレナイ』なる真っ赤な花が目当てだったが、カッフルトンにはそうした旨味の一つも存在しないのだ。
 だから、ありふれた領内の変事の一つとして、『真紅戦線』の一部を解決に向かわせるのが手っ取り早いはずだったが――、
「それがどうしてまた、姫さんが直接出向くなんて話になったかねえ」
 真紅の地竜が引く竜車の中、豪華な内装を見上げるアルがそうぼやく。
『風除けの加護』の効果で、揺れも風も感じない車内は快適の極みだ。ただし、そもそもこの旅自体に乗り気でない以上、不自由のない旅路そのものが不自由の極み。
 そんな感慨を抱くアルの前で、「なんじゃ」とプリシラが片目を閉じ、
「妾の考えに不満でもあるのか? ずいぶんと命知らずなものよな、アル」
「ちょっとぼやいただけで命知らず扱いになんの? 最近、オレの扱い悪くねぇ?」
「たわけ。妾は常に公平にものを見る。貴様の扱いが杜撰と感じるなら、それは貴様が相応の働きしかしておらぬせいよ。妾に責任を転嫁するなど、それこそ愚の骨頂よな」
 長い足を優雅に組み替え、プリシラは胸の谷間から抜いた扇で自分の口元を隠した。その仕草に「へいへい」とアルは手を振ると、
「実際、私兵も連れずに領主様自らってのは悪手なんじゃねぇの? そりゃ、相手が単なる村人ってんなら姫さんの威光にひれ伏すかもしれねぇけど、聞いた話じゃ相手はゾンビってんだろ? 脳がスポンジになってる連中に権力って通用すんのかね」
「またぞろ、妾の知らぬ言葉を用いたな。その『ぞんび』やら『すぽんじ』やらとは何のことじゃ」
「ああ、歩き回る死体のことをゾンビっていうの。スポンジは……なんだろ、食器とか水洗いするときに使う道具。ようはカスカスってこと」
「ふん。『すぽんじ』はともかく、『ぞんび』の方の響きは気に入った」
 上機嫌に唇を緩め、プリシラが紅の瞳を細める。
「それで、妾が直接出向く理由じゃったな。想像がつかんのか?」
「思いつく理由が、面白そう以外になくて困ってんだよ。別の理由とかあんの?」
「なくはない。無論、興味深いという理由が一番ではあるがな。――ただ、そればかりが理由でもないぞ。解決までの間、妾の思惑を推し量ることじゃな。万一、解決までに答えが得られなければ、貴様の扱いはより悪くなると思え」
「何それ、クイズってこと? 罰ゲームありなら、ご褒美もありにしてほしいね」
「何とも卑しいことじゃな。わかった。ならば、見事に妾の思惑を解き明かした暁には、貴様に妾の足を舐めさせてやろう」
「それ、姫さんの中の流行りなの? そろそろ本気で舐めようか迷ってきてるぜ」
 それはご褒美なのか罰ゲームなのか。特殊な趣味の持ち主ならご褒美だろうが、基本的には罰ゲームの類だろう。プリシラのおみ足を間近にできると思えば、アルも頑張ってご褒美と捉えることもできなくはないが。
「あの~、お二人が色っぽいお話してるとこ申し訳ないんですけど~」
 と、そんなアルとプリシラの会話に、おずおずと割り込んでくる声がある。それは竜車の車内、プリシラの隣に座っているヤエの声音だ。
 小さく挙手した彼女はへらへらとした笑みを作り、媚びっぽく首を傾げた。
「どうしてまた、今回は私が連れ出されたんでしょ? いつもなら、シュルトちゃんとアル様の両手に花……片方は食虫花ですが、そうなさってたはずなのに」
「食虫花て。いや、かろうじてシュルトちゃんがそっちの可能性も……」
「あ、普通にアル様が食虫花ですよ。かなり柔らかくて甘めに評価しました」
「さいですか……」
 ヤエの散々な評価にがっくりと肩を落としつつ、アルは内心で同じ疑問を得ていた。
 今回、カッフルトンへの旅路にプリシラはシュルトを同行させていない。基本、どこへいくにも彼を連れ歩くプリシラには滅多にないことだ。
 そのシュルトの代わりに、ヤエを屋敷から連れ出すなど初めてのことである。
「そもそも、私ってあくまでお屋敷の侍女として旦那様……故人となられてしまいましたが、旦那様に雇われて、それで奥様にお仕えしている身ですし? 今の立場って、わりと契約外の労働って感じがしなくもなかったり?」
