僕の瞳に映る僕
発売日 :
2017/07/25
その視線を感じたら、最期──。
世にニ十冊しか存在しない奇書『眼球蠱聞』。その物語をなぞるかのように、博多区連続通り魔事件が発生する。
捜査官の花霞紅莉は、見た目は小柄な新人刑事ながら、他人の仕草から嘘を見抜く能力があった。コンビを組む、切れ者ながら昼行灯の捌津茅晋助と容疑者である高校生の自宅を訪れると、事件の鍵を握ると思われる『眼球蠱聞』と大量の人形を発見する。
事件の真相に迫る二人は、日本庭園「仙願亭」に潜む、人形に纏わる怪異に蝕まれて行き……。
捜査官の花霞紅莉は、見た目は小柄な新人刑事ながら、他人の仕草から嘘を見抜く能力があった。コンビを組む、切れ者ながら昼行灯の捌津茅晋助と容疑者である高校生の自宅を訪れると、事件の鍵を握ると思われる『眼球蠱聞』と大量の人形を発見する。
事件の真相に迫る二人は、日本庭園「仙願亭」に潜む、人形に纏わる怪異に蝕まれて行き……。
- レーベル: メディアワークス文庫
- 定価: 649円(本体590円+税)
- ISBN: 9784048932936
メディアワークス文庫の新刊
みんなのレビュー
-
佐島楓2017/08/0353グロい。昔の怪奇映画を観ているような気分になる。嫌だなあ、だけどどこか惹かれる。
-
スズ2017/10/3135盲人の人形に抉った眼球を奉じる『眼球蟲聞』という本を模倣した殺人事件が相次ぎ、人の仕草や表情から嘘を看破する人間嘘発見器の女刑事花霞紅莉は容疑者の自宅を捜索するが、クローゼットの奥にひっそりと置かれた眼球のない人形を発見して以降、刺すような視線と無性に眼球を抉りたい衝動に襲われてしまい…。仙願庵という明媚な日本庭園を擁する屋敷に潜む人形と眼球の怪異の謎が事件に関与しているとして調査に挑む紅莉でしたが、日数が経つ毎に眼球を抉り出そうとする衝動に耐える姿が凄絶。今日は絶対に背後を振り返る事はしないでおきます。
-
なぎ2017/08/149ネタバレあり読み終わった後に思わず自分の眼球があるか手で確認したくなるような衝動にかられました。ホラー要素たっぷりな上にグロい、けど面白かった。最後まで展開がよめなくて物語の核である「盲の姫」という存在がとにかく不気味でした。相手の仕草から心を読み取ることのできる花霞、ガッツがあるし身長を伸ばそうと牛乳を飲んでいる描写もあって応援したくなるようなキャラ。序盤は良かったものの相棒の捌津茅が途中からきな臭いキャラになってきて、やっと真相が判明してひと安心したら最後が不穏な終わり方に…。花霞が尊敬している人物なだけに残念。
-
ettyan えっちゃん2024/11/048雰囲気はいいんですが、メディアワーク文庫はおじさんが読む本じゃなかったかな~と
-
銀華2017/09/088ネタバレあり眼球が抉り取られる殺人事件が勃発し、容疑者の部屋で見つけた一冊の奇書。それは窪んだ眼窩で見つめる少女に惹かれる人間の物語だったーーオカルト事件の一言で云えるが、事件の真相がどうなのか分からず、主人公と同様に振る回されていました。伏線が張られていたので、ちゃんと考えていれば辿り着いていたのにと感嘆を漏らしました。終盤は予想しつつホッとしたのも束の間、仄暗い鬱々とした美しさとも云える二人だけの世界で幕を閉じたのは余韻が残りました。これで二人きりの世界になれたのか、谷崎潤一郎の『春琴抄』を思い出しました。
powered by
レビューをもっと見る