思春期テレパス
発売日 :
2015/01/24
仲良し帰宅部3人組が体験するビターでミステリーな夏休み。
「そこにメール送ると、友達の本音を教えてくれるんだって」。秀才の大地、お調子者の学、そしてボーイッシュな翼は、気の合う三人組。だけど、翼の本音がメールで届いたことで、3人の関係は変わっていき――。
- レーベル: メディアワークス文庫
- 定価: 649円(本体590円+税)
- ISBN: 9784048692403
メディアワークス文庫の新刊
みんなのレビュー
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よっち2015/01/2559そのサイトに空メール送ると、友達の本音を教えてくれる本音メール。ふとしたきっかけからそれを知った大地・学・翼の仲良し帰宅部3人組の距離感が少しずつ変わっていく物語。それまでは特に自覚していなかったり、気にも止めていなかった思いでも、ふとしたことで気づかされたり、いったんそうだと思い始めると、これまで通りにできなかったり。いつまでも変わらずにいることは難しいけれど、お互いがきちんと向き合って、関わっていこうとする気持ちがあれば、きっと彼らは大丈夫ですね。著者さんらしい繊細な心理描写が秀逸な青春小説でした。
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ソラ2015/01/2958上辺だけの友情から本音でぶつかり合える友情へと変わっていく過程を描いた青春作品。本音でぶつかり合うのはなかなか痛みも伴うところがあって、自分は逃げてたかもなぁと。読んでて過去の自分を振り返ってちょっと後悔も感じつつ。
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shin2015/06/0649心地良い距離感の友人でずっと変わらないでいようと願う学、大地、翼の3人の関係が本音メールの登録をきっかけに変わり始めるお話。翼の恋心が分かり歯車が噛み合わなくなっていく展開にやきもきし、もう1人の重要人物である夜子の追い詰められた行動にと痛々しく思いながらもどうなっていくのか先が気になった。予期せぬ形ながら自分達の関係の危うさや剥き出しの心と向き合い辿り着いた答えは簡単なようでとても難しいけれど、彼らの行動を通じて読んでる間に感じた痛みも大切な事だと思えるような実感を伴って伝わったのが印象的なお話でした。
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インド2017/04/1848ついに、100冊突破!イエーイ(*≧∀≦*)!これからまバンバン読書します!!以前から読みたかった作品、ついに読了。「ずっと変わらないことを願った3人の高校生と、他人の本音を聞けるメール」の物語。本音メールによって3人はバラバラに。さらに本音メールに関する事件は過去にも起きていてー。本音をぶつけたくない。傷つきたくない。傷つけたくない。しかしそれではずっとひとりぼっち。自分の本音がばれたり、他人の本音がわかることはとても怖いけど、本音の先にある大切なものは、ネバーランドには絶対にないと考えてみたり。
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いーたん2015/10/1743結局のところ、本音メールって思春期症候群みたいな感じでした。友人の本音が分からない。だから、知りたい。切なくも苦しいストーリーでしたが、バッドエンドではなく(ハッピーエンドとは言い切れない感はある)悪くない後味でした。たしかに、リンゴを三等分に切るのは難しい。だったらリンゴを3個用意すれば良い。と発想するのは自分が、汚れた大人になってしまったからかな(苦笑)
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