「つまり、なんだ? 雇用条件にそぐわない扱いを受けたから辞職したいって?」
「そこまでは言いませんよ~。ただ、私は時間外労働も契約外労働も、本来ならしたくない立場なので、それを強いる以上は……」
「相応の報酬を弾め、であろう? 心配するな。妾は下々の働きには報いる。そも、貴様を帯同したのは妾の判断よ。――妾が、それを誤魔化すとでも?」
「――――」
 一瞬、車内の空気が焦げる匂いがして、アルは身を硬くした。プリシラの低い声に恫喝され、ヤエの頬も微かに強張る。
 しかし、ヤエはすぐに普段の調子を取り戻し、その両手を自分の頬に添えて、
「いえいえ、そんなそんな、まさかまさか。奥様を疑おうなんて命知らずな! 私は立場を表明しただけ。奥様がそう言ってくださるなら、何の心配もありません。私は奥様の忠実な犬です。大切なお花にも、食虫花にも喜んで水やりをいたしますよ~」
「言っとくが、食虫花にはちゃんと虫を食べさせないと、水だけやった食虫花より明らかに弱くなるって研究データがあってな……」
「混ぜっ返すでないわ、アル。貴様の食虫花への知識なぞ今はいい。して、心を入れ替えたなら働きで見せよ、ヤエ。――カッフルトンについては?」
 愚痴るアルを窘め、プリシラがヤエに大雑把な問いを投げつける。すると、ヤエは自分の赤髪の束を掴み、その髪先で自分の唇をくすぐりながら、
「え~、特別、お渡しできる情報なんてありませんよ。ああ、屍人の情報を伝えた男性はアレイ・デンクツ。カロン・デンクツとモネ・デンクツの次男で、長男はリドル・デンクツ……うーん、そのぐらいですかね~。目立ったところもないですし?」
 お役に立てずにすみません、とヤエは謝罪するが、その発言には十分に舌を巻く。もちろん、適当な答えを返したわけではない。全て、事実に基づいた情報だ。
 領内の各町村では、住民の数と名前を把握するための検地が行われている。当然、その記録は領主であるプリシラの下に届くわけだが、侍従長たるヤエはその全てを把握しているとばかりに、あっさりとその知識を吐き出してみせた。
 有能であるから使われる。――底知れぬ娘だが、プリシラが彼女を重用する所以だ。
「――あ、ついたみたいですよ~」
 そんなやり取りが一段落したところで、竜車がゆっくりと停車する。手綱を握る御者が恭しく竜車の扉を開けると、涼風が一行の来訪を歓迎していた。
 そして、歓迎と呼べるほどまともなものは、それ以外には何もない。
「……見渡す限り、野っ原と畑しかねぇな」
「そういうところですもん。住人もたったの八十八人しかいませんし、私たちのお屋敷より敷地で言ったら狭いぐらいです」
 高台から村を見下ろし、田舎の風景にアルとヤエが感想を交換する。
 緑豊かで牧歌的などと言えば聞こえはいいが、若者には退屈すぎる寒村だと一目でわかる。青年が故郷を捨てて飛び出したのにも納得だ。
「少ない家も小ぢんまりとまとまったもんだ。けど……」
 そこで言葉を切り、アルは遠目に村の様子を眺める。相応に離れた距離だが、それでも村の営みには生活の動きが見える。炊事の煙が立ち、村内を歩く人の姿もあった。
 とても、屍人に占拠された村なんて風聞にはそぐわない有様だ。
「今んとこ、普通の村に見えっけどね。オレの想像するゾンビは、あんな調子で炊事だの洗濯だのって働くイメージじゃねぇなぁ」
「四十年前、ルグニカ王国で猛威を振るった屍兵も、日常生活なんてとても送れるような状態ではなかったらしいですよ。体は腐る一方、行動も生者に襲いかかる一辺倒。強い人の屍兵は、生きていた頃並みに強かったらしいですけど」
 アルの言葉を受け、ヤエが聞きかじりの知識でそう話してくれる。いずれにせよ、死後も誰かに扱き使われるなどとゾッとしない話だ。
「いや、死ねるだけまだマシなのかね。頭が働かなくなってんなら、自分の不幸も自覚できなくなってそうだし」
「またずいぶんとおかしな仮定ですね~」
 首をひねり、兜の金具に指で触れるアルの呟きをヤエが揶揄する。それに答えず、アルは今後の方針を確かめんと、無言のプリシラの方へと振り返った。
