Missing 3 首くくりの物語

発売日 : 2020/11/25
大重版で話題沸騰中の傑作ホラー小説、第3弾。 上下巻、同月刊行!
日下部稜子が図書館で借りた本の中に、『禁帯出』のスタンプが押された身に覚えのない一冊が混じっていた。
 その書物の名は『奈良梨取考』。
 それを代わりに返すと持っていった稜子の姉が不自然な首吊りを行い、命を落とす。
 突如、起きてしまった不可解な事件。しかし、それは惨劇の始まりでしかなかった。
 空目たちは、読んでしまった者を“首くくり”へと誘う昔話に巻き込まれていく――
 鬼才、甲田学人が放つ伝奇ホラーの超傑作、第3弾。新装版限定書き下ろし掌編付き。

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みんなのレビュー

  • 黎明卿:新しきtakahiro
    2021/03/21
    ネタバレあり
    シリーズ3作目、上巻。魔王陛下の仲間・稜子がメイン。読んだ者を首吊りという死へと誘う本……本好きの私としては本を読みながら死ぬことや埋もれて死ぬことは本望でありますが、ジワリジワリと首括りの影が夢やら現実やらで迫ってくるのはイヤでありますね〜。また、ずっと気になっていた大迫栄一郎なる人物にも焦点が当てられ、その血縁者まで首括りの怪異に巻き込まれるとはなんと因果なことか。上巻では魔王陛下達はこれといって大きな動きは見せなかったけれど本番は下巻ということかな?あと魔導書に挟まっていた紙片の意味も気になるねえ。
  • ロクシェ
    2023/02/07
    ネタバレあり
    コミュ力と共感能力が高く、男女ともに好かれる少女・日下部稜子のお当番会。電撃文庫版は読了済み。1~2巻はまだ助走という感じだったが、今巻あたりから著者の描きたい世界観と文体が見事にマッチした印象で、より物語が加速する。図書館の持ち出し禁止本『奈良梨取考』を持ち出してしまうと、近日中に首吊り自殺した姿で発見されてしまう。持ち出してしまうとというか勝手に手元にやってくるので始末が悪い。読みながら感じたことをメモしていなかったのが悔やまれる。メモがなく細部も忘れてしまうと、感想を書くのが困難になることを学んだ。
  • にぃと
    2022/05/17
    文芸部員の身内から自殺者がでるというショッキングな内容からスタート。サブタイトルの通り首吊りがテーマ。これまで敵対的だと思っていた機関も早々に登場。敵味方、という分類では判断し辛い関係なんだと改めて実感。 上巻なだけあってこの巻ではまだ情報収集段階。謎の本を巡り既に相当ホラーな空気感あるが、大きな動きはない。それだけに下巻でどういう方向に進むのか予想できない。
  • 芙蓉
    2020/12/13
    ネタバレあり
    電撃文庫版既読。全編ブラッシュアップ3巻目「首くくりの物語」である。読書好きとしては読んだら首くくりの縄の幻聴幻覚が起き最終的には己も首をくくってしんでしまう「奈良梨取考」は怖いなあ。「末子成功譚」である奈良梨取りの昔話。ぎぃぎぃと縄の軋む音が聞こえてきそうな本書。書き下ろしは聖創学院の七不思議について。「奈良梨取考」を出版した出版社で深夜だらりとぶら下がる首くくりの死体の情景はなかなか怖い。
  • 白火
    2020/11/29
    読書家としてはヒィとなる部分も多かった首くくりの物語。今回も大筋そのままだけど結構あちこち加筆修正がされていることがわかる。特に変わってるな、と思うのは黒服の辺り、芳賀の人間味がだいぶ薄くなったな…うっかり電話越しに御辞儀するところとか、細かい応答とかそういう部分から俗っぽさ?みたいなものが削ぎ落とされている。そういえば先生も元の奴だと黒服に人間味を入れ過ぎたかも、みたいなことを言っていたような…。