完璧な小説ができるまで
発売日 :
2023/06/23
二転三転の衝撃! 最高傑作を求めた男の驚愕の計画とは――。
人気小説家・相崎一歌の監禁事件。暴走したファンによる犯行かと思われたが、逮捕された月村荘一は高校時代の友人だった。
取調室で「ぜんぶ小説のせいだ」と何かにとりつかれたように訴える月村。彼は相崎一歌になりすまして執筆していたという。二人の間に一体何があったのか。問いただす刑事を前に、月村は驚くべき告白を始めた――。
すべてを語り終えた先に待ち受けていた驚愕の真相とは? 二転三転する展開に一気読み必至の衝撃サスペンス!
取調室で「ぜんぶ小説のせいだ」と何かにとりつかれたように訴える月村。彼は相崎一歌になりすまして執筆していたという。二人の間に一体何があったのか。問いただす刑事を前に、月村は驚くべき告白を始めた――。
すべてを語り終えた先に待ち受けていた驚愕の真相とは? 二転三転する展開に一気読み必至の衝撃サスペンス!
- レーベル: メディアワークス文庫
- 定価: 737円(本体670円+税)
- ISBN: 9784049151107
メディアワークス文庫の新刊
みんなのレビュー
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しいたけ2024/07/0364怖い怖いと思って読んではいたが、最後の最後に何がどうしてこうなったか分かってからが本当に怖かった。やっぱり一番怖いのは人の心。愛と呼ぶものは清と濁の境が曖昧で、純粋なものほど気味が悪い。ヒリヒリと痛い読書だった。引き込まれたし私にしては珍しく結末を覚えていられる本なのだが、感動とは違う。
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サンダーバード@読メ野鳥の会・怪鳥2024/06/0763(2024-76)人気作家、相崎一歌の監禁事件。異常なファンの仕業かと思われたが逮捕されたのは意外にも高校時代の友人、月村荘一だった…。こう書かれたあらすじを読んだ時、思い浮かんだのはキングの「ミザリー」でしたけど、もう一捻りしてありましたね。話は二転三転して予想外の結末に。本の帯に「予想外の展開」とか「衝撃の結末」とか煽っている奴は大概、「ふーん」で終わってしまうのが多いのだけど、これはやられた。あっと言う間に読めて面白かったです。「完璧な小説」という魔物に取り憑かれた異常な男の物語。★★★★
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mihya2024/06/1447ネタバレあり小説家を目指す3人の高校生のうち1人は相崎一歌としてデビューする。面白かった。 蓋を開けてみれば、目的に対してあまりにもまわりくどい手段なんだが、二転三転が楽しかった。 『誰も相崎一歌とは気付かない。『崎』の字が一緒ってくらいだ』
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よっち2023/07/2634人気小説家・相崎一歌の監禁事件。暴走したファンの犯行かと思われた事件が、そこから思わぬ真相が明らかにされてゆくサスペンスミステリ。高校時代の一歌の友人で、逮捕されるまでは相崎一歌になりすまして執筆していたという月村荘一。二人の間に一体何があったのか。問いただす刑事を前に驚くべき告白を始める月村。一歌の苦悩と協力を求めた壮一の監禁。月村壮一と柊木逸歌に相崎姫野を加えた、同じ作家を目指す三人の文芸研究同好会での思い出と悲劇。その過去の意味合いが劇的に変わっていって、辿り着いたその結末は鮮烈な印象を残しました。
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ち~2024/05/1328人気小説家を監禁して逮捕された主人公の供述。共に執筆に情熱を注いだ高校生活を過ごした2人は、次第に完璧な小説の執筆に狂っていく。繰り返される衝撃。単なるなりすましではない。予想を遥かに越える執念にただ震えるのみ。まさかこんなラストを迎えるなんて…今年のベスト5入り確実。
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