小説家の作り方(新装版)

発売日 : 2019/10/25
”この世で一番面白い小説”。その一つの答えが、ここにある。
駆け出しの小説家・物実の元に舞い込んだ初めてのファンレター。そこには、ある興味深い言葉が記されていた。「この世で一番面白い小説」。あまねく作家が目指し、手の届かないその作品のアイディアを、手紙の主は思いついたというのだ。
 送り主の名は、紫と名乗る女性。物実は彼女に乞われるがまま、小説の書き方を教えていくのだが――。
 鬼才・野崎まど新装版シリーズ第4弾。「小説家を育てる小説家」が遭遇する非日常を描く、ノベル・ミステリー。

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みんなのレビュー

  • HANA
    2020/06/27
    今回は凄かった。「この世で一番面白い小説」のアイデアを持つ女性。主人公は彼女に小説の書き方を教える事になる。中盤までは女性との交流が中心に描かれていて、今回はこのまま大人しく終わるのかなと思いきや。とある人物の登場を機に、物語は一気に加速し思いもよらぬ方向に展開し始めた。思えばパイソンのギャグ兵器にしても『虐殺器官』の言語にしても言語化出来ぬものを取り扱うというのが個人的には好きなのだけど、本書の「この世で一番面白い小説」もそれに連なる一冊として、まさに途中から一気読み。なるほど、小説家の作り方か、納得。
  • オフィーリア
    2024/05/06
    “この世で一番面白い小説”のアイデアを思い付いた。そう語る女性(変人)に小説指南を始める主人公。このテーマから思いもよらないジャンルに大回転し、物語をひっくり返してくれるのが流石の野崎まど。このシリーズはいつも想像の範囲外から私を殴り付けてくれる。
  • mihya
    2024/01/26
    ネタバレあり
    『この世で一番面白い小説』を書きたいという女性に小説の書き方を教える駆け出しの小説家。…から、気付けばSFだった。ひっくり返されるのを覚悟(期待)して読んでいるのに、全く考えてもいない返され方をされる。やっぱり面白いなぁ。 今回のツボは『下半身が馬』。 あと2冊。読んでしまうのが惜しい気がする。(読むけど)
  • Shun
    2020/08/11
    シリーズ4作目は創作についての話。主人公は駆け出しの小説家で彼の長所はキャラクターの造形にあり、そんな彼の元に初めてのファンレターが届く。手紙主によると「この世で一番面白い小説」のアイデアがあるのだが書く術を持たず、小説の作り方を教わりたいという内容で、彼を選んだのは彼の得意とするキャラ造形に注目してとのこと。そして数か月に至る小説家育成は、一番面白い小説とは如何にして作られ得るものなのか興味深い思考実験を見ているようでした。またこの小説家育成の過程は同著者の小説「タイタン」に繋がるものを感じました。
  • shio
    2021/01/03
    ネタバレあり
    「この世で1番面白い小説」のアイデアはあるが、書くことはできない紫依代に、書き方を指導することになった新人作家・物見。うーん、テーマが『アムリタ』と被る…作中でも何度も「ラノベっぽい」とあるし、「この世で1番面白い小説」はキャラが生きたラノベかも。読むと人の姿を保てなくなるそうですが。若干食傷気味だけど、物見のプレゼントの手帳に炎の熱さを「取材」して伝える紫さんにはちょっと感動。50万冊の読書量は紫さんの「自我」に影響しているが、現実世界での取材はそれを凌いだ!どんでん返しを期待してシリーズ読了頑張ろう。