笑う書店員の多忙な日々

発売日 : 2018/05/25
書店員はほんとに大変だ。 それでも私は本を愛してる。
東京の小さな書店で、個性的な店員に囲まれながら働く楠奈津。文庫文芸担当の彼女は、新人バイトの紗和とともに膨大な仕事に埋もれていた。
 ある日、某出版社から持ち込まれた新人デビュー作のゲラを読んだ奈津は衝撃を受け、全店フェアを提案する。だが、「なぜ新人の作品を?」「情熱だけで売れるわけないだろ」と周囲から猛反発を受ける。
「私が売りたいと思ったんですよ。売れてほしいと思った。それじゃいけないんですか!」
 果たして、奈津の想いは報われるのだろうか――?

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みんなのレビュー

  • しんごろ
    2019/03/25
    この作品では、書店スタッフに恵まれて雰囲気の良い環境で楽しそうだけど、実際は書店及び書店員の大変さは、この作品より大変なんだろうと思います。どの書店も残業は本当にほとんどつかないのかな。そしてけっこう重労働ですね。書店の厳しさを感じました。書店がいつまでも自分の街にあってほしいから、いつまでも本が無限に売り出される事を祈り、書店で買い続けたいですね!全国の書店で働いてる書店員さん、頑張れ~!きっと神様が見守ってるよ~。
  • おしゃべりメガネ
    2018/06/17
    書店で目にして完全にタイトル&装丁買いの作品です。やはり「書店員」というワードが入っていたら、手にしちゃいますよね。しかも、メディアワークスさんですし。話はタイトルそのままで書店につとめる書店員さんのあらゆるお仕事を軸に描かれています。書店員「奈津」と新人バイト「紗和」の二人を中心に描く明るく楽しいお仕事小説でした。本作を読み、改めて出版業界や書店の大変さがひしひしと伝わってきました。そして何より作家さんとして’売れる’コトがどんなにスゴいコトかも。あまりアツくなりすぎない感じの展開が程よく良かったです。
  • nemuro
    2023/04/05
    2004年4月、富良野から稚内への引っ越し以降、本は日通の引っ越し用段ボール箱(一番小さいサイズ)に8割程度と決めた。それでも文庫本なら1箱に300冊近く。うっかり「本・芦別」と「本・網走」に着手。今後も読み続ける作家かどうかを基準に厳選。限られた本棚のスペース。都度、本棚内の整理(と図書館への寄贈)を伴う。図書館・書店の皆さんの苦労の一端を垣間見る思い。さて本書。2019年4月「コーチャンフォー北見店」での購入。「本を愛する書店員の情熱たっぷりストーリー」。表紙イラストの好印象もあっての残留。悪くない。
  • 佐島楓
    2018/05/30
    アツい、アツすぎる! 書店ものでこんなにアツいラノベは初めて読んだ気がする。本に関する大人の事情も理解できるようになっているので、そのへんを知りたい方にもおすすめ。
  • どぶねずみ
    2019/05/27
    『書店ガール』シリーズのようなものを期待していたけど、会話が多すぎてハッキリとした状況も見えてこないし、想像力が働かず内容があまり入ってこなかった。久しぶりに駄作。ビブリオバトルの話はもっと煮詰めた話を読みたかったし、どの話もただのドタバタ劇だった。