「もしかすっと、屋敷にきたお兄ちゃんの方が頭おかしかったのかもしれねぇぜ? あっち調べた方がよかったかも……姫さん?」
「――――」
 呼びかけに返答はなく、プリシラは黙って平凡な寒村を見下ろしている。しかし、その紅の瞳に宿るのは強い嫌悪と、揺らめく炎となった怒りだ。
 アルやヤエの感じるものと、明らかに異なる確信が彼女の感情に火を点けている。
「どこの誰かは知らぬが、妾の足下でこのような狼藉を行うとはな」
 唇を曲げ、そう言ったプリシラがずんずんと歩き出した。その迷いのない足取りに、アルたちは一瞬反応が遅れ、慌てて彼女の背中を追いかける。
「おい、姫さん! すげぇブチギレてんのはわかるけど、なんでそんないきなり!?」
「見ればわかろう。嗅げば匂おう。耳を澄ませば、人でなしの人形遊びの糸繰りが聞こえてこようが。――万事、妾に対する無礼とみなす」
「もう全部がわけわからねぇ!」
 プリシラの物言いは難解で、アルは頭の中で噛み砕くのに時を要する。そして、プリシラの歩みは速く、その時間をアルへと与えなかった。
 堂々と高台を降りたプリシラは、一切の躊躇なく件のカッフルトンへ足を踏み入れる。そのプリシラと連れ二人に、村の入口にいた壮年の男が眉を上げた。
「おや、外からのお客人とは珍しい。そんなドレスで、この村に何の……」
「黙れ」
 軽く手を上げ、和やかに話しかけてきた男が目を見開く。
 次の瞬間、プリシラが虚空から抜いた真紅の宝剣で、男を袈裟斬りにしていた。
「か」
 短い苦鳴が漏れ、直後に男の体が一気に炎に包まれる。
 ――プリシラの所有する『陽剣』は、斬りつけたものを焼き尽くす魔剣の一振りだ。その業火は消えることなく、その存在を灰と化すまで燃え上がらせる。
 ものの見事に、壮年の男の体は一瞬で黒焦げの炭クズへと変貌して――、
「おいおいおいおい!? マジかよ!? 第一村人をいきなり焼殺!?」
「正確には斬殺かと思いますけど、微妙にどっちでもいい感じですよね。ええ~」
 その暴挙を目の当たりにして、さすがのアルとヤエも驚愕を隠せない。しかし、連れの驚きに目もくれず、プリシラは炭化した男の死体を見下ろして鼻を鳴らした。
「『ぞんび』が馴れ馴れしく、妾に語りかけてくるでないわ。妾は領民に庇護を与えるが、それを姿形が同じだけの紛い物にまでくれてやるほど安くはない。弁えよ」
「いや、喋ってたし、社交的な笑顔も浮かべてたぜ!? ホントにゾンビ!?」
 少なくとも、アルの目で見た焼死した男は人間判定だ。それも、友好的な部類に入る人間判定であり、問答無用で焼死したのは悲劇としか言いようがない。
「私的には斬殺だと思いますって訂正重ねますけど……ああ、村の皆さんが」
 頭を抱えるアルの隣で、ヤエが周りを見ながら頬をひくつかせる。周囲、ざわつきながら姿を見せたのは、見知らぬ来訪者の存在に気付いた村人たちだ。
 一瞬の早業だったので、彼らは第一村人の末路を目にしていない。とはいえ、人型の炭屑が転がっているので、悲劇に気付かれるのは時間の問題だろう。
「え~と、これはですね、皆さん」
 なんと言って誤魔化すべきか、全力で言い訳に頭を使っているヤエ。――だが、アルはそう考える彼女より、半歩分だけプリシラを深く理解していた。
「姫さ――」
「ふん」
 しかし、その半歩もやはり、はるか先を行くプリシラの行動に追いつけない。
「――――」
 無防備にやってきたのが運の尽きと、プリシラの陽剣が容赦なく一閃、先頭に立っていた小柄な老人の体が撫で斬られ、直後に赤々と燃え上がった。
「う、うわあああ――っ!!」
 その突然の凶行を目の当たりにして、村人が恐慌状態へ突入する。だが、悲鳴はすぐに止んだ。悲鳴を上げた男の首が刎ねられ、悲鳴が中断する。
「見よ、アル。あの男の報告は正しかったな」
「何が!? 現在進行形で、間違った判断したお偉いさんの乱心口封じシーンってイメージが欠片も拭えねぇけど!?」
「――何故、この場に女子供が一人もいない? 体のできている男だけが、妾たちを取り囲んだ理由はどこにある?」
