毒吐姫と星の石 完全版

発売日 : 2022/04/22
伝説的傑作『ミミズクと夜の王』姉妹作完全版。世界を呪った姫君の初恋物語
【紅玉いづきデビュー15周年記念刊行・第2弾】

忌まれた姫と異形の王子の、小さな恋のおとぎばなし。
「星よ落ちろ、光よ消えろ、命よ絶えろ!!」
全知の天に運命を委ねる占いの国ヴィオン。生まれながらにして毒と呪いの言葉を吐き、下町に生きる姫がいた。星と神の巡りにおいて少女エルザは城に呼び戻され隣国に嫁げと強いられる。
唯一の武器である声を奪われ、胸には星の石ひとつ。絶望とともに少女が送られたのは聖剣の国レッドアーク。迎えたのは、異形の四肢を持つ王子だった――。
書き下ろし番外編「初恋のおくりもの」で初めて明かされるある想い。『ミミズクと夜の王』姉妹作。

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みんなのレビュー

  • オセロ
    2024/06/02
    【KU】『ミミズクと夜の王』の姉妹本ですが、個人的にはこちらの方が好き。 占いが絶対の国で生まれた時に運命を呪われ、同盟国へと嫁がされた毒吐き姫のエルザ。 生まれた時は動かなかった手足が夜の王の魔力で動くようになった異形の王子クローディアスとの出会いから始まり、生まれてはじめての優しさに触れたことで自身の気持ちが分からなくなった時に母国の革命で占いがなくなり、かつて愛した人から帰ってこないかと誘われて。それでも毒舌姫としての矜持を貫くエルザの生き様は流石でしたね。
  • yukaring
    2023/03/27
    『この国を呪い、毒を吐く姫君となるだろう』星の予言により下町に捨てられた姫君エルザ。そして今度は城に呼び戻され隣の国に嫁げと強いられる。「こんなのやってられるか!」とエルザが怒る気持ちもよくわかるがそれにしても毒舌を撒き散らすヒロインらしくない姫君。絶望の中でも逞しく生きるエルザと彼女の嫁ぎ先のレッドアークの王子ディアや聖騎士アンディの人を思いやる優しい気持ちがエルザの固く閉ざした心を溶かしていくのには涙が出た。彼らのような包容力のある優しい人間になりたいな、と日々の忙しさについトゲトゲしがちな自分に反省
  • よっち
    2022/05/31
    全知の天に運命を委ねる占いの国ヴィオン。占いにより捨てられ、生まれながらにして毒と呪いの言葉を吐き、下町に生きる姫・エルザが、城に呼び戻され隣国に嫁げと強いられるファンタジー。唯一の武器である声を奪われ、絶望とともに少女が送られた聖剣の国レッドアーク。異形の四肢を持つ王子に迎えられ、少しずつ癒やされてゆくエルザが直面する転機。彼女の毒舌っぷりには苦笑いでしたけど、エルザを肯定してくれる存在に出会えて良かったなと思いましたし、過去を乗り越えて心境が変わってもなかなか素直になれない彼女が微笑ましかったですね。
  • Nyah
    2022/08/08
    5月に読んだばかりだが、完全版で再読。番外編で初々しい恋に心が揺れました。やはり好きです。
  • すがはら
    2022/05/08
    前作のミミズクに続いて完全版を購入。本編を読むのは数年ぶりですが当時と同じく前作よりこちらの方が好みでした。自分に対して非道な事をした人達に怨嗟の言葉を吐いて思い知らせたいのに、自分の言葉が全く相手に響かないし届かない。エルザの悔しさに歯ぎしりして、でもその怒りをディアにぶつけるのは違うでしょともどかしくなりました。ディアは誠実な正直者なだけに、しみ出してくるエルザへの愛着を伺わせるセリフは威力満点。エルザのツンデレぶりも微笑ましく、追加の後日談では森の魔物達と一緒に二人を生暖かく見守らせて頂きました。