断章のグリム 完全版 2 人魚姫

発売日 : 2025/03/24
『Missing』『ほうかごがかり』甲田学人の伝説的傑作、完全版2巻
死の連鎖を誘う、「人魚姫」の真相――。

怪奇現象「泡禍」解決の要請を受け、雪乃たちは神狩屋の店主・鹿狩雅孝が昔暮らしていたという海辺の町を訪れた。過去に例をみないほど溢れ出す泡禍の匂いの中、彼らは鹿狩のかつての婚約者・海部野志弦の妹・千恵に出会う。
奇しくも志弦の七回忌を明日に控え、悪夢の泡は静かに浮かび上がる。そして人魚姫の物語をなぞる惨劇が巻き起こり――。切なくも悍ましい、シリーズ屈指の罪深き物語。
すべての起源に迫る奇書『マリシャス・テイル』初収録の完全版・第2巻。

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みんなのレビュー

  • アウル
    2025/03/26
    ネタバレあり
    第二巻は人魚姫を一冊にまとめている。相変わらず初っ端からの描写、舌入りカレーとなんといっても歯磨きの所はトラウマ級のえぐさやで~。こんなん子供が読んだら絶対に歯磨きしたくないとか言ってまうやカレーが食べたくなくなるやつ間違いない描写w毎度の事行ってるし会社の先輩と話してる時もやけどこういう解釈の仕方を思いつくのがやっぱり凄いわ~。次巻は赤ずきんという事で楽しみに待とう。予定は三巻まで出ているけどその続きはどうなるのかな~?
  • 芙蓉
    2025/07/01
    ネタバレあり
    電撃文庫版既読なのだがラストの海辺のシーンと神狩屋の〈断章〉くらいしか覚えておらず楽しんで読めました。いやあ相変わらず怖い痛い痛怖い!!街すら飲み込む〈効果〉となった神の悪夢。蒼衣の〈目醒めのアリス〉で消すしかなくなった〈異端〉となった人の恐怖は―。牧子が雪乃と蒼衣を殺さなかったのが悪夢側としては致命的なミスで騎士たちには僥倖だったなあ。書き下ろしのマリシャス・テイルがあるのが嬉しい。
  • 椎名
    2025/05/06
    新装版一巻とは違い、今回は二本立てではなく「人魚姫」で一冊。ロッジの世話役でもあり、中でも唯一無二と言っていい強力な能力を持つ神狩屋さんの過去に触れていく。人魚姫の事件、ストーリー自体は覚えていたものの、こんなに早いタイミングでのことだったかとなんだかびっくりしてしまった。表紙には男性陣も増え、一巻とはまた違う雰囲気なのも良い。作中で制服の上にゴシックロリータのドレスを羽織るシーンがあったが、表紙の雪乃はその衣装かと読んでから気が付いた。足元には泡が立っていたりととても内容に忠実で細かい。
  • さーさん
    2025/07/13
    ネタバレあり
    神狩屋が亡くした元婚約者の実家で《人魚姫》の泡禍が浮かび上がる新装版2巻。最初のおばあさんが泡に溶けた姿の表現が海苔の佃煮でもう真っ青。この泡禍の後は海藻系が食べられなくなる。泡という泡から神狩屋の元婚約者を模した肉体の一部が湧いてきて、目玉ぷちぷちするシーンはおぞましかった。目玉を潰す音のリアル!でも精神的には愛しい人に自分の舌を喰わせた志弦の思考回路が怖い。愛する者たちが死んでいく恐怖、ゆえに最後まで幸三は正気を保って全てを眺めなければならいとは。えぐいわ。今回は町消滅の危機でだいぶ規模が大きかった。
  • 栗山いなり
    2025/04/29
    怪奇現象との戦いを描いたホラー小説シリーズ第2巻。500ページ超えの大作だったけど電撃文庫では2巻分の物語を1巻に収録したからそうなるか。まさか終盤にあんなホラー要素が出てくるとは思わなくてそこが一番怖かった