水の後宮

発売日 : 2021/09/22
後宮佳麗三千人の容疑者に、皇子の密偵が挑む。本格後宮×密偵ミステリー。
入宮した姉は一年たらずで遺体となり帰ってきた――。
 大海を跨ぐ大商人を夢見て育った商家の娘・水鏡。しかし後宮へ招集された姉の美しすぎる死が、水鏡と陰謀うずまく後宮を結びつける。
 宮中の疑義を探る皇太弟・文青と交渉し、姉と同じく宮女となった水鏡。大河に浮かぶ後宮で、表の顔は舟の漕手として、裏の顔は文青の密偵として。持ち前の商才と観察眼を活かし、水面が映す真相に舟を漕ぎ寄せる。
 水に浮かぶ清らかな後宮の、清らかでないミステリー。

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みんなのレビュー

  • 坂城 弥生
    2023/02/24
    ネタバレあり
    一冊では決着しなかった。
  • もと
    2023/05/02
    ネタバレあり
    49 ★★★★☆ 面白かった。水に浮かぶ後宮に水夫として入宮した姉の謎の死を探るため、同じく水夫として入宮した水鏡。脇を固める皇帝の弟 文青、黄鳥を肩に載せた麗人 黄宮調、狸才人に蔡統などなど全員が魅力的。断頭妃こと董貴妃の悪女っぷりも見逃せない。姉の死の真相は不明のまま、突き止めた姉の殺害方法はちょっとそれは無いでしょうなものだったけど、それ以外は小気味よい展開で面白かった。飲茶の場面も食欲をそそられました。凌霄花(ノウゼンカズラ)きれいな花だね。近所のホームセンターでお手頃価格で売ってた。欲しいなぁ。
  • よっち
    2021/10/25
    大河に浮かぶ後宮に入宮した姉は一年たらずで遺体となり帰ってきた。その死を探るため妹で商家の娘・水鏡が宮中の疑義を探る皇太弟・文青と交渉し、姉と同じく宮女となって皇子の密偵となる後宮ミステリ。表の顔は舟の漕手として、裏の顔は文青の密偵として、持ち前の商才と観察眼を活かしながら、殺伐とした後宮で窮地に陥った宮女たちを機転を利かせて救ってゆく水鏡。周囲に人を得て自らの危険も顧みずに真相に迫る展開はなかなか面白かったですけど、やはり簡単にはいかないですね。文青とのもどかしい関係も気になるので続巻に期待しています。
  • よっしー
    2023/04/28
    宮殿が水の上にあり、水路を利用して様々な場所に行き来する。ベネチアの様な感じなのかなと想像を張り巡らせていました。姉の死の謎を解くために宮女として働く水鏡、破天荒なだけかと思っていたら、皇太弟と繋がりがあり、密偵として働いていた事が明らかとなり…予想外の展開に驚きました。後宮で起こる謎を解くために奔走し、時には黄宮調や蔡統と言い合いながらも綺麗に事件を纏める水鏡は凛々しかったです。何だかんだと味方も多そうなので…この調子で黒幕を暴いてほしいと思います。
  • ひぬ
    2021/10/08
    ネタバレあり
    入宮した姉の死の真相を探るため、宮女となった水鏡。舟の漕手としての仕事をしながら、皇太弟の密偵として活動する彼女はさまざまな事件に触れるにつれて徐々に姉の死の真相に近付いていきます。物語の背景の設定には独特な持ち味があり、特に良かったです。主人公が直面しているのは濁りきった事件の数々ですが、その背景に煌びやかな水路があると想像するとワクワクします。根本的な解決はされないままで話は終わりますが、これは続編が読みたいです。恋愛成分もちょっと気になるところ。