雨あがりの印刷所
発売日 :
2017/06/24
心のこもった印刷物だから伝わる想いがある
長年連れ添った妻へ贈る、活版印刷の詩集。父の遺した和菓子屋を盛り立てる、伝統技法を使ったチラシ。友人の夢を叶える、一冊だけの写真集。印刷物に込めた想いが、人と人を繋ぎ、心に降る雨を晴らしてくれる物語。
- レーベル: メディアワークス文庫
- 定価: 693円(本体630円+税)
- ISBN: 9784048932141
メディアワークス文庫の新刊
みんなのレビュー
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三代目 びあだいまおう2020/07/26304大好きな某シリーズと同テーマかと期待しながらも裏切られること承知で手に取る。良かった!印刷所を辞め自分の未来に光を見出だせず苦悩の主人公。兄が営むカフェに入り浸る。長く付き添う妻への悔悟に悩む男、父親との確執と後悔を挽回せんと悩む男、何としても自分の写真集を完成させようと悩む女···、主人公自身が悩んでいるのに何故か舞い来る他人の悩み。想いに触れ、何とか力になろうと印刷所経験を駆使し奔走する。心のありよう次第で周りの見え方が変わってくる!他人の役に立とうと懸命になることは、きっと自分を救う鍵となる‼️🙇
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mariya9262022/10/16126ある失敗が原因で会社を辞めて、それでも印刷が好きで、印刷する事を通して立ち直っていく成長物語。もう少し印刷の部分を書かれていたら物語に厚みが出ていた気がします。その部分サラッとしているので、毎回ギリギリの状態をバタバタしている感じがしました。妻の写真集を探しているおじいさん。潰れそうな和菓子屋さんのチラシ。親友との写真集を作る茜さん。と楽しく読み進められました。
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mocha2022/06/2565印刷という仕事を通して人と人が繋がってゆく。3篇中2篇が活版印刷をモチーフとしているので、どうしても「三日月堂」と較べてしまう。あの細やかさやアート性がここには感じられず、もうひとつな印象。
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佐島楓2017/07/0557ネタバレあり自分の持つ知識や技術が、人の助けになる。仕事の本質を改めて考えた。
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吊り太郎2017/07/2547初読みの作家さんで、読書メーターで見つけ書店にて即買い→いつものパターンです(笑)詩集、手紙、写真集と様々な印刷物を仕上げるにつれ、やはり印刷という仕事が好きなのだと自覚し、以前勤めていた会社での出来事が、章を重ねる事に解消?というか前向きになり、また印刷所で働く決意を固める!雨あがりの意味合いは、涙を意味しているのか?傷ついた心が、雨が降り精神的に解放されて晴らして行くのか?色々な意味で捉える事が出来る作品でした!
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