あなたが眠るまでの物語
発売日 :
2023/09/25
余命1ヶ月。天国に近いこの場所で、死を待つ人に、私ができること。
天国に近いこの場所は、今日も命のにおいで満ちていた――。
緩和ケア病棟で看護師をする倉田さんの仕事は、余命宣告をうけた患者さんのケアをし、その最期の時まで寄り添うこと。チームカンファレンス、介助、エンゼルケア。ときに複雑な事情を抱える患者と家族に向き合いながら、いくつもの死を見送ってきた。
この静かな病棟で、ある日起きた幽霊騒ぎ。出所不明の噂は、患者、主治医、新人看護師、配達中の売店スタッフまでを巻き込んで、棟内に波紋を広げていき……。誰にも等しく訪れる〈最後の夜〉を描いた、号泣必至の感動作。
緩和ケア病棟で看護師をする倉田さんの仕事は、余命宣告をうけた患者さんのケアをし、その最期の時まで寄り添うこと。チームカンファレンス、介助、エンゼルケア。ときに複雑な事情を抱える患者と家族に向き合いながら、いくつもの死を見送ってきた。
この静かな病棟で、ある日起きた幽霊騒ぎ。出所不明の噂は、患者、主治医、新人看護師、配達中の売店スタッフまでを巻き込んで、棟内に波紋を広げていき……。誰にも等しく訪れる〈最後の夜〉を描いた、号泣必至の感動作。
- レーベル: メディアワークス文庫
- 定価: 726円(本体660円+税)
- ISBN: 9784049152357
メディアワークス文庫の新刊
みんなのレビュー
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よっち2023/11/1332緩和ケア病棟で余命宣告を受けた患者のケアをして、最期の時まで寄り添う看護師の倉田。死を待つ人に何ができるのか誰にも等しく訪れる最後の夜を描いた物語。最期に娘に会いたがった父、ローファーさんが会いに来ていた妹、命の値段を問う小学生の男の子など、複雑な事情を抱える患者や家族に向き合いながら、いくつもの死を見送ってきた倉田。そこから思ってもみなかった展開に直面しましたけど、余命を区切られる中で自分に何ができるのかを考えながら、それぞれのエピソードがそれぞれひとつに繋がってゆくとても印象的な物語になっていました。
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りこ2025/09/1215ゆったりとした、大切なことを共に考えてくれるようなお話だった。悲しいけど、それだけじゃない。生きる理由も死ぬ意味も、ほんとうはどこにもなくて、納得するために、受け入れるために探しているんだという言葉が刺さった。
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荒川叶2023/10/0313眠るまでの時間。 私はあとどの位生きられるのか、そして死ぬ間際何がしたくなるのか。 大切な人に看取られるだけじゃない。一人の場合もある。 そして看取られない人々、残された人の様々な苦難。 看取るのも看取られるのも辛い
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ツバサ2023/09/2811凄く心に訴えかけてくるメッセージがあって、忘れられない1冊になりました。人の死というのは避けられないもの。本人と家族との距離感や価値観、生死の捉え方は違うということ。どう向き合っていくのかを考えていく物語でした。読んでいて、じーんと目頭が熱くなりました。長く生きるというのは簡単ではない。ブログにてhttps://wing31.hatenadiary.jp/entry/2023/09/28/210000
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栗山いなり2023/10/158緩和ケア病棟で展開される物語。バラバラだったエピソードが一つになっていくのが分かった時の感覚は何度体験してもいいものだなと思った。誰にでも訪れる『最期の時』を描いた物語はどこか切なくもじんわり染みる物語だった
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