 真紅の宝剣を手の中で回して、プリシラが頭のなくなった男の胸を剣先で突く。当然、その衝撃で頭部を失った体は倒れ――ない。
 首の切断面から血が出ないのは、陽剣が斬るのと同時に傷を焼くからだが、それだけではなかった。――首の断面から何かを蠢かせ、首のない体がプリシラへ掴みかかる。
「――ちぃっ!」
 舌打ちして、アルは強引にその首なし男へと体当たりした。頭がない分、軽々と男は後ろへ吹っ飛ぶが、すぐに四肢を地について体勢を立て直す。
「うげ」
 首の切断面を直視して、アルがおぞましさに呻く。
 男の傷口で蠢くのは、無数の植物の根のような触手だ。水中で踊る水草のように、蠢く触手がアルを牽制、そのまま飛びかかってこようとして――燃える。
「陽剣の切っ先に触れて、無事で済むなどと思うな。燃え尽きよ、贋作」
 吐き捨てるプリシラの前で、声なき断末魔を上げる男が炭となって崩れ落ちる。その間も、周囲の村人たちは逃げるのではなく、感情のない瞳で『外敵』を見ていた。
 大当たりだったと、プリシラの直感の正しさにアルは腰裏の青龍刀を抜く。
「クソが、本気でゾンビかよ! 姫さん、下がってろ!」
「うむ、任せた。これ以上、奴らの如く薄汚い連中を妾の視界に入れるのは御免じゃ」
「え、マジで?」
 格好つけつつも、屍人の掃討をプリシラが手伝ってくれる当てが外れた。
 プリシラは本気で陽剣を空へ仕舞い込むと、アルの肩を叩いてこちらの背後へ下がる。そうして、アルが相手をするのは三十人以上の能面のような屍人――。
「あれ、これ死ぬんじゃね?」
「よっ! アル様、カッコいい! ここが男の見せ所です! 派手に噛み殺されたら、シュルトちゃんには立派な最期だったとお伝えしておきますので~」
「ふざけてねぇでてめぇも手伝え!」
「あれれ~?」
 青龍刀を構え、気抜けする応援を投げてくる侍従長にアルが吠える。それを切っ掛けとしたように、正面、農具を手にした男が殴り掛かってきた。
 その、男の額を真っ直ぐ、黒い刃が射抜くように貫く。
「――――」
 衝撃に首を後ろへ倒して、男の足が止まった。しかし、すぐに男の頭はバネ仕掛けのように跳ね戻り、農具をアルへ叩き付ける作業を再開する。
 その両腕を青龍刀で叩き切り、返す刀で首を、胴を、膝をぶった斬った。
「ここまでやって……やっと、一匹!」
「ひゃぁ、気が遠くなる。こういう元気な方々って、私と相性悪すぎません?」
 ようやく一体のゾンビを沈黙させて、肩で息するアルにヤエが唇を尖らせる。その彼女の手の中には黒い刃物――男の額に突き立ったものと同じ、クナイが握られている。
 クナイは西方特有の暗器であり、彼女はその他にも多数の隠し武器をあの赤いメイド服の下に隠し持っている。それ故に戦えるメイド、それが彼女の真骨頂だ。
 ただし、ヤエの基本攻撃は奇襲からの急所攻撃であり、頭部や心臓が単純な弱点とならないゾンビは相性最悪、嘆きたくもなる。
「姫さん! ちょっと、姫さんってば!」
「ぴいぴい囀るでない。妾の従者であるなら堂々とせよ。妾の格が下がろうが」
「その綺麗なお目々に見えてねぇの? オレこれ死ぬぜ、オイ!」
 嘆く間にも一人、二人と斬り倒し、アルは決死の気分で敵中を掻い潜る。
 一斉に襲いかかってくるゾンビ化した村人、それらの中を抜けるのはまさしく死中に活を見出す気分だ。だが、物量差に押し負けるのも時間の問題。
 なのにプリシラは、そんなアルの悪戦苦闘を楽しげに観戦するばかりで――、
「アル様、頑張ってくださ~い。私も、応援するぐらいしかできそうにないんで」
「うるせぇ!」
 何故か、自分も部外者気分で声援を投げてくるヤエを怒鳴りつける。
 状況の見えていない二人を背後に置いたまま、アルのかつてない死闘が続く。
 本気で死にかけたアルのために、プリシラが再び陽剣を抜いてくれたのは、それからほんの数十秒後のことだった。

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