ビブリア古書堂の事件手帖 7 栞子さんと果てない舞台

発売日 : 2017/02/25
驚異のミリオンセラー、ビブリオミステリ第7巻
ビブリア古書堂に迫る影。
 太宰治自家用の『晩年』をめぐり、取り引きに訪れた老獪な道具商の男。彼はある一冊の古書を残していく――。
 奇妙な縁に導かれ、対峙することになった劇作家ウィリアム・シェイクスピアの古書と謎多き仕掛け。
 青年店員と美しき女店主は、彼女の祖父によって張り巡らされていた巧妙な罠へと嵌っていくのだった……。
 人から人へと受け継がれる古書と、脈々と続く家族の縁。その物語に幕引きのときがおとずれる。

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みんなのレビュー

  • へくとぱすかる
    2017/02/27
    ついに完結。最後の謎は直球勝負でしたね。それだけに、手に汗にぎるほどの展開がすばらしかったです。いわゆる「人が死なないミステリ」で、ここまでできるのですから、古書の世界も奥、いや業が深いというか。7冊にわたって通奏低音のように流れていった大輔くんと栞子さんの恋も……。スピンオフでどんな展開があるか楽しみです。発売日に購入したものの、やっと本日読了。よかったぁ!
  • zero1
    2019/05/23
    【覚悟がすべて!】フィナーレは大勝負!久我山の弟子と言える吉原が登場し、栞子に「晩年」を高く売りつける。そしてシェイクスピアの稀覯本で勝負。この巻のMVPは間違いなく大輔!智恵子に存在を否定されながらも勝負をかけ、栞子を支えたのは見事。大輔の成長物語だった。志田もナイスアシスト。知的好奇心を刺激され、再読でも大いに満足できた。ラノベのようで、これほど読書の世界を深く探求できた作品があるか?三上の豊富な取材も称賛に値する。フィナーレと書いたが、番外編が出る。Kindleもあるが、本は紙が一番。三上に感謝!
  • Yunemo
    2017/03/12
    太宰自家用の『晩年』からシェイクスピアへ。細部にわたるシェイクスピア論、こんなことまでという驚き感。貴重過ぎるほどの古書とはいえ、シリーズ最強の悪意と怨念が込められての仕掛けに驚異と満足感。最終局面にて、解決策へと導く、また入り組んだ相関を解きほぐす、人物たちの登場、この唐突感には惑わされながら。でも母親の感覚に付いていくのは難しい。最後に表す情の部分にホッとして、それぞれの幸せ感が身に染みて。「覚悟がすべて」、いろんな局面での自身への戒め、何てことも。オセロゲームってシェイクスピアが語源、へぇーと驚き。
  • カメ吉
    2017/02/27
    終わってしまった。内容的にも待った甲斐のあるものでした。 ふたりの結末もそして栞子と智恵子との対決も全てよかったです。しかも本編は完結みたいですが番外編みたい形で『ビブリア』は続くとあとがきで三上氏が書いていて寂しさが少し和らぎました。楽しみです。『万能鑑定士Q』シリーズの時もですが好きなシリーズが完結するのは感慨深いものがあります。
  • mitei
    2017/02/26
    ついに最終巻。長年待った甲斐があった。今回はシェークスピアの話。正直シェークスピアは一度も読んだことはないが、古本のやり取りに感動した。太宰治の話はどうするんだろうか?その辺もスピンオフで出てくるのかな?無事に結婚できたのかな?母との旅はどうするのかな?最終巻と言っても続きが気になった。2人の後日談も見てみたいな。