そして、君のいない九月がくる

発売日 : 2015/10/24
友達の死から始まった苦い夏休み。僕らは、幽霊とともに旅をする。
友達の死から始まった苦い夏休み。僕らは、幽霊に導かれて旅に出た。

その夏、恵太が死んだ。
幼いころからずっと恵太と一緒に育った美穂と、仲良しグループだった大輝、舜、莉乃たちは、ショックから立ち直れないまま呆然とした夏休みを送っていた。
そんなある日、美穂たちの前に現れたのは、死んだ恵太に瓜二つの少年、ケイ。
「君たちに頼みがある。僕が死んだ場所まで来てほしい」
戸惑いながらも、美穂たちは恵太の足跡を辿る旅に出る。
旅の中でそれぞれが吐き出す恵太への秘めた想い。嘘。嫉妬。後悔。恋心。そして旅の終わりに待つ、意外な結末とは――。
隠された想いを巡る、青春ミステリ。

この作品をストアで探す

みんなにシェアしよう

メディアワークス文庫の新刊

  • 歌詠み姫と晴明の鬼弟子 心をほどく和歌、呪いを断つ剣
    NEW
    歌詠み姫と晴明の鬼弟子 心をほどく和歌、呪いを断つ剣
    和歌で人を救う姫君の護衛役は、安倍晴明の弟子ではぐれ者の鬼!?
    仲町六絵 (著者)
    発売日: 2025/10/24
    メディアワークス文庫
  • 華族の吸血鬼は穢れの巫女を娶った
    NEW
    華族の吸血鬼は穢れの巫女を娶った
    呪いの花嫁と美しき吸血鬼――あやかし溺愛シンデレラロマンス
    つるみ 犬丸 (著者)
    発売日: 2025/10/24
    メディアワークス文庫
  • 心獣の守護人 ―秦國博宝局宮廷物語― 3
    NEW
    心獣の守護人 ―秦國博宝局宮廷物語― 3
    凸凹コンビが心の闇より生まれし怪異を祓う東洋宮廷ファンタジー、完結!
    羽洞 はる彦 (著者)
    発売日: 2025/10/24
    メディアワークス文庫
  • そして、あなたは私を捨てる 死に戻り令嬢は竜の王子の執着を知らない 2
    NEW
    そして、あなたは私を捨てる 死に戻り令嬢は竜の王子の執着を知らない 2
    すれ違う二人の甘く切ない溺愛ロマンス 誠の愛が真実を導く、第2巻。
    柏 みなみ (著者)
    発売日: 2025/10/24
    メディアワークス文庫
  • かくして魔法使いノイ・ガレネーは100年後、花嫁となった 2
    かくして魔法使いノイ・ガレネーは100年後、花嫁となった 2
    愛している風に見せかけているだけ。なのにどうして――。
    六つ花えいこ (著者)
    発売日: 2025/09/25
    メディアワークス文庫
    試し読みする

みんなのレビュー

  • おかむー
    2015/11/03
    初読み作家さんは『スタンド・バイ・ミー-青春の陰ver.-』でしたねまずまず好感触。『よくできました』。夏休みの直前に死んだケイタ。ショックから抜け出せずにいる親しかった四人のまえにケイタのドッペルゲンガー“ケイ”が現れる。ケイタが事故死した場所までの三日間の旅で、四人がケイタを軸とした嫉妬や後悔、恋愛に向き合ってゆく展開は作中でもたびたび触れられているスタンド・バイ・ミーへのオマージュなのがわかりやすい。「意外な結末」は贅沢をいえばもうちょっとグッとくる深みが欲しかったかなとは思う。じわっとは来たけどね
  • た〜
    2017/02/12
    八月の終わりは〜 が良かったのでこちらも。八月ほどではないが良かった。謎の死を遂げたケイタの望みを叶えるためにケイタのドッペルゲンガーを名乗るケイに導かれて旅をする四人の友だち。ケイタの死の原因は自分にあるのではないかと葛藤する四人それぞれの視点で描かれる。伏線の張り方とその隠し方は面白かった。でもクライマックスで泣かせにきているけど、そのやり方には、物足りなさがあったかも
  • だんじろー
    2016/05/23
    題名に惹かれて初読み。若い作家さんにはお約束の“体言止め”波状攻撃。まあ、それはそれとして、意外性と謎の提示に傾注し過ぎて、残念ながら肝心の物語が破綻してしまった。歯切れの悪いケイの思わせぶりな行動もいただけないし、彼に振り回される仲間たちの対応も納得がいかない。警察の現場検証や、彼らを取り囲む関係者たち(親・教師・他の友人など)の反応といった、当然注目されなければならない部分にはほとんど触れられることなく、脇目もふらず半ば強引に話が進んでいく。置いてけぼり感は半端ない。
  • そのぼん
    2016/04/23
    何気ない一日であるはずだった。担任教師から彼の死を告げられるまではー。憔悴しきる少年少女のもとに現れたのは、亡くなったはずの彼に瓜二つの少年でした。少年と共に旅をすることになった彼らが辿り着く真実とは・・・。一人一人の心の揺れ動きがきめ細やかに描かれてすんなりとストーリーに溶け込むことができました。最後まで読んでみて、タイトルの意味も明かされていてよかったと思いました。
  • ゆんこ姐さん@文豪かぶれなう
    2016/07/12
    仲良し五人グループの一人、ケイタが、その夏休みの直前、死んだ。理由もわからずに。幼馴染のミホ、同じ陸上部のシュン、バレーボール部のタイキ、クールビューティ、リノが喪に服す中、現れたのはケイタそっくりの、自分をドッペルゲンガーだというケイ。幽霊のような彼は、ケイタの願いを叶えるため、一緒にケイタの死んだ場所へ来て欲しいという。車も電車も乗れない系に付き合い、歩きでその場所を目指す四人。引き合いに出されるスタンドバイミー。その意味が明かされるのは最後。